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「つ、ついに株価が来た!?」塩漬け中の“鬼滅の刃”関連銘柄が!【初心者株投資27話】

ドタバタ!株投資ルポ うだひろえ

すっかり忘れてた「鬼滅関連銘柄」安値でゲットしたその後

みなさま覚えていらっしゃいますでしょうか。新型コロナウイルスの話題で世間が騒がしくなってきた今年2月、私が遅まきながらも大ヒットマンガ「鬼滅の刃」にハマり、出遅れ感満載ながらも関連銘柄を漁ったらなぜか最低購入価格2000円のボロ株「中外鉱業<1491>」を発見し、購入していたのを。

私はすっかり忘れていました。

と言いますのも、2月に購入した時の株価は20円、じわじわと下がりながらコロナ・ショックに突入し、3/9には年初来安値の13円をマーク。そう、見てましたけど脳のメモリーには書き込んでなかったんですね。

購入時の記事でも、最後は「映画の公開まで無事に過ごせますように!」と祈っておりますが、その時点でまさかここまでコロナ・ショックの規模が大きくなるとは思っておりませんでした。

コロナ禍の中でドラえもんやポケモンなどビッグな映画作品が次々と公開延期になる中、鬼滅の映画も本当にこの秋公開されるのか、心配されるような状況でしたし。

ただ、購入したのは20円で300株、6000円分です。それが13円になって3900円、2100円のマイナスとなっても、正直コロナ・ショックで他のマイナスが大きすぎて、気にしてもいられませんでした。

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塩漬けされてた株が、ピクリと動いた!これはたまたま?それとも狼煙(のろし)…?

【画像出典元】「stock.adobe.com/denis_vermenko」

ところが、7/9に株価をチェックしてみたら、おや?少し上がってる。6月末、久しぶりに20円台に回復していたのは見ていましたが、市場全体がコロナ・ショックから立ち直りつつあるだけで、まだまだだなと思っていたところ、この日は高値26円をマーク。

今売ったら1800円のプラスか。売っちゃおうかな。
あまりのマイナス続きにこの先また上がるとは思えず、利確を考えますが、でも1800円だし、急がなくていいか、と考え直し。鬼滅で何かニュースがあったかな?と探ってみますが見つからず。本業の貴金属関係か、はたまた「仕手(*1)」によるマネーゲームか?

いつも「これはあるの?」というくらい出来高が少なかったのが、この日は17M(*2)超えでしたから、仕手さんたちの気まぐれかな、こういう時に乗るとその途端落ちそうだな、ということでこの日は様子見しました。しかし今思うと、これが「狼煙(のろし)」だったのかもしれません。

*1 仕手:巨額の投資資金を武器に銘柄の価格などを意図的に操作する団体。操作された銘柄を「仕手株」と言う。
*2 Mはmillion、つまり17Mは1700万。

来た?来た!?来たーーー!!このまま行くかテンバガー!?

【画像出典元】「stock.adobe.com/BullRun」

翌日にはまたポチョンと落ちて終値20円。そのまま20円前後をフラフラして数日過ぎていきました。やっぱりそうですよねー、とまた脳のメモリーから消されかかった時です。運命の7/29が。

世の中的には、完全にコロナ第2波がビックウェーブでやってきて、何なら第1波よりも大きくて、市場も冷えに冷えていたころ。ふと見たら中外鉱業の株価がちょっと上がってたんです。気づいた時は25円。

また仕手さんかな?なんて思っている間に、26円、27円。あ、7/9の高値超えたな、どうしようかな、と思っているうちに、スルスルスル、と高値32円!
え?え?と慌てているうちに終値30円でフィニッシュ。出来高59M。何これどうした?

調べてみると、どうやら貴金属の先物が好調、鬼滅もあるし、ということで急に注目された様子。これは仕手さんだけではないぞ、本物かも・・・とゾクゾクしてきました。

しかし翌日は始値29円で、高値30円安値24円終値25円。そうだね、夢だったね、まあそんなもんよね、とシニカルな笑いを浮かべたりもしました。

ところが翌日の7月最終日は、始値26円からの、高値35円をマーク。またこれ~?もういけず~!なんて思いつつ、35円で利確したら4500円。もうちょっと欲しいな、と欲が出て来ました。

こうなると次の日にドカーンと下げて「やっぱり売っておけばよかったー!」となるのがいつものパターンですが、今回は8/2の夜に、劇場版鬼滅の刃の新たな予告映像が公開され、翌朝8/3の朝のニュースでも何度も流れました。公開日や主題歌も決定。それを見た私、「あ、来るかも」と本能で察知します。

始値33円でスタート。一時高値50円をマーク、終値45円、出来高73M。すごいね、6月までは出来高10万ちょっとの日もあったんですよ?こうなってくると、頭の中に「テンバガー(*3)」の文字が浮かんできます。同時に「そんなバカな~」とツッコミもするのですが。

翌日8/4には始値45円。それが安値となり、高値は69円。おっふ。あわやストップ高、変な吐息が出ます。

待って、数日前の私、何か感じたよね?その時まだ20円台だったよね?なんで買い増ししておかなかったの!!きゃー!!! しかし悔しがっている間に終値51円、出来高108Mです。もうこれ、完全に始まってます。

そしてこれを書いている8/5、朝には「今日こそ利確しよう」と思っていたのですが、始値58円高値68円終値59円で、「なんで20円台の時にぃぃぃ!」地団太を踏むこと2日目。

昨日ほど出来高はないし、高値も昨日の方が高いですが、終値はまだ高く「これから行くぜ!」と言ってるようにしか見えません。これは幻でしょうか?この記事が公開される頃には答えが出ているのでしょう。その頃には、勝利をこの手に掴んでいてくれますように……!

*3 テンバガー:株価が10倍になった銘柄、なりそうな銘柄のこと。

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