快適すぎ!在宅ワークスペースを設けたリノベ4事例《費用・間取り付き》
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監修・ライター
パソコンとWi-Fi環境があればどこででも仕事ができるIT技術の発達により、在宅ワークや副業など新しい働き方が急増しています。こうしたライフスタイルに憧れている人も多いのでは?
今回はリノベエステイト代表・一級建築士の松山真介さんに、住まいの一角に快適なワークスペースを設けたマンションリノベーションの4事例を費用/間取り付きで紹介してもらいます。
《間取り付き》中古マンションをリノベーション!大人の趣味部屋3つ
【事例1:総工事費1700万円】リビングとつながるワークスペースが画期的。仕事と趣味に没頭できる男のロマン部屋
最初は116㎡メゾネットタイプのマンションをリノベーションしたケース。リノベーション費用は約1700万円です。施主は会社を経営しているため、自宅でも仕事ができるスペースをご希望でした。
《リノベーション前・後の間取り図》
キッチンを後方にずらして広いLDKに。もともとあった個室はリノベーション前よりコンパクトになりましたが、一人で作業するにはちょうどいい広さです。
キッチンの左側がワークルームです。キッチンとワークルームの間は、窓+ブラインドで仕切っています。こうすることで、集中して仕事をしたいときはブラインドをおろし、そうでないときは、LDKと視覚的につなげて広がりを感じられるように。気分によって仕切り方を変えられます。
ワークルームには作り付けで机を設けて、机の前の壁には有孔ボードを張りました。穴にフックをかけると、小物をディスプレイしながら収納できるので便利です。レコードや楽器も置いて、仕事部屋としてだけでなく趣味の部屋としても使っているそうです。
【事例2:総工事費1300万円】家事と仕事が両方はかどるリビング&ワークスペースを実現
次の事例は、79㎡3LDKのマンションを1LDKにリノベーションしたケース。夫婦2人のご家族です。リノベーション費用は約1300万円です。
《リノベーション前・後の間取り図》
リノベーション前は3LDKに分かれていた空間を繋げて広い1LDKにし、その一角にワークスペースを設けました。
こちらがリノベーション前にあった和室。
リノベーション後。ガラリと変わりましたね。将来お子さんが生まれたら、勉強スペースとしても使うことができます。リビングルームの一角に設けることで家事の合間に作業することもできますし、勉強や仕事をしながら家族とコミュニケーションをとることもできます。
右側の壁には、マグネット塗料を塗った上に黒板塗料を塗り重ねました。マグネットで書類を貼ったりチョークでメモを書いたり、壁面を有効に使えます。黒板塗料は3000円くらいから、マグネット塗料は5000円くらいから、ホームセンターやインターネット通販などで入手できますので、自分で塗ることもできますよ。
【事例3:総工事費1200万円】引き戸でフレキシブルに仕切り、作り付けの机と棚で在宅ワークしやすい環境を実現
次の事例は、約86㎡4LDKのマンションを2LDKにリノベーションしたケース。夫婦2人のご家族です。引き戸を多用し、フレキシブルに空間を仕切れるようにしました。リノベーション費用は約1200万円です。
《リノベーション前・後の間取り図》
LDKの左側がワークスペース。その奥の部屋は寝室です。ワークスペースと寝室、ワークスペースとLDKが、必要に応じて引き戸で仕切れるようになっています。
施主ご夫婦は、本や書類が見えるのが好きではないということで、在宅ワークスペースは作り付けの机とキャビネットですっきりとした空間に仕上げました。机の前の壁には鏡を貼っています。
「ここでメイクもしたいという奥様のご希望がありました。鏡を貼ることで、視覚的にも広く感じられますよ」(松山さん)
【事例4:総工事費1500万円】木漏れ日の下で読書。図書館のように快適なワークスペースを実現
最後の事例は105㎡3LDKのマンションを1LDKの間取りにリノベーションしたケース。リノベーション費用は約1500万円でした。
《リノベーション前・後の間取り図》
LDKの窓際の場所を土間にし、そこをライブラリースペースにしました。
ダイニングからライブラリースペースを見た写真です。空間はつながっていますが、ライブラリースペースの両サイドに本棚をつくることで、本に囲まれたような空間に。土間に行くときに靴を履くというワンクッションがあるので、気持ちの切り替えもできます。
現在の土間部分は、リノベーション前はこんな感じでした。まったく違いますね。
窓下に机を設け、マンションの植栽を借景にしています。図書館で読書をしている気分になれます。
「こうしたワークスペースは、以前は施主のライフスタイルをうかがってこちらから提案することがほとんどだったのですが、最近は、お客さまの方からこんなスペースが欲しいと希望されることも多くなりました」と松山さん。
住まいを自分好みにカスタマイズしたいという住み手の意識の高まりを感じているそうです。「働き方改革」が叫ばれ、働き方が多様になっていくこれからの時代、ワークスペースのある家はますます注目されそうですね。
※《画像・図提供》いずれもリノベエステイト
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