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今、20代が続々始めてる"インデックス投資"って何? (2ページ目)

ふやす 中村 賢司

インデックス投資の始め方

1.証券会社に証券口座を開設しましょう

インデックス投資は投資信託を購入するので証券口座が必要です。証券口座は証券会社の他に、銀行や保険会社、信用金庫などで開設ができます。手数料や商品数などを考えると、ネット証券での口座開設をおすすめします。また非課税で運用できるつみたてNISAの口座も一緒に申し込みましょう。

2.投資金額を決めよう

前述したようにインデックス投資と積み立て投資の相性はぴったりです。投資信託での積み立てが初めてであれば、まずは上限1万円で考えましょう。投資信託を使った運用はマーケットの影響を受けるため、タイミングによっては元本割れをすることもあります。そのため投資や貯蓄などに回す余裕資金のすべてを投資するのではなく、預貯金としての現金も貯めていくようにしましょう。

3.インデックス投資で購入する投資信託を決めよう

証券口座を開設し投資する金額を決めたら、いよいよ商品選びです。投資の大原則として、「どんな時に値上がりして、どんな時に値下がりする」という理由を自分で説明できない金融商品を購入してはいけません。例えば日本の株式市場に連動する投資信託であれば、「日経平均株価が上がれば資産価値が上がる」というような説明が自分でできるものを選びましょう。

4.積み立てを継続しましょう

インデックス投資は、長期で継続して積み立てをすることでリターンを得やすくなります。これは10年~20年の長期間積み立てることで購入価格が平準化され高値掴みの可能性が下がることと、得られた利益を再投資することで複利の効果が期待できることによります。なお継続して積み立てしていると、株価が暴落するようなこともあります。その際も、慌てずに積み立てを継続することが大切です。

FPがおすすめするインデックス投資の方法

FPがすすめる
【画像出典元】「stock.adobe.com/Prostock-studio」

1.つみたてNISAを活用しましょう

投資信託で得られた利益には通常20.315%の税金が課税されます。例えば10万円で購入した投資信託を12万円で売却した場合、売却益の2万円に対して約4000円が課税され、手元に残る利益は1.6万円です。

そこで活用したいのがつみたてNISAです。つみたてNISAは専用の非課税口座を開設、その非課税口座内で得られた利益は丸々受け取ることができます。また非課税運用期間が最長20年あるため、長期運用による複利の効果が期待できます。

2.同じインデックスであれば手数料が安く純資産が多いファンドを

例えば日経平均株価に連動する投資信託であれば、どの投資信託でも値動きは同じです。値動きが同じであれば手数料が安い投資信託を選びましょう。またできれば純資産という投資信託の資産規模が大きい方が、途中で運用が打ち切られる償還というリスクが低くなりますのでおすすめです。

3.投資先を選ぶには

つみたてNISAを活用する場合、日本の株式、先進国・新興国の株式、いくつかの投資先を組み合わせたバランス型などに分かれます。投資未経験の方で預貯金よりも少し増えるぐらいが目標であれば、4つの投資先を組み合わせた4資産均等型が良いでしょうし、積極的に増やすことにチャレンジしたい方は日本株式や先進国株式に投資するのがおすすめです。

ただし、どの投資先を選んでも大切なことは積み立ての継続です。どのマーケット、どの商品を選んでも暴落と呼ばれるような下落が必ずあります。そのようなタイミングでも積み立てを継続することが、結果的に大きなリターンに結びつくことになるでしょう。

20代でインデックス投資を始める人が増えているワケは

以前は証券会社の店頭でしか聞くことができなかった、投資信託や株式投資などの説明や解説などがYouTubeなどに多数アップされています。またネット専門の証券会社も多数あり、スマートフォンの普及で簡単に証券口座が開設できる時代になりました。

このような投資を取り巻くインフラが整ってきたこと、少子高齢化で年金は相当厳しいこと、つみたてNISAなどの非課税制度の充実などもあり、20代~30代の若年層と呼ばれる年齢の人たちが積極的に投資をしています。20代から投資をスタートさせれば、この先の人生で50年から60年の運用期間があり、長期投資による複利の効果も十分に期待できます。楽しみですね。

まとめ

インデックス投資は、個人投資家の「長期・分散・積み立て」に最適です。

インデックス投資は時間を味方にコツコツと続けることで、将来的に大きなリターンが期待でき、ネット証券であれば100円から購入できます。日常の余裕資金から少額でも構いません。ぜひこの機会にスタートしてみませんか?

インデックス投資についてのQ&A

Q.米国の株式を購入したいのですが、どうしたら良いでしょうか?

A.米国の株式も日本の証券会社で購入でき、特別な手続きは不要です。なお日本株は100株単位での売買が基本ですが、米国株式は1株から購入できます。

Q.株の配当金は確定申告が必要ですか?

A.上場企業の配当金は源泉徴収されますので確定申告は不要です。ただしNISA口座で所有している株式の配当を「株式数比例配分方式」で受け取れば非課税になります。

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