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貯蓄が増えても減らない不安。不労所得に向けてどう動き出す?

私達の新しい「お金と生き方」の選択肢「パラレルインカム」のはじめ方 泉 正人

貯蓄が増えても減らない不安。不労所得に向けてどう動き出す?

一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?

この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。

また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。

今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?

貯蓄は増えても減らない不安。どう立ち向かう!?

前回は、浪費家だった僕が貯蓄を意識し始め、26歳で母を亡くしたことをきっかけに会社から独立。高級オーディオのビジネスを起業すると、1年経った頃に数百万円の貯蓄を作ることができた、という話をしていたよね。実はもう1年経った頃には貯蓄が1,000万円を超えていたんだ。

すごい!どうやって貯めたんですか?

ありがたいことにビジネスが2年目もうまくいって、その間も支出は抑えていたから、ほとんどを貯蓄に回すことができたんだ。

それにしても、1,000万円という大金。僕の人生の中では、持ったことも見たこともない大金ですよ。尊敬します。

ところが、大金があると不安はすべて払拭できるかと思っていたら、実は貯蓄がいくら増えても、不安は減らないということに気づかされたんだ。

どうしてですか?

確かに1,000万は貯蓄としては大金だけど、生活費としてみると、年間500万円使えば2年でなくなってしまうほどのお金。年間の生活費500万円は、日本人の平均よりちょっとだけ上のレベルの生活で、別に贅沢しているわけではないよね。

なるほど…。1,000万円がたった2年の生活費で消えてしまうと考えると、不安の払拭にはつながらなかった、ということですね。

そうなんだ。でも、そのころ僕が勉強していた「会計」に、この不安の解決方法が見つかったんだよ。

会計に?どういうことですか?

会計には、2つの財務諸表というものがあるよね。現時点の資産や借金を表す「貸借対照表」(B/S)と、1年間の収入や支出を表す「損益計算書」(P/L)。

そうですね。

貯蓄を1,000万円、2,000万円と増やしていこうという考えは貸借対照表(B/S)の話で、年収を上げたり、生活費をコントロールするのは損益計算書(P/L)の話。僕は、これらを混同して考えていたんだ。

つまり、「貯蓄があれば安心」と考えるのは貸借対照表(B/S)の話だけれど、先生が、「来年、ビジネスがうまくいくとは限らない。だから、うまくいかなかったとしても、資産運用で生活資金の足しになるようなお金をつくれるかもしれない」と考えたのは、損益計算書(P/L)の話だった、ということですか?

その通り。そして、この、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)を一体として考えて、より効率よくお金を増やしていく方法が、会計の中から見えてきたんだ。そしてこれが見えてからは、会計が楽しくて楽しくて、より学びを深めることになったんだ。

先生、やっぱり考え方が人と違います(笑)。

そう? でも「会計は最も利用人口の多い世界共通言語だ」といわれているように、実は英語よりも会計、つまり数字のほうが世界共通言語なんじゃないかな。会計の知識は、当然家計にも活かせるし、ビジネスにも活かせる。そしてどの国に行っても、その会計の知識を活かすことができるから。

なるほどなぁ~。

会計から見えてきた、2つのものとは?

そこから、先生には何が見えてきたんですか?

2つあって、まず1つ目は、「資産にお金を生ませる」ということ。第3回目の講義で「資産=売るとお金になるもの」ということを伝えたとおり、資産は売るとお金に変えることができる。株や家などを売ると、お金に変わるとイメージするとわかりやすいかな。そのイメージで投資をするとどうなると思う?

100万円で買った株を200万円で売る。3,000万円で買った不動産を4,000万円で売る、とかですかね。ただ、うまく高値で売れればいいですが、100万円で買った株が50万円でしか売れないこともありますよね。

そうだね。一方で、僕たちが働いて稼ぐのとは別に、資産に働いてもらい、毎月お金を稼いでもらうこともできる。現在の低金利下では金額は小さいけれど、銀行預金がこれに当たる。100万円預ければ、1年間で10円くらい稼いでくれる。

100万円という現金資産が働いて、10円を稼いだことになりますね。

つまり10円の所得。このときの現金資産100万円は変動せず、1年経っても100万円のままだ。こんなふうに、(A)資産価値が高くなることを予測して売買を繰り返す投資と、(B)資産に働かせて所得を増やすという投資、の2種類があることに気づいたんだ。会計で表現すると、(A)は貸借対照表(B/S)の資産を増やす投資法で、(B)は損益計算書(P/L)の収入(所得)を増やす投資法。つまり、資産によって所得がつくれると、僕が行っているビジネスで所得(収入)が減ったとしても、資産が稼いだ収入で生活ができるということがわかったんだ。

では、見えてきたこと2つ目はなんですか?

「資金効率を上げること」。つまり、資産に働かせて得る所得の効率を、もっとよくする方法はないか、ということだよ。元手100万円の資産から年1万円を得る、または年10万円を得る。どちらの方が資金効率が良いと思う?

それは年10万円ですね。

そう。多くの人が後者を求めると思う。ちなみにここでの資金効率はパーセンテージで表し、100万円の資産で年1万円得られるものは収益率1%、10万円得られるものは収益率10%と表現することにするね。

そして、僕がセミナーを主催しながら学んで実践してきた投資法の中でも、資金効率がよい投資法と悪い投資法があることに気づいたんだ。

いよいよ核心に迫ってきましたね。

先ほどの例に出した銀行預金は、資金効率が最も悪いレベル。資産100万円で年間所得が10円ほどなので、収益率0.001%となる。

確かに…。では株式投資はどうですか?安く買って高く売るイメージが強いです。

配当金という不労所得を得られるものもあるしね。平均的に2~3%程度となるので、株で資産を100万円持っていれば、年間2~3万円の配当金所得が得られるということになる。

何の資産を保有するかによって所得の資金効率が変わるということか…。先生はこれを、会計を学ぶことで理解されたんですね。

そのとおり。

もっとも効率よく所得が得られた投資とは?

先生は、ビジネスがうまくいかなかったら…という不安から投資に興味を持って、恐怖心がありながらも勉強を続けて、さまざまな投資を行ってきたんですね。

結果、すべてがうまくいったわけではないけれど、投資で資金を増やすことには成功した。このときも、起業1年目のときと同様、「昨年まで初心者だった自分が投資で資産を増やせるなんて、たまたまうまくいっただけだ」と思っていたけどね。

そうなんですか!

でも、起業1年目とは異なることがあったんだ。それは、しっかりと勉強したうえで投資を行ったので、知識と経験が身についているということ。起業のときは起業の勉強などせず会社をつくったので、たまたまとしか思えなかったけれど、投資は知識があったうえでの成功体験なので、この知識と経験を未来に活かせると考えた。そのうえで、投資をする目的に立ち戻ったんだ。

投資をする目的について、あらためて考えたということですか?

そう。僕がここまでやってきた投資は、安く買った株を高く売って利益を得るという方法。本当にそれが自分のやりたいことなのだろうか、と自分自身に問いかけてみたんだ。そうすると、それが僕の目的と違う方向だということに気づいた。

どういうことですか?

資産額をひたすら増やすことに興味がないわけではないけれど、それよりも毎月自由に使える収入を増やして、悠々自適で自由なライフスタイルを目指していたのではないか、ってね。自分のライフスタイルと投資の手法が異なることに気づかされたんだ。

つまり、株などの売買を繰り返して貸借対照表(B/S)での資産額を増やすことよりも、損益計算書(P/L)での毎年の収入(所得)を増やして、不労所得を増やすほうがよい、ということですか?

その通りだよ。お金を使っても、翌月にはまた資産からの収入が入ってくる不労所得を増やさないことには、いつまで経っても僕が何度も感じている不安は払拭できないとわかったんだ。そうなると、答えは一つ。資産に働いてもらって、効率的により多くの収入(所得)が得られる投資を行えばいい。そうわかったんだ。

その、効率的により多くの収入が得られる投資、とは?

僕にとって、それは不動産投資だった。

不動産!なんだかものすごく上級者なイメージですが…。

不動産投資は、収益率が平均して5%以上。高い物件であれば10%を超えるものもある。不動産価格はあまり上昇していかないけれど、毎月毎月安定した家賃収入を得られる不動産投資は、僕の目指すライフスタイルにとって、もっとも理想的な投資方法だったんだ。あっ、不動産投資のメリットについては今後の講義でもさらに掘り下げていく予定にしているからね。

はい。…先生は、どんなふうに不動産投資を始めたんですか?

まず、660万円で人生初の不動産物件を購入したんだ。

すごい!人生で最大額の買い物ですか?

もちろん。契約のときは手が震えるほどで頭が真っ白になっていたよ。でも約1か月後、初めての家賃収入が銀行に振り込まれたときには、思わず感激したことを今でも覚えている。金額は6万円程度だったけれど、自分には何百万円もの価値を感じるほどうれしく思えたよ。

自分が働いて得たお金ではなく、自分の資産が働いて得たお金ですもんね。すごいな。

しかも、自分が仮に病気で倒れても、世界一周旅行に行っていても、翌月も、そのまた翌月も、ずっと永続的にお金が入ってくる不労所得の仕組みがつくれたからね。

ちなみに、物件の収益率はどれくらいになったんですか?

10%ほどかな。660万円の物件は現金で購入して、仲介手数料などを入れると700万円ほどの総投資額。そのうえで、管理費と修繕積立金を差し引いて毎月6万円程度の家賃収入があったので、年間家賃収入は72万円となった。

700万円の投資で年72万円の収入。収益率約10%かぁ。

実際には固定資産税などの支出を入れると収益率は変わってくるよ。ここではわかりやすくするために詳細な計算は省いてあるけどね。

歩み始めた、不労所得への道

不動産価格は、1年後に1,000万円になったり、500万円になったりはせず、不動産の価値自体にはそれほど変動はないのだけど、毎月毎月コツコツ家賃収入を生み出してくれる資産として、高い収益を出して活躍してくれるんだ。

もし、毎月6万円生み出してくれる不動産を10戸買えば、毎月60万円の不労所得という収入を生み出してくれることになりますよね。夢があるなぁ。

でも、10戸買うためには7,000万円の資金が必要だよね。当時の僕にはそんな大金はなかったので、なけなしの現金1,000万円を使って1,000万円の小さな戸建てを購入したんだ。

2軒目を買ったんですね!?

2度目の購入は、1度目ほどの緊張はなく、スムーズに契約を終えることができた。そこで入ってくるようになった家賃収入は月9万円弱。年間100万円ほどになって、こちらでも自分の資産が働いて得たお金として収益率10%が得られるようになり、ずっと永続的にお金が入ってくる不労所得の仕組みがさらに大きくなったんだ。

いや~、度胸ありますね。

でもその時点で、僕の貯蓄はほぼ底をついてしまった。消費や浪費ではなく、不動産という資産を買うためにお金を使ったので、貯蓄がもうなくなってしまったんだ。

そうですよね…。

7,000万円の不動産を購入できれば、月60万円の不労所得が得られるということは計算上わかったけれど、その7,000万円というお金がない。それを貯めるには長い時間がかかる。ここで少し、不労所得への道が遠ざかった感じがしたんだ…、ということで、今日はここまで!

うわ~、ここで持ち越し! 不労所得への道、すごく気になります。引き続きよろしくお願いいたします。

次回は、「パラレルインカム・ストーリー③、お金と時間の自由を手に入れ、趣味の釣りを存分に満喫した話」について話していきます。お楽しみに!