弓削聞平おすすめ、福岡・天神周辺の「本格スパイスカレー」厳選3店
監修・ライター
そんな暑い夏になると食べたいものといえば、私の場合涼しさを体感できる冷たい麺類などが筆頭ですが、逆に食べてる途中で汗が吹き出すカレーも忘れるわけにはいきません。福岡ではスパイスにこだわった本格的なスパイスカレーを提供する店が増加傾向にあります。そんなスパイスカレーの中でもおすすめのカレーをご紹介します。
そんな暑い夏になると食べたいものといえば、私の場合涼しさを体感できる冷たい麺類などが筆頭ですが、逆に食べてる途中で汗が吹き出すカレーも忘れるわけにはいきません。
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福岡・天神にある路地裏スパイスカレーの王道「Tiki」
ここ5年くらい、福岡では個人営業の小さなカレー屋さんがみるみる増えました。それも欧風カレーや日本的洋食カレーではなく、スパイスカレーというカテゴリーのものばかりです。「カレー」「スパイス」といえば、インド料理というイメージですが、インドあたりをベースにしつつも、それぞれのオーナー達が自分の舌で試行錯誤を繰り返して独自の味、スタイルを生み出しています。
5年ほど前にオープンして瞬く間に行列ができる店になったのが高砂の「GARAM」と渡辺通の「Tiki」です。特に「Tiki」は天神の大丸からすぐという立地、そして2階にテーブル席もあるというキャパ、さらには「こんなところに?」という隠れ家的要素も加わり、夕方を待たずして売り切れになる人気ぶりです。
店主はここを始めるまではあちこちでバーテンダーをやっていた方。つまり料理は素人。しかし独学でカレー、そしてスパイスを学び、今も一番人気の「スパイシーチキンカリー」を作り出したのです。
「スパイスロード」に影響を受けた高砂の「Curry NADO」と大楠の「クボカリー」
福岡のスパイスカレー業界で忘れてはならない人がいます。それが「スパイスロード」の高田健一郎さんです。多くのカレー職人たちに影響を与え、また指導をしてきたレジェンドといってもいいような方なのです。
高田さんは以前体調を崩して「スパイスロード」は閉店したのですが(今はイベントや教室などをなさっているとか)、その場所でカレーの店を始めたのが、高田さんの指導を受けた廣田孝士さんによる「Curry NADO」です。元々他の場所でやっていたのですが、「スパロー(スパイスロード)」が閉店することになり、彼自身も深い思い入れのあるこの場所に移ってきたというわけです。
ここのカレーは「乳(にゅー)・おっぱいカレー」のみ。見た目からもわかるように、乳がん予防をテーマにしているのだとか。ここにはインドさながらに、手で食べると100円引きというマニアックな特典があるのもおもしろいんですよね。
最近、ものすごくよく耳にするようになったのは大楠の「クボカリー」です。前出の「NADO」と同じく合いがけというか、南インドのミールスのように、複数のカレーと野菜などを一つのプレートにのせるスタイルで、最近はこのスタイルで出す店が徐々に増えてます。
そうそう、ここのオーナーの久保正三さんも実は「スパロー」のカレーを食べて衝撃を受け、この道に入った一人。20年異業種で働いていたそうですが、プライベートでカレーを作ってイベントなどに出店しているうちに評判となって、ついに前職を捨てて2015年にこの店を出したんです。
そういえばこちらも住宅街の古いアパートを改築した穴場的な店。なぜか最近できたスパイスカレーの店はわかりづらい場所の小さな店が多いのです。もしかしたら、讃岐うどんではありませんが、そういう穴場的な店を巡るという醍醐味もスパイスカレー人気の要因の一つなのかもしれませんね。
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