くらし

生ゴミからの解放!お洒落なコンポストをベランダで試してみた

暮らしをコンシェる? 山口 玲香

生ゴミからの解放!お洒落なコンポストをベランダで試してみた

コロナ自粛で気がついた生ごみの量

長引く新型コロナウイルスの影響で、外出自粛期間中は1日3食、おうちでごはんを食べる生活になりました。その結果、生ごみの量がかなり増えた!!これはわが家だけではな。いはずですよね

わが家で出した生ごみも、それを燃やすことで二酸化炭素を排出し、地球環境に負荷をかけてしまうわけです。今まで当たり前に暮らしてきましたが、コロナでの生活の変化をきっかけに、いかに人間の生活が地球に負担をかけているか、考えるようにになりました。
 

生ごみを堆肥にする、おしゃれな「コンポスト」発見

そこで、今回注目したのが「コンポスト」。生ごみを堆肥にしましょうというものです。これまで聞いたことはあったけど、

・庭がないとできないんでしょ?
・装置が大きいでしょ?
・なんだか面倒くさそう

と見て見ぬふりをしていた私。

ところがこんなものを見つけちゃいました~!
 コンポストのセット

ボーダレスジャパンという会社が手掛けている「LFCコンポスト」というコンポストのセットです。

定期便だと、初回のみフェルトバッグが付いて3278円(税込)。2回目以降は紙袋と基材のお届けで1958円(税込)。

・オシャレなフェルト系生地のバッグ(ペットボトルの廃プラでできた生地なんだそう)
・頑丈な紙袋
・コンポスト用の基材
・説明書

がセットになっています。

え!?こんなオシャレなバッグでコンポストできちゃうの?しかも、これなら場所も取らなさそう!庭がなくても、ベランダでできちゃいますね!

ベランダでやってみた!

基材を紙袋に入れる

まずは、紙袋を布バッグの中にセットします。その中に基材を3分の2程度入れます。(残りの3分の1は1カ月後くらいに入れると混ぜやすいらしいです)

あとは、この中に毎日300グラムまでの量の生ごみを投入し、かき混ぜるだけでOK。

およそ100gの生ごみ 
試しに、昼食で出た生ごみの量を計ってみました。キノコの石づき、ニラの根本、卵の殻、コーヒー豆のカス。以上でおよそ100グラム。1日3食作ったら、あっという間に300グラムのごみが出そうですね。

では早速投入!

コーヒー豆も投入 
わが家はコーヒー消費量が多いので、コーヒー豆もOKなのはうれしいな~。

混ぜ混ぜ 
混ぜ混ぜ・・・

基材をかぶせて完了 
こんな感じで基材をかぶせて完了。基材の中で、生ごみを微生物が分解してくれるそうなのです。あとはよろしくね!と、紙袋の口を閉じて、布バッグのファスナーをきっちり閉めればOK。

生ごみの入った布バッグ 
見た目もオシャレなので「私ってクールに地球に優しいことをやっているんだわ!」と、コンポストを始めた自分に惚れ惚れしちゃいます(笑)問題は、続けられるかどうか・・・

この基材は、嫌な臭いを抑える独自の配合になっているそう。

最初の4日は臭いもないし、まだ前日までに入れた生ごみが目視できるので、「これで大丈夫なの?」とちょっと心配になってきました。

が、5日目、紙袋を開けた瞬間に、「もわ~ん」とした熱を感じました。

生ごみっぽい臭いがほんのり!あ、分解してきた気配!!変化がでてくると、生ごみを入れる作業が、ペットに餌をあげる感覚に似てきます。「どんどん育って~!(分解して~!)」と楽しくなってきました。

毎日、毎日、これまでごみの日に捨てていた生ごみを投入しました。

バナナの皮、鶏手羽の骨、魚の骨、スイカの皮、野菜の皮、食べ残してしまったおかずなど、何でもポイポイ入れちゃいます。

魚を入れた翌日は少しだけ臭いが強くなったり、コバエがバッグの周りに集まってきたり、白っぽいカビのようなものが表面についたり。毎日変化があるからバッグを開けるのが楽しみになります。臭いといっても、オエッ!となるような生ごみの悪臭はしません。本当に不思議です。

忙しい日は、夫にもコンポストを頼んでみました。最初は面倒くさそうにしていた夫でしたが、やはり毎日の変化が面白くなってきて、夫も進んでコンポストをやってくれるように!私よりハマっているかもしれません(笑)

「この食材ってコンポストできるの?」と不安や疑問に思うことがあれば、LINEのホットラインに質問すれば教えてもらえるので初心者でも安心です。

この作業をおよそ2カ月間、続けました。

そして2カ月後・・・

2ヶ月後

まだ投入したごみが目視できますが、全体的にしっとりとして、バッグもずっしりとした重みがあります。1日300グラム、1カ月に換算すると9キロものごみが、このバッグ1つに収まって溢れないのは、なんとも不思議な感覚。毎日、せっせと分解してくれているからこそ、なのでしょうね~。

さぁ、ここからは2~3週間の熟成期間に入ります。週に1、2回かき混ぜて、熟成させれば栄養価の高い堆肥が完成するそうです。

ちなみにこの熟成期間に入った日から、生ごみを再び捨てなくてはならなくなりました。すると、「あぁ、これも良い微生物の栄養になるのに捨てるのがもったいない」という感覚になっている自分に驚きます。基材の3か月ごとの定期便コースを申し込みしたのですが、やはり2カ月コースに変更することにします。私、もう生ごみを捨てる生活に戻りたくない!!

熟成後

こちらが熟成後。熟成前はしっとりしていましたが、分解するものがなくなったからか、熱も水分もなくなり、パラパラとした質感になりました。

鶏の手羽元の骨 
鶏の手羽元の骨です。形は残るものの、黒っぽくなって軽石みたいに軽くなっています。目視できるのは、骨と卵の殻くらいでしょうか。

コンポストで作った堆肥で自家菜園スタート!

では、早速、完成した堆肥を使ってみます!

土と堆肥を混ぜて完成 
土と堆肥を混ぜます。これで栄養価の高い土壌の完成です。

最初のコンポスト無農薬野菜はこちら!

「ビタミン菜」の種

ちょうど我が家に種があったので「ビタミン菜」に決定。丁寧に種をまいてみました~!あ~、芽が出るのが楽しみだなぁ。

これまで当たり前だった「生ごみを捨てる」という生活。ごみが“ごみ”でなく“堆肥”になって、その堆肥を使ってガーデニングを楽しみ、花や野菜を育て、それをまた食す。地球にも優しく、家庭でできる“食の循環”。

特に夏場は気になる家の中での生ごみの臭いの悩みからも解放されるし、ごみが軽くなるのでごみ出しも楽ちん!ごみ袋も使う回数が減るので、お財布にも優しいとメリットだらけです。

面倒くさがりな私でもできる、手軽で簡単なコンポストを作ってくれて、ありがとう~!!

まだ野菜の種をまいたばかりですが、収穫が本当に楽しみ!これからじゃんじゃん野菜作りをやってみます。