ベランダで秋野菜が簡単にできる!プロのおすすめは
監修・ライター
炎天下のベランダに出る気はしなかったけれど、秋になったら野菜を育てたくなりました。だけど、これから寒くなる時期にベランダで野菜って育てられるの? 難しくない?・・・そんなことを考えている方ご安心ください! 庭づくりの専門家『HANAKO』代表の金崎順子さんが、秋のベランダで野菜を育てるコツを教えてくれました。
初心者にオススメはベビーリーフ
秋から始めるベランダ菜園は、害虫被害も少なく、上手に育てるには絶好の時季。「虫がキライ」「暑いのは苦手」という人でもチャレンジしやすい季節です。
10月から育てることができる野菜は、ゴボウや大根といった根菜類、シュンギクやコマツナなどの葉物など、いろいろあります。
ビギナーはやはり苗を買って植える方が無難です。
でも、「チャレンジ精神旺盛な人は、タネから育ててみませんか」と金崎さん。種を蒔いて芽が育つまでの間はこまめな水やりなどの手間が必要ですが、小さなタネが毎日成長していく姿は健気で、やっぱり感動してしまうのだとか。
初心者へのオススメはベビーリーフ。「いろんな種類の種が入っているのでどんな葉っぱが育つかワクワクするし、間引いたものがそのまま食べられるのも楽しいですよ」。プランターひとつで作ることができるからスペースも取りません。
そしてカブ。「土の下に伸びる大根と違って、土の上にぽこんと実る様子がかわいいんです」。なるほど、食べるだけでなく観賞用にもなりそうですね。
種苗店の知恵を活用しよう!
種や苗はホームセンターなどで手軽に買えますが、金崎さんは「ぜひ、種苗店へ出掛けてみてください」と言います。
「育て方を本やネットで調べる人が多いと思いますが、あれは関東の気候を基本にしている場合が多いんです。その点、地元の種苗店さんはその地域に合ったアドバイスをしてくれます。私も行きつけの種苗店があって、“鉢にひとつ植えるとかわいいよ”とか、“この野菜がここまで育ったら隙間にこの種を植えればいい”とか、いろいろ教えてもらうんです」
ズボラさんでも大丈夫! 土の袋ごと栽培する方法も
野菜は育ててみたい。でも、必要なモノをそろえたり、土を入れ替えたりする手間が面倒・・・という人のために教えてくれたのが、土が入った袋に直接、種や苗を植える方法です。袋の底に水が抜ける穴を開けるだけで、袋自体が簡易菜園に早変わり! 深さも十分だから大根やゴボウなどの根菜類も育てやすそうですね。(例:タキイ そのまんま野菜畑 1組(25L入×3袋)5350円)
「収穫を終えたら、土に肥料を混ぜてまた花や野菜を育てることができます。1年は大丈夫でしょう。袋の中が根っこでいっぱいになったら、捨ててもいい頃。袋ごと捨てられるのもラクでいいでしょう?」
ただ、袋のままだとどうしても不安定で、野菜が育つにつれて袋の形が変わったり、きちんと立て掛けておかないと倒れてしまうこともあるのだそう。袋のままベランダに置いておくと見た目もちょっと気になりますよね。
そんなときに便利なのが、建築資材メーカーの伸栄金属製作所が作った「ベランダガーデニングボックス(写真下)」(1段3500円・税別)。ちょうど20~30リットルの土2袋分がすっぽりと入る大きさで目隠しにもなる上に、袋ごとしっかりと固定させることができます。しかも、遮熱性の屋根材で作られているので温度管理の面でも安心です。
そのほか、ベランダにぴったりのカラフルでおしゃれなプランターもたくさんあります。
写真は、狭い場所でも野菜づくりが楽しめるタカショーのフェルトプランター「ベジトラグ ポピー」(8500円・税別)。フェルト製で土が流れ出さない点もベランダ向きです。
種苗店は農業やガーデニングの専門家が利用するところだと思っていました。種のまき方もいろいろあるようだし、臆せずプロの方に教えてもらうのが一番かもしれませんね。
※今回ご紹介した袋のまま栽培できる土やガーデニングボックス、ベジトラグについてのお問い合わせは『有限会社HANAKO』で対応可能です。