一人暮らしの光熱費平均いくら?節約方法も一挙紹介
電気代、ガス代、水道代などの「光熱費」、自分は人と比べて高いかも?と思うことはありませんか。今回は、一人暮らしで1カ月にかかる水道光熱費の平均額と、すぐに試せる節約法をご紹介します。
光熱費とは?種類と契約先
「光熱費」とは、電気やガスなど、生活に必要な光や熱を発するためのエネルギーに掛かる費用のことを指します。
<光熱費の種類と契約先>
・電気代・・・「東京電力」などの各電気会社と契約
・ガス代・・・「東京ガス」などの各ガス会社と契約
・水道代・・・「東京水道局」など各自治体の水道局と契約
・灯油代・・・ガソリンスタンドや地域の灯油業者に支払い
など
光熱費は、私たちが生きる上では必要不可欠な費用であるため、一人暮らしをする上では毎月の固定費の一つとして考えておく必要があります。
光熱費の仕組み
光熱費というのは、契約先の電気会社、ガス会社各社で料金レートが異なります。
ただし大まかな仕組みとしては似ており、電気・ガス・水道いずれの場合も、ほとんどの会社では「基本料金」+「従量料金」という形式の料金体制を採用しています。
また、「従量料金」は使用料が増える毎にレートが高くなっていくのが一般的です。
たとえば東京電力のスタンダードSプランでは、120kWhまでは1kWhあたり19.88円ですが、121kWh~300kWhとなると1kWhあたり26.46円となり、電気を使うほどにレートは高くなっていきます。
一人暮らしで1カ月あたりの光熱費の平均額は?
それでは光熱費というのは月々いくらくらい掛かるものなのでしょう。電気代、ガス代、水道代の順に平均額を紹介していきます。
電気代
電気代の月々の平均額は、34歳以下の単身者の場合、3000円~3500円が目安です(総務省 家計調査より ※以降のガス代、水道代も同様)。
電気代は、光熱費の中でも最も金額的負担が大きくなりやすいです。季節による変動も大きく、春や秋は3000円程度ですが、夏や冬はエアコンや暖房器具を使うため2倍近くの電気代となることもあります。
ガス代
ガス代の月々の平均額は、34歳以下の単身者の場合、2500円前後が目安となってきます。
ガスにおいては、都市部に多い「都市ガス」と地方部などに多い「プロパンガス」で料金事情が変わってきます。
一般的にプロパンガスは都市ガスよりも料金が高く、都市ガスの2倍近くになってしまうこともあります。
水道代
水道代の月々の平均額は、34歳以下の単身者の場合、1000円~1500円程度が目安となってきます。
水道代は光熱費の中では最も負担額は少なく、独身の一人暮らしであれば基本料金内に収まることも珍しくはありません。
とはいえ、シャワーやお風呂を頻繁に利用する人であれば注意は必要です。
一人暮らしの水道光熱費を節約する方法
電気代の節約
<電気代の節約方法>
・電化製品の使用方法を見直す(エアコンの設定温度を下げる、テレビのディスプレイの明度を下げる など)
・照明器具をLED照明にかえる
・電化製品を使わない時にはコンセントを抜き、「待機電力」を減らす
・ソーラー発電を利用する
・最新の省エネ家電に買い替える
など
電化製品の中でも、特に「エアコン」は電力消費が激しくなりま
発想を変え、ソーラーパネルを用いて「電気を自分で生み出す」という節約法もあります。最近はかんたんに自家発電ができる小型のモバイルソーラーパネルも販売されており、スマホ程度の電力であればまかなうことができます。
ランニングコストは高額になりますが、屋根や庭に大型ソーラーパネルを設置して、本格的に自家発電をする方法もあります。
ガス代の節約
<ガス代の節約方法>
・給湯器は低めの温度設定にする
・やかんや鍋は、底の汚れをとりきれいにしておく
・圧力鍋や保温鍋を利用したり、余熱をうまく活用したりする
・プロパンガスから、都市ガスに変更する
・「オール電化」を検討する など
プロパンガスよりも都市ガスの方が料金的には安くなることが多いため、都市ガスの利用が可能エリアに住んでいる場合は、プロパンガスから都市ガスに変更してみるのも一つの策です。
また、キッチンやお風呂などを「オール電化」製品に変え、ガス→電気にのりかえる方法もあります。ただしオール電化は「昼間」の利用が多いとガスの場合よりも出費が増えることもありますので、導入を検討する際にはよく料金シミュレーションする必要があります。
水道代の節約
<水道代の節約方法>
・トイレ使用後は「小」レバーで流す
・トイレを節水モデルに買い替える
・「節水シャワー」や「節水コマ」を購入し装着する
・食器洗いは、水を出しっぱなしで洗うのではなく、桶に水を溜めて「ため洗い」する
・お風呂の残り湯を洗濯用の水として再利用する など
水道代で最も大きなウェイトを占めるのはトイレで、その次にお風呂、キッチンと続きます。そのためトイレ使用後は、できるだけ水量の少ない「小」レバーを使うことが節水のポイントとなります。
また、トイレは製品の世代差も大きく、1990年代頃のトイレの水量は13Lもありましたが、最新モデルのほとんどは大6L 小5L以下に抑えられています。自宅のトイレが古い場合は、買い替えるだけでも大きな節水となるでしょう。
電気・ガス・水道すべてに通じる節約方法
<共通の節約方法>
・できるだけ自宅ではエネルギーを使わないようにする
・電気会社やガス会社を乗り換える
・料金プランを見直す など
電気会社やガス会社によって料金レートは異なりますので、より料金の安い会社に乗り換えるというのも根本的な対策となってきます。
また、東京電力の「夜トクプラン」のように利用時間帯に合わせた割引プランなどもありますので、ライフスタイルに合わせて料金プランを見直すことも効果的です。
光熱費の管理は気を配りにくい面もありますが、毎月必ず掛かってくる費用ですので、地道に節約していくことが大切です。今回紹介した節約は今すぐできるものも多いですから、ぜひ今日から節約に励んでみてはいかがでしょうか。