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絶対リボ払いしてはいけない支払は?仕組みや使い方の注意点をわかりやすく (3ページ目)

かりる 内山 貴博

リボ払いしてはいけない使い方とは?

絶対にリボ払いにしない方がよいケースは、日常の生活費や交際費です。電気代やガス代などは生活をする上で欠かせない支出で毎月発生します。こういった支出をリボ払いで対応していると、どんどん残高が積み上がり、手数料負担も重くなっていきます。

リボ払いにしなければ光熱費が払えないという状況は、おそらく日々の収支に大きな問題点があると思います。家賃が高すぎでは?車は必要?といった具合に収支の見直しを行う機会にしてください。

また友人との外食代なども要注意です。つい楽しいことやラクな方に私たちは傾きますので、このようなお金をリボ払いするのは危険です。収入に見合わない交際費が積み重なっていけば、楽しい時間はあっという間でも、その後に長い時間苦しむことにもなりかねません。

「お金を借りている」意識を大切に~リボ払いで失敗しないために~

マネープラン
【画像出典元】「iStock.com/takasuu」

リボ払いで失敗しないためには以下が大変重要です。

・負担する手数料水準をはじめ、リボ払いの特徴を理解する
・定期的な残高チェックを欠かさない
・余裕があるときは繰り上げ返済

15%という手数料率は、消費者金融の金利水準と同程度です。

「少し高い商品を分割で購入した」と言うと精神的な負担感は小さいのですが、要は「お金を借りている状態だ」という意識を持つことが大切です。

「毎月一定額を返済しているから大丈夫」という考え方も要注意です。毎月の返済額ではなく、都度負担している手数料を、そのまま返済すると総額いくら手数料を負担することになるのか?ということをリボ払いの仕組みを踏まえた上でしっかりと意識してください。

また、クレジットカード会社のインターネットサービスなどで、現時点の残高を確認することも可能ですから、「あと何回返済するのか」ということも確認しながら、臨時収入などがあった場合は早めに繰り上げ返済を行うなどの工夫もしてください。

リボ払いにこだわらず、他のローンを利用するというのも1つの方法です。例えば結婚費用や高額な医療費などの場合は、銀行が取り扱う目的別ローンに該当する可能性があります。一定の目的に対して使うお金を融資してくれるもので、この場合、金利は5%~10%程度と、結果的にリボ払いより低い負担となります。

できるだけ手数料がかからない一括払いをおすすめしますが、難しい場合は「お金を借りている」という意識を持ち、リボ払いを検討する場合は「元金」払いか「元利金」払いかをしっかり確認し、手数料を含めて総額いくら払うことになるのかを考えた上で、さまざまな選択肢を検討するようにしてください。

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FPが語る! クレジットカードの賢い使い方​

カード払いについてのQ&A

Q. クレジットカード利用で手数料がかからない場合は?

A. 一括払い、2回払いまでは手数料無料で利用できます。長期分割払いやリボ払いは、相応の手数料を負担することになるため、どうしても今必要な買い物なのか?を慎重に検討してください。

Q. 楽天カードがお得と聞いたことがあります。低額な買い物からクレジットカード支払いをしても大丈夫ですか?

A. 楽天カードは年会費が無料で、またポイント還元率が高いことなどから人気のクレジットカードの1つです。低額のショッピング決済で利用するというのは悪いことではありません。ただし金額にかかわらず、毎月の収支をきちんと把握しておくことが重要です。
 

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