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今さら聞けない医療保険~第1回~ 医療保険ってどんなもの?

そなえる 白浜 仁子

今さら聞けない医療保険~第1回~ 医療保険ってどんなもの?

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日本人の約72%が加入している医療保険(※)。中には、健康になんとなく不安を感じ勧められた保険に加入したという人や、気になっているものの何を決め手に加入すべきか迷っている人もいるでしょう。ここでは、「医療保険」の基礎をシリーズで学んでいきます。

※生命保険文化センター「平成28 年度 生活保障に関する調査(速報版)疾病入院給付金の支払われる生命保険の加入率」より

医療保険とは?

契約書

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そもそも「保険」は、不測の事態が起こったときに金銭的な負担をカバーするもの。医療保険の場合は、病気やケガで入院・手術をしたときに公的な健康保険で補えない部分をカバーし、家計の負担を減らしてくれます。

医療保険の多くは掛け捨てタイプで、入院したときに1日あたり5000円や1万円などの「入院給付金」が受け取れます。ただ、すべての入院期間を保障してくれるのではなく、30日や60日、長いもので1095日など、1回の入院での「支払限度日数」が決まっているのが特徴です。また、一定の手術をした場合は入院給付金日額の5倍、10倍、20倍などの「手術給付金」が受け取れます。

・・となると、「入院給付金は日額いくらが妥当?」「支払限度日数は?」などモヤモヤした疑問がでてきます。入院給付金を決める目安としてよくいわれるのは、大部屋なら5000円、個室なら1万円。確かにこれもひとつですが、実は、それ以外にも判断したい材料はあります。また、支払限度日数は、「自分が罹るかもしれない・・」など気になる病気があるなら、その病気の入院日数の平均値を参考にするのもいいでしょう。

これらの目安は次回以降に解説しますが、保険料に関していえば、入院給付金日額が大きくなるほど、支払限度日数が長くなるほど、当然に金銭的負担が増えます。家計とのバランスも含め、検討するのがコツです。

最近の医療保険の傾向は?

入院

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最近は、入院の短期化が進んでいることから、退院後の治療にも役立つ保障が増えています。たとえば、通院給付金が出るタイプや、たった1日の入院でも5日分の入院給付金が受け取れるタイプなどです。なぜ入院が短期化しているのか? それは、医療技術の進歩で身体への負担が少ない治療が増えたことや、高齢化でかさむ医療費を抑えるための国の政策から。保険も実態にあったものに日々変化しているのです。

また、ガンや急性心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病が手厚い保障は今や主流になっており、"先進医療”という、健康保険が適用されない治療を受けるときの保障もニーズが高くなっています。

医療保険の契約タイプは?

医療保険の契約は、10年などの一定期間だけ保障してくれる「定期タイプ」と一生涯保障が続く「終身タイプ」があります。

定期タイプは期間ごとに更新していくもので、若いうちは病気のリスクが低いことから保険料が安いのが特徴。更新時は、年齢を重ねただけ保険料が上がります。一定期間のみ保障が欲しい人や、保険にあまりお金がかけられない人に向いています。一方で、ずっと保障が欲しい人は、最初から終身タイプにするなど長期で契約した方がトータルコストは抑えられます。

どこで契約するのがオトク?

契約

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加入方法は、保険会社の外交員から直接入る方法や、保険代理店、数十社の保険商品を取り扱っている保険ショップ、銀行、郵便局、インターネット経由など、とても多くの選択肢があります。ただ、同じ保険会社で同じ保障内容なら、保険料は、どこを窓口にしても同じです。

他には、インターネット専業の保険会社があり、人件費などのコストが抑えられる分、保険料は割安なのが特徴です。シンプルな保障が多く分かりやすい一方、保障の選択肢が限定的ともいえます。契約までの全てを自分の判断でおこなうため、ある程度の知識をもった上で利用しましょう。

保険料は、保険会社がそれぞれにリスクを見積もり計算しているため、年齢や男女の違いなどでどの保険会社がオトクかは異なります。保障の詳細も含め、いくつか比較して判断しましょう。


次回は、入院日額がいくら必要か、一緒に考えていきます。