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Z世代の送金事情調査!送金手段1位は「現金」、2位は?

マネーインサイトラボ

Z世代の送金事情調査!送金手段1位は「現金」、2位は?

変化の激しいデジタル時代において、人々の「お金」に関する意識や価値観、行動はどのように変化しているのでしょうか?
ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行とiBankマーケティングが共同運営する「マネーインサイトラボ」では、お金に関する調査・研究を実施し、その結果をご紹介しています。

今回の調査テーマは「Z世代の個人間の送金事情」です。
現金の手渡しや、銀行振込に加え、電子マネーや決済アプリでの送金など、その方法はさまざまですが、Z世代はどのような送金をしているのでしょう?他の世代との違いはあるのでしょうか?
併せて、2022年10月からWallet+に新たに追加された送金手段、「送る・受け取る」機能についても、認知度や利用意向を伺ってみました。

それではさっそく結果を見てみましょう。

そもそもZ世代って送金するの?

個人を相手にお金を送る?

Z世代(17~25歳)、Y世代(26歳~41歳)、X世代(42~57歳)、それぞれに伺ったところ、Z世代で、個人を相手にお金を送る、または渡すことが「ある」と回答した人は63.7%。他の世代と比べるとその割合はまだまだ少ないようです。Z世代には学生も含まれるため、自由に使えるお金が少ないということも要因のひとつと考えられます。

「送金する」と答えたZ世代は「送金頻度が高い」傾向

送金する頻度

「送金する」と答えたZ世代にはある特徴が見受けられました。
Z世代で週1回以上送金する人は10.5%。月1回以上でも76.6%と他の世代と比較して6%以上多い結果になりました。「送金をする」と答えたZ世代は、その頻度が高い傾向にあることがうかがえます。

1回あたりの送金額、最も多いのは「1万円未満」と少額

一回あたりの送金額

では、1回あたりの送金額はいくらくらいなのでしょうか。
今回の結果は、1万円未満が最も多くなっており、10万円以上の高額の送金はごくわずかです。世代別で比較しても1万円未満の割合はZ世代が最も多く、少額の送金をする人が多いことが分かります。

Z世代の送金目的はさまざま!

送金相手

高頻度で少額の送金をするZ世代。誰にどんな目的でお金を渡しているのでしょう?

送る相手として最も多かったのは親への送金。これは実家暮らしの方の生活費などが考えられます。次いで多かったのは自分自身への送金。自分のお金を別の口座等に移し替える目的で送金しているようです。3番目に多かったのは、(オンライン上ではない)リアルの友人・知人への送金です。親への送金、リアルの友人・知人への送金をする割合は他の世代よりも特に多い結果となりました。

送金目的

では次に送金目的を見てみましょう。
どの世代も様々な目的で送金しているようですが、「その他」を除き、Z世代は最も低い割合でも7.2%と、特に幅広い目的で送金していることがうかがえます。最も多いのは生活費でしたが、飲み代、プレゼント代、イベントのチケット代など娯楽での送金が他の世代よりも多く、友人・知人への送金が他の世代よりも多い結果にも納得です。

前述した通り、送金するZ世代はその頻度が高いことが特徴でしたが、送金目的が多様で娯楽の割合が多く、送金先が固定化されていないことが、頻度が高い理由のひとつだとも考えられます。

飲み代や立替分の支払い…どうやって送金する?

送金手段

送金手段は「現金手渡し」が世代問わず最も多い結果に。その中でもZ世代は57%と他の世代よりも多くなっています。では2番目に多い手段は何だったのでしょう?

Z世代の、「現金」の次に多い送金手段は「電子マネー・決済アプリ」。その割合は他の世代よりも多い結果となりました。スマホ利用率が高く、友人・知人に送金する人も多いZ世代は、同じくスマホアプリを使う同世代の相手が上位にくるためこの方法がとられているのではないでしょうか。

送金時に気にすること

また「送金する際に気にすること」のZ世代の回答を見てみましょう。送金手段として電子マネー・決済アプリを使う派、使わない派、どちらも一番気にするのは「手数料」でした。ただし、電子マネー・決済アプリを使って送金する人は、手数料だけでなく、使いやすさ、時間・手間、相手が困らないか、セキュリティのどの項目も気にしている傾向にあります。特に「相手が困らないか」という点は、電子マネー・決済アプリ以外の送金手段を使っている人よりも、より気にしているようです。

特に電子マネーや決済アプリの場合、「自分は〇〇payで送りたいけれど、相手がそのサービスのアカウントを持っているのか」といった点や「アカウントを持っていても、よく使っているのか(送金して支障ないかどうか)」なども気にかけていると思われます。

Wallet+の「送る・受け取る」機能、知ってる?

2022年10月、Wallet+に登場した「送る・受け取る」機能。個人間における少額送金サービス「ことら送金」の仕組みを利用し、個人同士なら1日10万円まで手軽に送金することができる機能です。
最後に、この「送る・受け取る」機能についても調査してみました。

※Wallet+の「送る・受け取る」機能は、熊本銀行・佐賀銀行・十八親和銀行・福岡銀行の普通預金口座をお持ちの方がご利用いただけます。

ことら送金の認知度

今回の調査で、「『送る・受け取る』機能(ことら送金)を知らない」と答えた人は全体の8割弱。10月11日の機能リリースから1か月後のアンケート実施ということもあり、Z世代をはじめ、どの世代ともまだその認知度は低いようです。

ことら送金の利用意向

しかし、「『送る・受け取る』機能(ことら送金)を利用したい」「機会があれば利用したい」と答えた人は、どの世代も約6割という結果に。

「送る・受け取る」機能は、対応している銀行口座を持っていれば、送金手数料もかからず、携帯電話番号やメールアドレス・口座番号・決済アプリIDなどを使った送金が可能です。「比較的少額で、不定期に友人や知人にも送金する」Z世代にとって、手数料を気にせず、手間なく使いやすい送金手段と言えます。また口座に直接送金できるので、「相手が困らないか、不都合ないか」といった心配も、電子マネーや決済アプリよりも和らぐため、今後の利用率も増えていくのではないでしょうか。


以上が今回の調査結果です。

デジタルネイティブとも言われるZ世代。比較的少額で、不定期に、友人や知人等の不特定多数へさまざまな目的で送金する傾向があるようですが、送金手段としてはまだまだ現金が多い様子。しかし、「電子マネー・決済アプリ」のようなスマホを使用した送金手段を利用している割合は他の世代よりも多く、今後Z世代が普及のリードとなり、他の世代への普及にも影響を及ぼしていくのではないでしょうか。

【調査概要】
・調査対象:Z世代(17~25歳)、Y世代(26歳~41歳)、X世代(42~57歳)
・調査集計期間:2022年11月18日(金)~11月30日(水)
・調査機関:iBankマーケティング株式会社
・調査方法:Wallet+でのアンケート調査
・有効回答数:3,000サンプル(Z世代1,000名、Y世代1,000名、X世代1,000名)

【マネーインサイトラボについて】
マネーインサイトラボは、ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行とiBankマーケティングが共同運営するお金に関する調査・研究組織です。デジタル時代における、人々のお金に関する意識・価値観・行動の変化や、新しい金融サービスの可能性について新たな視点を見出すことを目的に活動していきます。