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2022年はより賢く!FPが教えるライフプランを立てるコツ (2ページ目)

そなえる 白浜 仁子

ライフプランを既に作っている人へ見直しのポイント

計画の見直し
【画像出典元】「stock.adobe.com/Song_about_summer」

既にライフプランを作っている人は、プラン通りに歩めているか定期的にチェックすることが大切です。1年に1度でよいので、キャッシュフロー表をもとに貯蓄が順調かを確認します。概ね試算通りであれば問題ありません。

もし、貯蓄が上手くできず年々キャッシュフローとの差が開いてきているという人はプランに無理があるようです。もう一度計画を立て直しましょう。また、大きくライフデザインが変わった(変わりそう)という人も、再度プランを作成します。

ライフプランを簡単に作れるおススメツール

ライフプランの作成は、エクセルを使って作成しても良いですし、金融機関などが提供しているライフプランのサイトやアプリを利用する方法もあります。
例えば、FPの資格認定機関である日本FP協会のウェブページには便利なツールが提供されています。エクセルシートがダウンロードできるようになっているので一から作成する手間が省けます。
http://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/

簡易な「ライフプラン診断」もあります。年齢や働き方、世帯年収や子供の数、生活費など9つの質問に答えていくと自動でプランが作成されます。簡易なものですが、ライフプランがどのようなものか体験してみたいという場合に良いでしょう。

他には、全国銀行協会の「ライフプランシミュレーション」もあります。簡易版の「きほんシミュレーション」だけでなく「くわしくシミュレーション」もあります。こちらは、夫婦の働き方や教育方針のほか、趣味嗜好などのアンケートがあり、これらを加味して診断してくれます。

銀行や保険会社などでもシミュレーション機能があるサイトが多くあります。

銀行公式アプリ「Wallet+」のライフプランコーチでは、簡単な質問に答えるだけで、生涯収支、貯蓄率、必要保障額などのシミュレー ションができます(阿波銀行・沖縄銀行・北日本銀行・熊本銀行・佐賀銀行・十八親和銀行・十六銀行・福岡銀行・山梨中央銀行の場合)。

ご自身が使いやすいものを探して利用してみてくださいね。

まとめ

今回は、ライフプランの作成について見てきました。
簡単にまとめます。

収入は固めに、支出は気持ち多めに試算すると余裕のあるライフプランが立てられます。
もっと詳しいライフプランを作成したい、改善方法が分からないなどの場合は、専門家であるファイナンシャルプランナーに相談すると良いでしょう。

ライフプランに関するQ&A

Q:職場に確定拠出年金の制度があります。マッチング拠出というものが利用できるのですが仕組みが分かりません。どのようなものですか?

A:マッチング拠出とは、確定拠出年金の事業主掛金に上乗せし、給料から掛金を積み立てる仕組みです。所得控除の対象となるため節税にも繋がります。家計に無理がないようなら老後のために積み立てると良いでしょう。

Q:職場で確定拠出年金が始まります。会社掛け金を確定拠出年金に掛けるのか、前払い退職金として給与で受け取っていくのかを選択しなければなりません。どちらが得ですか?

A:確定拠出年金は60歳以降に受け取るものです。給与なら直ぐに使えるので魅力的ですが、税金や社会保険料が差し引かれた金額を受け取ることになります。確定拠出年金に積み立てる場合は、税金や社会保険料の対象とならないため有利に積み立てられます。

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