独身女性がマンション購入するなら絶対注意すべきポイント5つ
住宅を購入する独身女性が増えています。主にマンション購入ですが、ファミリー層と状況が異なるがゆえに注意する点がいくつかあります。今回は注意してもらいたいこと5つを紹介します。
1. 目的を明確にすること
マンションを購入する際に、「将来高く売りたい」、「状況次第では将来人に貸して賃料を得たい」といった考えを持っている人も多いです。このような考えが決して悪いわけではありませんが、住居としての機能性と資産価値としての両面を追求しようとすると、結果的に予算以上に高額なマンションになるなど適した判断ができなくなる場合があります。
「なぜマンションを購入したいのか?」
おそらく多くの人が快適な生活を送りたいという思いがきっかけとなり、職場近くや理想の地域でのマンション探しを始めたはずです。その後、さまざまな情報に触れることで、前述のように目的が変わってくるわけです。そうならないためにも、目的を明確にし、優先順位を定めた上でマンション購入と向き合ってください。
2. 理想は貯蓄≧ローン
マンション購入を検討する独身女性は30代半ばから40代前半ぐらいに多いようです。また、「将来結婚はしない」と決めている人も多いです。こういった女性の場合、自由に使えるお金が多いため、習い事や外食などで使い過ぎている人も見受けられます。
もちろん、上手に貯蓄をしている人もいます。将来、一人での老後生活に不安を覚え、できるだけ現役時代に準備をしておきたいと積極的に貯金や投資を行っているのです。
ローンを組む際も、払えるからといって月々の返済負担が高くなることは避けたいところです。理想を言えば、毎月7万円返済するのであれば、それ以上の金額を貯蓄に回せるといいですね。
上のようにざっくりと住居以外の主な支出を把握してください。食費や光熱費などの生活費は5万円程度あればやりくりできそうです。交際費は個人差があり、また月当たりの変動も大きくなりがちですが、平均すると月5万円程度といったところでしょうか。習い事などで月々1~2万円かかることも想定しています。
それから医療費や冠婚葬祭など予期せぬ大きな出費もありますので、それらを月あたり3万円と見積もると、全部で13万円となり、手取り25万円の場合残りは12万円となります。
この場合、ローン(管理費等含む)6万円、貯蓄6万円が理想ラインとなります。ただ、難しい場合は手取りの1割~2割を貯蓄に回せるようにすると良いでしょう。ローン8万円&貯蓄4万円といった配分でも長期的に見ればやりくりできる範囲でしょう。
3. ボーナス払いにはしない
ボーナスは一般的には企業の業績に連動します。「前回より大幅に減少した」、「一気にゼロになった」という経験をした人も多くいます。共働き夫婦であれば、夫が勤務する会社は業績が悪いものの、妻が勤める会社の業績は絶好調といったシナリオも考えられますが、一人の場合はそうはいきません。たとえ業績が安定した会社勤務でもボーナスについては「無いもの」としてローンを組んでください。夏と冬、ボーナスがしっかりと支給された際は将来への貯蓄に回すように意識するとよいでしょう。
4. 必ず保険の見直しを
通常、住宅ローンを組むと同時に団体信用生命保険に加入することになります。亡くなった時点の残債に対して生命保険が支払われるため、「ローンを組む=死亡保障が手厚くなる」と捉え、死亡保障を減らすという保険の見直しも有効です。
ただし、独身の場合、そもそも大きな死亡保障の必要性を感じず、保険にほとんど入っていないという人もいます。
よって独身女性の場合、「収入が大きく減り、ローン返済が困難になる」というリスクに重点を置いて保険の見直しを行うのが良いでしょう。
がんで入退院を繰り返し、仕事にも影響が出た場合、毎月のローン返済は負担にならないか?こういったリスクを踏まえながら、必要な保険には入っておきたいところです。ただし、過剰に心配し保険に頼り過ぎてもいけません。しっかりと貯蓄をしていけば、ある程度のリスクには対応可能です。安心感を得るために毎月払っても負担にならない保険料の範囲で、必要な保障を検討すると良いでしょう。
5. セキュリティー面をしっかり確認
女性1人での生活のため、防犯面の理由で戸建てではなくマンションを選ぶ人が多いようですが、マンションとはいえさまざまな犯罪被害も発生しています。マンション探しをはじめると、マンション内にフィットネスクラブがある、コンビニが近いなど、つい利便性を優先してしまいますが、セキュリティー面を重視することも意識しておいてください。
まとめ
一人で生活をしていくことは自由度も高く、憧れる人も多いと思います。どういったマンションにするのか?自分の希望で決断することができます。
一方で、将来的に頼る配偶者や子供がいないため、より一層お金に対してシビアに向き合っていかなければならないという面があることを意識した上でマンション購入と住宅ローンを検討していきましょう。