豊かなモノ
監修・ライター
みなさま、はじめまして。
「アラフィフ男の新婚生活」のひーぷーです。
「綺麗な色だなー」
これが最初の感想だった。
「ファイヤーキング」というブランドの「ジェダイ」というマグカップ。
世界中に愛好家がいてとても有名みたいだけど、僕のような田舎者が知る訳もなく、結婚してから朝のコーヒーに妻が出してくれて、初めて名前を知った。写真のジェダイは、ファイヤーキングを買い始めたときに、とてもお世話になったアメリカの友人が送ってくれたらしい。
こういうのを映画で見たような気もするけど、実際に使うのもちろん初めてで、なんだか手触りが良く、半透明なのも少し贅沢な感じがして、お気に入りのコーヒーをゆるっと飲む時に登場する。持った時の重さも丁度いいかんじ。
正直、今まで飲み物や食べ物の器を「モノを入れるもの」としか感じてなかったので、きちんと見た事もなかった。
と、いうことで、ウチの「モノ」をよくよく見てみると。
義兄が送ってくれた日本酒を飲むときのおちょこや、
※ 去年、読谷やちむんの市で一個1200円ほどで購入。今年は値上がりしてて「買ってて本当に良かった」と真剣に胸をなで下ろしている。
漁港に働いている知人からもらった、激ウマな鰹のタタキを盛りつけてあるお皿など。
※ 2700円くらい。上品で、イタリア製なのに和食にも合うという事で購入。
んー。
なんだか普通の「モノ」じゃなく見えて来た。
どうやらウチにある器は、そんなに高額なものではないけど、「料理」や「食材」、「季節」などに合うように考えて揃えているようだ。
実際に使う時には「これは○○という人が○○を考えて創ったモノで、○○の部分が気に入って前から狙ってたけど、遂に○○円安くなってたから買ってやったぜ!」的なエピソードを聞かせてくれる。
そう考えると、ウチにあるほとんどの「モノ」は妻が散々調べて、熟考し、少しでも値段が下がる方法を探して、ウチに到着した、「ストーリーがあるモノ」なのだ。
20代半ばからとにかく仕事ばっかりで、僕としては必死でそれはそれで悪くなかったのだけど、こういう身近な「モノ」にまで神経が回らなかったなと。というか、わざと無視していたなと。
妻は器を手に入れるまでのエピソードを、本当に嬉しそうに、時には憤慨しながらも幸せそうに話してくれる。
「豊かなモノ」って値段というよりも、それを創った人の想いに共感したり、どうやって手に入れたかをずっと忘れなかったり、どんな時にどんな風に使うかを想像してワクワクしたりする事かもしれないなと。
「モノ」の周りに色々なストーリーがあるのが「豊かなモノ」だなと。
50を手前に、妻は大事な事を気づかせてくれました。
という事で、そういう感謝の気持ちを込めて似顔絵を書きました。
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永遠のアイドル松田聖子さんと、沖縄の喜劇の女王、仲田幸子さんを足して2で割った感じです。「松田幸子」です。普段はハチマキはしていません。
夫婦共々、これからもよろしくお願いします。