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固定資産税、クレカ払いで得する方法は?還元率と手数料を要確認!

そなえる 中村 賢司

固定資産税、クレカ払いで得する方法は?還元率と手数料を要確認!

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戸建て住宅やマンション、土地などの所有者は毎年「固定資産税」を支払います。固定資産税を納付する方法はいくつかありますが、その中でも手軽さやポイント還元などの面で利用者が増えている方法がクレジットカード払いです。今回は、クレジットカードで固定資産税を納付すると本当にお得なのかどうかを解説。また、おすすめのクレジットカードや注意すべきポイントもお伝えします。

固定資産税の納付方法

固定資産税の納付通知書は、不動産の所有者(1月1日現在)へ4月以降に届きます。納付書の中には税金の明細と共に納付方法の案内が同封されています。代表的な納付方法は以下の通りです。

従来は銀行の窓口やコンビニエンスストアの店頭などで支払う方法、口座振替が主流でしたが、近年はPayPayなどの決済アプリを使って納付する方法やクレジットカードを利用する機会も増えてきました。特に固定資産税はまとまった金額になるので、そこにポイントが付くというのは魅力的に見えます。

クレジットカードで納付する場合は、各自治体が用意しているクレジットカード専用サイトを利用します。なお銀行の窓口や、コンビニエンスストア店頭の支払いではクレジットカードは使えないので注意しましょう。

クレジットカード払いはホントにお得?

クレジットカードを手に考える女性
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クレジットカードで納付する一番のメリットと考えられるのは、ポイントやマイルを貯められること。貯めたポイントやマイルを使った買い物を楽しみにしている人も多いでしょう。ただし、税金をクレジットカードで納付する際は別途カードの利用手数料がかかります。この手数料の金額と付与されるポイントにより、クレジットカードでの納付がお得なのかどうか変わってきます。

納付時に必要な手数料は?

お住まいの自治体によって利用手数料は異なりますが、納付税額1万円までは37円(税別)、以降1万円ごとに75円(税別)がかかります。納付額と手数料の割合を比率に換算すると0.8%~0.9%程度になります。利用手数料が納付額の0.8%とすれば、ポイント還元率が1.0%のクレジットカードを使えば手数料を支払ってもトクをするケースがあると考えても良いでしょう。なお固定資産税は1年分を4回に分けて納付することができますが、この分割納付の場合、一括納付に比べて手数料が多くなるケースがあります。

筆者作成

参考例をあげてみましょう。
例)固定資産税17万円を一括納付と4回に分割して納付した場合の手数料

・一括納付 17万円に対する手数料=1360円
・分割納付 17万円の4分の1である4万2500円に対する手数料 
      370円×4回=1480円

このように分割納付を選ぶと、手数料が余計にかかってしまうことがあるため注意が必要です。また納付額1万円につき110円程度の利用手数料が必要な自治体もあり、その場合はクレジットカードのポイント還元を利用して利用料をカバーするのは難しくなります。

還元率高めのおすすめクレジットカードはどれ?

クレジットカード
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一般的に利用金額100円に対して1ポイント、ポイント還元率で1%を超えると還元率が高いカードと呼ばれます。ここでは年会費が無料で、還元率が高めのカードを紹介します。

1.PayPayカード・・・・・・還元率1.0%~5.0%
2.dカード・・・・・・・・還元率1.0%~4.5%
3.楽天カード・・・・・・・還元率1.0%~3.0%
4.AmazonPrimeMastercard・・還元率1.0%~2.0%
5.リクルートカード・・・・還元率1.2%~3.2%
※還元率にはカード毎に様々な条件があります

どのカードも1%を超えるポイント還元率です。また還元率と共に重要なことは、貯めたポイントが使いやすいことでしょう。リクルートカードやau Payカードは、貯めたポイントをPontaやdポイントなどに換えて使うことができるので使い道も広がります。

ポイント以外のメリットも併せて考えよう

ポイント目的で、固定資産税をクレジットカードで納付することは、お住まいの自治体や利用するカードによってはお得ではないことも十分にあり得えます。まずは利用手数料と比較してメリットがあるかどうかを考えましょう。しかし、クレジットカードを使うメリットは他にも「わざわざ銀行やコンビニに行く必要がない」「支払いを1カ月遅らせたり分割払いができる」など様々ありますので、それらのメリットも併せて自分にとってお得かどうかを考えると良いでしょう。

※クレジットカードで納付ができない自治体もあります。詳しくはお住まいの自治体のHPなどでご確認ください。