読み放題サービス「Kindle」と“聴く読書”「Audible」を試してみた
監修・ライター
こんにちは!「暮らしをコンシェる?」の山口玲香です。
読書の秋、到来寸前!書店での本選びが好きなんです。店員さんの手書きポップや帯を読みながら選ぶのってワクワクしませんか?まるでこれからの時間を共にする伴侶を真剣に選んでいるようです。(大袈裟!?)
電子書籍食わず嫌いが、電子書籍デビュー!?
読み進めている本の残りが少なくなるにつれて、面白い本なのに読み終わっちゃう~!と少しばかり名残惜しい気持ちになるのも、また良い。
ですから、電子書籍は食わず嫌いでした。書店に行けないじゃん!なんだか目も疲れそうじゃない?と言い訳して。しかし、Kindleに“読み放題システム”があるというではないですか。ん~、気になってきた。というわけで満を持して電子書籍のデビューをしてみることにしました。
今回試してみたのが『Kindle Unlimited』。約4年前からスタートしたAmazonの電子書籍読み放題サービスです。なんと月額980円で和書12万冊、洋書120万冊が読み放題!雑誌・マンガなども読むことができます。Kindle端末はもちろんスマホやPCでも利用可能。
電子書籍『Kindle Unlimited』を使ってみた
まずKindleのアプリをダウンロードします。
利用料金は月額980円ですが、初めて利用する人は最初の30日間は無料体験できちゃいます!
これは、電子書籍デビューの私にはうれしいサービス。やはり電子ではなく、実物の本が良いと思えば、すぐに解約できますからね。
アプリを開いてみると、ずらずら~っと本のタイトルが並びます。ジャンルは、小説、ビジネス本、実用書、コミック、雑誌など一通り揃っていて、読みたい本を検索するだけであっという間に時間が経過します。
新書はあまり読み放題のラインナップには入っていませんが、少し前に発売された本で、気になっていたけど読んでなかった!といったものが見つかりました。これは1カ月でどのくらいの本が読めるかワクワクしてきたぞ~!!
さて何から読もうか??読み放題なわけだし、深く悩むこともない。とりあえずランキングで人気の本を読んでみることにします。
ベストセラーになっている本を上からダウンロードしてみます。
「読み放題で読む」をクリックすると、自分のライブラリに本が追加されるシステムです。ちなみに読み放題の対象でない本(新書など)は、電子書籍として購入することになります。
記念すべき電子書籍デビュー作「やめてみた」著者わたなべぽん
活字が並ぶ本だと思ったら、まさかのエッセイマンガでした(笑)でも細かい文字はタップして拡大できるし、なんのストレスもなく2時間かからずに読了。
著者が掃除機やテレビなど生活必需品だと思っていたものが、実は不要なのでは?と気が付き、それまでの生活を「やめてみた」様子がユーモラスに描かれている本でした。
「1日1ページ、読むだけで身につく正解の教養365」
これは全く読み進まなかった・・・。まさに世界の教養と呼べるさまざまなジャンルの常識や豆知識が2、3ページにまとめてあるので、1日に1項目読めば立派な知識人になれそうです。しかし、私は知識人にはなれず...興味のないジャンルだと字面を目で追っているだけで、全く頭に入ってきませんね。これ、購入した本でなくて良かった。合わなければすぐにやめられる読み放題万歳!
「犬鳴村」
映画化されて気にはなっていたのですが、ホラー映画は苦手。小説なら…と読んでみましたが、なかなか怖かったです。購入してまで読まなかったかもしれない本を読めるのも、読み放題の魅力ですね。
こちらが私のライブラリです。他にも女性ファッション誌、レシピ本、読み放題で人気上位だった啓発本や堀江貴文さん本、ドラマ化されたマンガ本などまでさまざまなジャンルの本を読んでみました。
一度に自分のライブラリに入れられる本は10冊まで。それ以上読みたい場合は、ライブラリから削除すれば、新たに追加できるシステムです。
読み放題システムはお得なのか?
約1カ月の間に読み終えた本は10冊でした。(ダウンロードしたのは12冊)
文庫本、単行本、マンガで価格が違うので一概に換算できませんが、1冊平均1000円で計算すると…
1000円×10冊=10000円相当。読み放題は1カ月980円なので、読めば読むほどお得と言えそうです。単純に女性ファッション誌でも1冊800円程度するので、2冊読めば完全に元がとれますね。
新書にこだわりがなければKindle Unlimited、かなりお得だと感じました。
懸念していた電子書籍ですが、タブレット端末が少々重たいくらいで、なんのストレスもありませんでした。わざわざ栞を挟まなくてよいのも手軽で便利。本なら数冊持ち歩くと荷物が重たくなりますが、タブレットなら気分に合わせて、同時にさまざまなジャンルの本が読めるのも魅力です。もっと早く電子書籍を始めてみても良かったかもしれません。
ただインクの香りに包まれて、書店で本をじっくり選ぶ時間そのものを楽しみたい!新書が読みたい!そんな時は、やはり書店に足を運ぼうと思います。うまく書店と読み放題の両方を利用していきたいです。
耳で本を読む!?「Audible」もおためし♪
そして今回もう一つ「Audible」というサービスを試してみました。これは本をプロのナレーターや俳優の朗読で聞くことができるというもの。20以上の豊富なジャンルから40万タイトル以上の本を楽しむことができるのです!
月額1500円で1冊をダウンロードできるというシステム。
早速試してみました。
まずはアプリをダウンロード。
ダウンロード可能な書籍がズラリ。Kindleと同じタイトルも多いです。
こちらもやはり人気のタイトルを試してみることに。以前、人に勧められたのに読んでいなかった本です。今更ながら、人様の朗読で読む?聞く?ことにしてみます!
入会時にもらえる「コイン」を利用してダウンロードします。コインは毎月1枚もらうことができ、1枚のコインにつき、オーディオブック1冊がダウンロードできる仕組みです。
「嫌われる勇気」
哲学者と青年の対話篇形式によって、心理学会の巨匠アドラーの思想を解き明かしていく内容です。
残り時間が表示されるのもありがたいですね。
プロのナレーターの朗読なので、なんだか複雑な話であっても聞きやすい!しかも臨場感があるので、一気に本の内容に引き込まれました。
子供のころ、母に絵本を読んでもらって以来の感覚かもしれません。大人になって朗読を聞く、という習慣があまりなかったので新感覚です。
私は主に車を運転する時に聞いたのですが、家事の合間や、ジョギングの時に音楽代わりに朗読を聞くのもいいかもしれません。
残念なのは、折角「あ!今、大事なところ!」という時に、運転に気を取られて、聞き逃してしまうことが、しばしば。本なら、すぐに前の文章から読み直すのですが、運転中だと聞き直すことができず、そのまま話が流れてしまうことくらいでしょうか。(30秒戻る機能はついています。)
ナレーターの手間暇がかかっているので仕方がないですが、Kindle読み放題と比較すると、Audibleは1冊で1500円というのも少々割高に感じてしまいました。
本をじっくり読む時間が取れない方や、ハードブックの本を1冊買ってプロに朗読してもらったと考えると、とてもお得感はあるので、利用する側のライフスタイルと価値観によって大きく反応が分かれそうなサービスという印象です。
自分が知らない世界や知識を与えてくれる本。さまざまなサービスの中から自分にぴったりのものを選んで、生活を豊かにしていきたいものですね。