私まさか残業時間多い?20代女性の残業代ってどれくらい?

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20代女性は、一般的にどれくらい残業しているのでしょう? この記事では、残業代の計算方法や、年代・業界ごとのデータを詳しく解説します。 「最近残業多いけど、他の人も同じ?」と気になった方は、ぜひこの記事を参考に、自分の働き方や残業代について考えてみてください。
【年代別/男女別】みんなどれくらい残業してる?

ある民間の平均残業時間の調査によると、一カ月あたりの残業平均時間は 21.0時間。一カ月20日勤務と考えると、毎日だいたい1時間ほど残業していることになりますね。
それでは、この調査をもとに年代ごと(男女共)の平均残業時間を見てみましょう。
20代:18.0時間
30代:20.2時間
40代:23.1時間
50代:21.3時間
また、20代を男女別で見ると次のような違いがあります。
女性:15.6時間
男性:20.3時間
さらに別のデータから女性に限定した年代別平均残業時間は次のようになっています。
20代:9.8時間
30代:8.7時間
40代:8.7時間
50代:8.4時間
女性に限定すると、20代女性が多いことが分かりますね。
参照:doda「月の平均残業時間の実態調査」/リクルートエージェント「平均残業時間」
【業種別】20代で残業の多い仕事は?

残業が多いか少ないかは、業種によっても大きく異なります。20代で残業時間の多い職種をランキング形式で見てみましょう。
第1位:建築/土木系エンジニア 25.5時間
第2位:営業 23.6時間
第3位:クリエイティブ 20時間
第4位:企画管理 19.4時間
第5位:モノづくり系エンジニア 18.5時間
同5位:IT/通信系エンジニア 18.5時間
もし今、こういった仕事に就いている場合、残業時間は多くなりがちです。残業が多く負担を感じているのであれば、残業時間の少ない業種に転職を考えてみてもいいかもしれませんね。
参照:doda「月の平均残業時間の実態調査」
残業代の計算方法は?自分の時給はいくら?

残業代の計算方法は法律で決まっており、基本の計算式は以下の通りです。
時給×1.25×残業時間=残業代
この「1.25」は、法定労働時間を超えた場合の割増賃金率25%を指します。深夜や休日出勤の場合はさらに割増率が上がります。また、月給制で働く場合、時給は以下の計算式で求められます。
月給÷所定労働時間=時給
20代女性の平均年収が337万円ですので、月給で考えると約22万円。この22万円をもとに、残業時の時給を計算します。(労働時間は160時間とします)
22万円÷160時間=1375円
1375円×1.25=1718.75円
残業時間の時給は約1719円となります。自分の残業代が適切か気になった場合、この式を参考に計算してみましょう。不明な点がある場合は上司や人事部に確認することをおすすめします。
参照:doda「女性の平均年収ランキング年齢別・年代別」
残業時間と残業代、どう考える?

残業の主な理由として、「残業代を得るため」と回答したのが20代では47.8%に達しており、全世代の平均よりも約15ポイントも高い結果となっています。まだ収入の少ない20代にとって、残業代が重要な収入源の一つとなっていることが伺えますね。
一方で、20代の62%が「残業が多いことで転職を考えたことがある」とも答えています。「残業代は欲しいが、残業時間が長すぎるのはきつい」というのが本音なのかもしれません。
参照元:doda「『残業』に関する調査pdf」
今回は、20代女性の残業代・残業時間の平均などについて解説しました。これらのデータを参考に、自分の働き方について今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。特に20代女性は、社会に出たばかりで体力的に無理をしがちな年代です。無理のない働き方を意識し、仕事と生活のバランスを大切にしましょう。