レジ袋有料化は意味なし しかし「 ハチドリのひとしずく」なのか!?
監修・ライター
メニューに「松竹梅」があったら、「松」でいい。特か特上なら、「特上」である。そこの数百円、数千円なんざ、稼げばいいと思ってきた。その結果が、独立して30年近くにもなるのに、自社の内部留保はほとんどゼロ。スーパーで得できる数円のお金なんざ・・・という習慣の末路である。
そんなワタシ(中村修治)も57歳。そろそろ孫の世代のことを考えてしまう。お爺ちゃんは、恥ずかしい人間ではないか!?孫たちに、明るい社会を残していけるのか!?
そこで、2020年7月1日より全国でプラスチック製買物袋が有料化になることを、とても良いお爺ちゃん視点で語ってみたい。毒吐いてやろうかと思ったけど・・・心を入れ替えた。笑
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レジ袋有料化の効果なんて焼け石に水らしい
国内のレジ袋の使用は年間20万トン程度で、1年間に出る廃プラスチックの2%程度と言われている。環境負荷への削減効果などちっぽけだ。年間20万トンのレジ袋は、だいたい年間300億枚に相当。日本人1人あたり年間300枚使っているということになる。300枚のレジ袋に必要な石油は3ℓ。日本の石油消費量は年間約2.4億㎘。レジ袋の石油使用量は、全体のわずか0.2%だという。
参考:「レジ袋削減は本当に必要か」貝掛 柚香子
化石燃料の消費を削減するだけの目的なら車での外出を控えた方が効果的である。レジ袋を有料化するより、スーパーへの買い物を年に1回か2回、クルマを使わずに行く習慣を促進した方が実績は大きくなる。
効果だけを見ると焼け石に水である。消費者にこんなことを負担させるぐらいなら、もっと効果のある政策を、政府の方で考えろよ!?布マスク2枚も、10万円の申請書も、届いてねぇよ!!!(2020年5月17日現在)
2カ月前までのワタシなら、こう毒吐いて、ネタにしていた。そう簡単に「レジ袋有料化」を歓迎していなかった。だって、ワタシは、資本主義社会の申し子だもの。昭和37年生まれのおじさんだもの・・・。
新型コロナウイルスに教えられたことは!?
非常事態宣言で外出自粛を余儀なくされた。たっぷりできた時間で、いろんな本を読んだ。いろんな人の意見を聞いた。
うすうすは分かっていたことだが・・・コロナウイルスによってロックダウンを余儀なくされた一極集中した都市も、濃密なオフィス社会も、実は、ワタシたち世代が良かれと思って創造してきたものだ。
コロナウイルス時代の発生も、そもそもは、人間が触れることのなかった野生の世界に欲望のままに踏み込んでいった果ての話。「お金」を追い続けて踏み入れた世界のウイルスが、「お金」で出来上がった社会を駆逐しようとしている。なんと因果応報な!?
政府に文句垂れることも、納税をしている有権者としては必要かもしれないが・・・レジ袋ひとつから何か恩返しをする必要があるのかもなぁ!?とつくづく反省もした。
新型コロナウイルスによる経済的影響は計り知れない。どうやって建て直すのか!?ワタシなどに恰好の作戦が思い浮かぶはずもない。ただ「ちゃんと考えて生きること」「ひとつひとつワタシにできることをすること」。
全国で非常事態宣言の解除がされたこの時期に、レジ袋有料化が一斉に開始されることには、意味がある。環境保護に果たす効果のほどはさて置いて、過去と未来を、ひとりひとりが思索するという意味においてね。
知ってる!?『ハチドリのひとしずく』ってお話
ボーダレスジャパンって会社がある。「生まれた時より良い社会を」。ソーシャルビジネスをドンドンと社会に生み出している世界に誇れる福岡の会社だ。そこの田口社長が『ハチドリ電力』ってソーシャルビジネスを立ち上げた。
その社名の由来になっているのが『ハチドリのひとしずく』だ。
クリキンディという名のハチドリが、たった1羽で山火事に立ち向かうお話。その小さな口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、火の上に落とすことを繰り返す。逃げることに精一杯の大きな動物たちは、「そんなことをして、いったい何になるんだ!?」と嘲笑う。クリキンディは、怒ることもなく整然と「私は、私にできることをしているだけ」と答える。
みんなのひとしずくが明るい未来をつくる。
レジ袋有料化から続く物語は、ワタシたち自身がひとつひとつ紡いでいくしかないのだ。