投資の失敗者から学ぶのではなく、成功した人から学ぶのが正解!
監修・ライター
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失敗から学ぶのは非効率
「当たって砕けろ。失敗を恐れて萎縮してはダメ」「失敗から得ることはたくさんある。どんどん失敗をして学ぼう」。こんなメッセージを耳にしたことはないかな?
ありますとも!
確かに、失敗を恐れて何もしないというのはもったいないことではある。
そうですよね。「失敗は成功のもと」と昔から言われているように、失敗から得られる学びは多いと思います。
でもそれは、失敗の原因を自ら追求し、それを反省し、改善を行うというPDCAを繰り返していって、成功パターンを見つけた場合に限られるんだ。
えっ!?
たとえば、雑誌で推奨されていた会社の株を買って失敗、つまり損をしたとする。推奨銘柄を買っただけなので、買いのタイミング判断もなければ、どんな会社なのかも知らない。その状態で損をした場合、なぜその株価が下がったのかがわからないので、そもそも原因を追求することができず、失敗から学ぶことすらできない状況に陥ってしまうんだ。
つまり、改善ができない失敗経験となって、単なる銭失いになってしまうということですね。
そういうこと。そもそも、自分で失敗を経験しながら学ぶのは、非効率なやり方ともいえるんだ。世の中には、失敗しないためのノウハウが存在するからね。
失敗しないためのノウハウ。投資に関しても、ですか?
そう。投資は100年以上前から歴史のあるものなので、失敗しないためのノウハウが確立されてきている。当たって砕けろ的な行動をするのは、単なる遠回りにすぎないんだ。お金で遠回りするということは、コツコツ貯めてきた自分のお金(資産)が滅ることになるので、損失を穴埋めするだけで、その先とても長い時間が必要になってしまう。
そうですね。
水泳の事例で考えてみよう。まったく泳げない人がプールに飛び込んで自己流で泳ごうとしたなら、いったいどれだけ時間がかかるかな? 最悪の場合、溺れてしまう危険もあるよね。
普通に考えれば、誰もがスイミングスクールに通って、コーチから溺れないような指導を受けようと考えますよね。
つまり、失敗から学べることもあるけれど、ノウハウを知らないことによる失敗は自ら経験する必要がない、ということ。失敗回避のノウハウを学びさえすれば、遠回りせずに、最短距離で到達できるはずだよ。
なんだか希望を感じますね。
失敗回避のノウハウと、成功のノウハウは別物
ただし、失敗回避のノウハウを学ぶだけでいいというわけではないんだ。失敗回避のノウハウと、成功のノウハウは別物だからね。
え?別なんですか!?
受験で考えてみるとイメージがわきやすいと思うよ。たとえば、東大合格を目指してがんばっているとき、合格したAくんと、不合格のBくんのどちらから東大合格のアドバイスをもらいたいかな?
それは迷うことなく、合格したAくんからですね。
そうだよね。もちろん、受験に失敗したBくんからも、「勉強時間が足りなかった」「〇〇の参考書はよくない」などの失敗回避のための意見は聞けるかもしれないけれど、それ以上に知りたいのは、「こうすれば合格できる」「合格には〇〇を読むといい」という成功ノウハウ。
その通りです。
ところが受験で考えると誰もが理解できるこの当然の判断も、お金のことになると判断を誤りがちになるんだ。
確かに、同僚や友人の儲け話で投資をしたり、登録者数の多いユーチューバーの話を聞いて投資をしたりしている人が、実際のところ少なくなさそうですね。
それに、そもそも投資すらしていない営業マンのセールストークを信じて、行動してしまうこともあるよね。
ありますね!
「この貯蓄型保険に入れば安心です」「将来の自分年金のためにワンルームマンション投資をしましょう」といったセールストークを聞いたときには、「その人は自分でもそれをやっているのか?」「実際に成功しているのか?」と、一度考えるようにしよう。
成功した人からでないと、成功するためのノウハウは聞くことができない、ということなんですね。
成功者から学ぼう
と、いうことで、成功するための最大の近道、それは成功している人からやり方を聞いて真似をすること。
はい。
自分でわかっているつもりの分野でも、あらためてプロから学ぶことで画期的なノウハウを知れるということがある。僕の場合でいうと、自転車の乗り方がまさにそんなパターンだったかな。
先生は、自転車の乗り方を1からプロに教わったんですか?
いやいや、幼いころは親から自転車の乗り方を教えてもらって、普通に自転車に乗りながら大人になったよ。自転車の乗り方はそれなりに熟知しているつもりだった。
そうですよね、普通は。
ところが、十数年前にトライアスロンにチャレンジしようとしたとき、自転車の乗り方をあらためてプロから教えてもらって目からウロコが落ちたんだ。
どんな発見があったんですか?
それまでは、自転車のペダルをこぐとき、「ペダルを踏む」という意識で足を動かしていたのだけど、プロに言わせると「ペダルは踏むものではなくて、引くもの」だというんだよ。
それは目からウロコですね。
競技用の自転車はペダルに足を固定させる。そこからペダルを回転させるわけなんだけど、このとき体重を乗せずに、ももを引き上げるイメージで足を動かさないとスピードが出ないということなんだ。
普通の乗り方とはかなり違いますね。
そうだよね。結果わかったのは、僕が小さい頃、親が教えてくれた自転車の乗り方は、転んで怪我をしないような失敗回避の方法で、自転車のプロが教えてくれた自転車の乗り方は、スピードを速めてレ―スで勝つための方法だったんだ。そして僕の自転車のスピードは速くなり、タイムが縮まっていったというわけ。
なるほど。この例を聞いて、成功者から教えてもらったほうが早いというのは、投資においても同じということがわかってきました。
もちろん、パラレルインカムを実現しようとするときも同じだよ。僕たちは物心ついたときからお金を使うことを日常的に行っているので、自分にはそこそこお金の経験値があると思ってしまいがち。
先生が、自転車の乗り方を熟知していると思っていたのと同じですね。
そう。でも投資で成功し、経済的自由を手に入れたいと思うならば、「成功するためのノウハウは成功者から学ぶ」という大原則を忘れないでほしい。
わかりました!
まとめ
世の中には、「当たって砕けろ。失敗を恐れて萎縮してはダメ」といったメッセージが溢れていますが、投資の世界においてそれは、失敗の原因を自ら追求し、反省し、改善を行うというPDCAを繰り返し、成功パターンを見つけた場合にのみ有効です。
私たちが投資において大切にしたいのは、失敗しないためのノウハウを知ること。ただし、失敗回避のノウハウと、成功のノウハウは別物で、私たちが知るべきは、「成功のノウハウ」です。
そのノウハウは、成功した人からしか聞くことができません。投資成功の大原則は、「成功するためのノウハウは成功者から学ぶ」、ということなのです。
次回は、実際にパラレルインカムを実現した人たちのエピソード「パラレルインカム・ストーリー」をお届けします。お楽しみに!