「パラレルインカム」で手に入れられる「5つの自由」とは?
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監修・ライター
一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?
この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。
また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。
今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?
今よりも、ストレスのない日々を過ごすには?
さて今回からは、パラレルインカムによって手に入る自由について、5つの視点から伝えていくね。
よろしくお願いします!
早速だけど、そもそも僕たちにとって自由とはどういう状態だと思う?
唐突ですね!うーん、自由、とは?
ではまず、「不自由な状態」がどういうものかを考えてみようか。
ええと…。狭い部屋に閉じ込められて、身動きできない。食べたいものを満足に食べられない。好きなことをする時間がない…とか、そんな感じでしょうか。
うん。制約された状態が不快で不自由だというのは、なんとなく想像がつくよね。でも、不自由にはもう少し別の状態も含まれているんだ。
たとえばどんなことですか?
「やりたくない仕事なのに、上司からの指示のつまらない仕事ばかり」とか、「好きでもない飲み会に、つき合いで参加させられる」など、上司に言われたから、つき合いだから、親に言われたから…。そういった理由で何かを行うことを、不自由で苦痛だと感じることが多くないかな?
確かにそうですね。「何か違うんだけどなー」と、なんだか満足できない自分がいたとしても、「人生こんなもんだよ」と言われて、なんとなく流されてきたような。そうしたことを回避して自由なことだけで過ごせたら、どれだけ穏やかで、ストレスのない日々を過ごせるのだろうと思います。
実は、そうしたストレスのない自由な日々は、パラレルインカムを実現することで手に入るんだ。なぜならパラレルインカムは、①お金の自由、②時間の自由、③住処の自由、④人間関係の自由、⑤仕事の自由、5つの自由をもたらしてくれる。これから1つずつ説明していくね。
【①お金の自由】お金があれば、制約がなくなる!
まずはお金の自由について。これってどんなことだと思う?
「何かをしたい」「何かを買いたい」と思ったときに、お金が理由であきらめなくてもいい状態でしょうか?
そうだね。そしてパラレルインカムでの「経済的自由」とは、「生活費<資産所得(不労所得)」で、「いま使っている生活費よりも、資産から得た所得のほうが上回っている状態」のことを言うんだ。
何もしなくても、生活していくために必要とする以上のお金が不労所得により入ってくる状態、ということですか?
この経済的自由の状態は、生活費には困らない程度の不労所得はあるけれど、何でも自由にお金を使えるという状態とは違う。普段の生活費を超える贅沢な支出をすれば、不労所得の額を生活費が上回ってしまうということもあるよね。
そうですね。
でもパラレルインカムが理想とするライフスタイルは、仕事からの労働収入がある状態でいながらも、2本目の収入としての資産所得(不労所得)だけでも生活ができる状態を指すんだ。
どういうことでしょうか?
たとえば、労働収入が月50万円であれば、通常支出は月50万円以内での生活をしているはず。Jくんが給与などで月50万円の労働所得を得ていて、月40万円の支出で生活しているとしよう。
その状態でパラレルインカムを達成したとなると、月40万円以上の資産所得(不労所得)がある状態を指すので、労働所得と資産所得の2つで90万円の所得があり、そのうえで支出が月40万円となるので、50万円ずつ毎月貯蓄できる余裕がある状態となっている、ということ。
「労働収入に加えて、資産所得もある状態」って、すごく大きなポイントですよね。
そうなんだ。典型的なFIREでは、仕事を辞めて資産所得のみで生活をすることになるので、支出を切り詰めた生活になってしまうけれど、パラレルインカムでは、労働所得と資産所得のパラレルで収入をつくっているので、経済的にかなり余裕のある状態となるんだ。
月40万円の生活をしている人が、月50万円の余裕がある状態って…。
毎月50万円もの贅沢な支出を繰り返す必要はないけれど、たとえば旅行に行くとしても、「ハワイに行きたいけれど、予算の都合でグアムにする」とか、「泊まりがけで旅行をしたいけれど、お金が足りないので近場で日帰りのレジャーを楽しむ」という感じで、お金最優先で行き先を決めたり、お金の面から制限などする必要がなくなって、行きたいところに旅行できるという経済状態が作れるよね。
つまり、お金の制限がないことで、自分にとって最善の選択ができるようになるんですね。
そう。それこそが、「お金の自由」なんだ。さらに、パラレルインカムでの資産所得は、労働所得とは違って、収入の上限がないということも、2つ目のポイントだよ。
上限なし!素晴らしい!
労働所得で上限がない人もいると思うけれど、多くの人は時給や月給の相場がある中で仕事をしているので、長く働けば多少は収入が増えることはあっても、今の収入の3倍や10倍という収入をつくることは相当ハードルが高いよね。
でも、資産所得に目を向けると、そうではないんですね。
うん。労働時間と所得額が連動していないので、いくらでも増やすことが可能なんだ。たとえば、不動産からの家賃収入を増やしたいのであれば、前回の講座で話したように、少しの元手を用意して銀行融資を活用していけば、毎月数十万円の所得を増やしていくことが可能となる。
それを何軒も購入していけば、月100万円でも、月1,000万円でも可能になるということか…すごいな。
実際にパラレルインカムを達成している方に目を向けてみると、そのような方がたくさんいるよ。つまり、自分のやりたいことに合わせて、所得(収入)を増やしていくことが可能で、それができると、「イタリアのローマに美味しいパスタ屋さんがあるので、週末にイタリアに行く」とか、「子どもを海外で育てたいので、ボーディングスクールに入学させる」、などということもできるようになるんだよ。
お金を理由にライフスタイルを狭めるのではなく、理想とするライフスタイルから必要な収入と支出を自由にコントロールできれば、人生はきっと充実しますね!
【②時間の自由】好きなことだけに時間を使える!
次に話すのは、「時間の自由」について。時間の自由とは、365日24時間、自分が使いたいように時間を使える状態のことで、そうなると自分の事情以外に邪魔されることなく、自分が設定した優先順位にしたがって時間を使えるようになる。
普段、時間がないことを理由にいろいろなことをあきらめてしまっているもんなぁ。
半年間の休みを取って世界旅行をしたいと思っても、会社の仕事を考えるとかなり難しいよね。
のんびり長期の旅行をするならリタイアしたあとだと思っています。
でも、時間の自由を手にしていれば、いつどれだけ休みを取っても自由。好きなところに、好きな期間だけ旅行に行くことができる。
旅行以外にも、時間の自由があれば実現する夢はたくさんありそうですよね。時間がかかる趣味に腰を据えて没頭したり。
たとえば、子どもの頃からバイオリンに憧れていたけれど、今さら教室に通いはじめたとして、弾けるようになるまでどれだけ時間がかかるかわからない。だからあきらめるしかない、と思っていた人も、時間の自由があれば毎日教室に通って徹底的に技術を習得することができそう。その気になれば、音大に通って本格的にバイオリンを極める道だって不可能じゃありませんね!
時間の自由を趣味やレジャーのためだけに使うものとは限らないけどね。
育児や親の介護といった人生の重要ライフイベントにおいても、時間の自由がないばかりにつらい思いをしてしまうことがあったりしない?
そうだ、僕の友人も、会社が男性の育休に理解がないので、出産・育児にかかわることができず、奥さんに負担をかけたばかりか、夜中に子どもの寝顔を見ることしかできなかった…と言っていました。
そんなケース、多いと思う。でも自分の時間を自由にデザインできれば、不満を抱えることはなくなるはずだよ。
本当に。その通りだと思います。
ワークとライフを両取りする生き方とは?
人生の時間の使い方について考えるとき、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉がよく使われるよね。
そうですね。日本語で「仕事と生活の調和」と訳されるんでしたっけ。
内閣府によると、仕事と生活の調和が実現した社会は、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」と定義されている。
そんな定義があるのですね。
ところで、ワーク・ライフ・バランスというとき、イメージされがちなのは、1週間や1か月といった短いスパンでのワークとライフのバランスじゃないかな。たとえば、1か月のスパンで考えると「残業は月45時間以内に抑えて、水曜日は必ず定時退社をして、有給は1日くらい消化し、家族で1回はレジャーを楽しみ、週2ペースで英会話の勉強を続け…」といった生活を組み立てるのが一般的。
そうですね。
でも実は、このワーク・ライフ・バランスの時間軸を伸ばしてみると、違う世界が見えてくる。パラレルインカムでは、10年単位の長期視点でワーク・ライフ・バランスを考えていくんだ。
どう考えていくのですか?
僕たちは、一般的な「人生100年」を想定すると、50年以上働く可能性もあり得るよね。そういう長期的な視点から、ワークに重きを置くべき期間やライフに重きを置くべき期間を考えることが重要なんだ。以前、「パラレルインカム・ストーリー」#2の回でご紹介したH・Hさんは、50代の今、「子育て6割」の生活を送っていると言っていたよね。まさに、ライフに重きを置いた生活をしているといえる。
でもそれを実現できたのは、20~30代の頃に証券アナリストとしてバリバリ働いて、資産を構築したからじゃないですか?
つまり、10年単位での長期視点でワーク・ライフ・バランスを見て、40~50代でライフに重きを置いた生活を送るために、逆算して20~30代でワークに注力する時間をつくってきたということだよ。
なるほど!
さらに強調したいのは、経済的自由を手に入れ、バラレルインカムを実現すれば、もはやワークとライフは対立構造ではなくなるということ。ワークのためにライフを我慢するということもなければ、ライフのためにワークをあきらめるということもなくなるんだ。
自分の意思で、自由にワークとライフのバランスを取りながら、幸せな人生をデザインしていくことができるというわけですね。
そのためには、ワーク・ライフ・バランスの単位を1か月などの短期視点から10年単位での長期視点に変えて、将来、時間の自由を獲得できるようにするために、いま何ができるかを考えることが必要なんだ。
最高の時間の使い方とは?
自由な時間を、自分のために使うことほど楽しいことはないよね。
最高です! 365日24時間、好きなときに好きなことだけに時間を使えたら、理想的な素晴らしい毎日になると思います。
でも、時間を他人のために使うというのも、とても素敵なことだと思うよ。
人のためにですか?
そう。他人のために時間を使えば、人を幸せにすることができるし、自分も幸せになることができる。
今はもう、自分のことで精一杯で…。
今はそうかもしれない。でも、経済的自由を実現すると、自由に使える可処分時間が増える。Jくんが時間の自由を手にすることができたら、ぜひその10%でも5%でもいいので、ほかの人や社会全体のために使うことを考えてほしいな。
なるほど。ではその時は必ず。
これまでは「忙しいから他人のために何かをやるヒマなんてない」と考えることが多かったかもしれないけれど、時間に余裕ができると、自分のためだけでなく、もっと広い視野から自分を含めた全体の利益のために行動できるようになる。時間の一部を使って社会のために活動することで、初めて気づくうれしさもあるはずだよ。
どんな喜びが待っているんだろう。
ウォルト・ディズニーは次の言葉を残しているよ。「与えることは最高の喜びなのだ。他人に喜びを運ぶ人は、それによって、自分自身の喜びと満足を得る」。
時間が自由になるとは、自分の意思で使える時間が大きく増えるということ。増えた時間をどのように使うかによって、人生の質は劇的に変わってくる。パラレルインカムを実現させるうえで、幸せな時間の使い方についてもぜひ考えてみてね。
はい!今回もありがとうございました。
次は、「パラレルインカムが、自由な人生デザインを可能にする」についてお話ししていきます。お楽しみに!