その不調やストレス、SNS疲れが原因?デジタルデトックスの効果とは
無意識にスマートフォンを触っていたり、スマートフォンがないと落ち着かなかったり。便利な一方で、ネットやSNSの依存症になっていませんか?そんな方におすすめしたいのが、一定の時間デジタル機器から離れて過ごす「デジタルデトックス」です。
デジタルデトックスにはどんなメリットがあるのか、その効果や具体的な方法についてご紹介します。
「ネット断ち」「IT断食」などのデジタルデトックスとは?
デジタルデトックスとは、スマートフォンやパソコン、ゲーム機器などのデジタル機器から離れることです。「ネット断ち」「IT断食」とも呼ばれており、現代人がデジタル機器と上手に付き合っていくための方法として注目されています。
デジタル機器を使う時間が長くなると、スマートフォンなどが手元にないと落ち着かない「デジタル中毒」とも呼ばれる状態にも陥ってしまいます。また、常にブルーライトを浴び、多くの情報に触れている状態なので、脳や目など体の疲労も溜まっていきます。
「1日中絶対に触ってはいけない」という厳しいものではなく、1日の一定時間デジタル機器に触らないというものもデジタルデトックスと呼ばれています。
デジタルデトックスのメリットと効果
デジタルデトックスには以下のような効果があります。
睡眠の質が向上する
寝る直前までスマートフォンやパソコンの画面を見ていると、脳が活性化し、睡眠の質が落ちやすくなります。デジタル機器の画面が発しているブルーライトは、睡眠状態を促す「メラトニン」というホルモンの分泌を阻害すると言われているからです。寝る1~2時間前からデジタルデトックスすると脳が休まり、睡眠の質が向上します。
ストレスが軽減される
インターネット上にはネガティブな情報も散在しています。またSNSでのコミュニケーションや、オンラインの人付き合いなどにストレスを感じる人も少なくありません。さらに、デジタル機器の長時間使用は肩こりや眼精疲労にもつながります。デジタル機器を使う時間を短くすることで、これらのストレスが軽減できるでしょう。
有意義に使える時間が増える
スマートフォンやゲーム機器を使わない時間が増えれば、その時間を趣味やスキルアップ、休息などに充てることができます。
デジタルデトックスのデメリット・注意点
一方で注意すべき点もあります。
コミュニケーションの問題
スマートフォンなどの端末の電源をオフにしてしまうと、緊急性の高い連絡にすぐに対応できない場合もあります。仕事に関係する連絡だった場合はクレームに発展する可能性もあるので、無理のない範囲で実施しましょう。
災害時などの緊急事態に気付けない
近年、地震や豪雨などの緊急情報の多くはスマートフォン向けにリアルタイムで発信されています。家族や友人との緊急連絡なども、デジタルデトックス中はリアルタイムに気付けない場合があります。
デジタルデトックスを実践する方法
最後に効果的にデジタルデトックスを実践する方法をご紹介します。
使わない時間を決める
すぐに導入できるデジタルデトックスの方法は、1日のうちでデジタル機器を使わない時間を決める方法です。はじめは30分から1時間くらいに設定し、少しずつ使わない時間を増やしましょう。「通勤時間はスマートフォンを使わない」、「寝る前の1時間はデジタル機器から離れて読書をする」などのルールを作るのが効果的です。
意図的にデジタル機器が使えないようにする
iPhoneの「スクリーンタイム」機能や「集中モード」、Androidの「フォーカスモード」を利用すれば、アプリの使用時間やコンテンツ利用を制限できます。手の届かない場所にスマートフォンやゲームを置いたり、設定した時間がくるまで開かない「タイムロッキングコンテナ」を活用するのもいいでしょう。
デジタル機器を置いて外出する
慣れてきたら、デジタル機器を持たずに外出してみましょう。近場への買い物などから始め、次第に時間を伸ばしてみるのがおすすめです。デジタルデトックスの旅にでるのも効果的でしょう。自然の中で過ごすキャンプや眺めのいい温泉、古民家をリノベーションした宿など、静かな場所でゆっくり過ごす時間は、自分を見つめ直す機会にもなります。長期の外出の際は、よく連絡する人たちへ「連絡がつかなくなる」ことをお知らせしておきましょう。
デジタルデトックスは継続することが重要です。短時間で無理なくできることから始めて、少しずつ時間を伸ばしていけば、自分のための時間が確保できます。スマートフォンを置いて外出すれば、新しいお店や季節の移り変わりにも気付くかもしれません。ぜひできることから試してみてくださいね。