材料や調理法など美味しい料理を作る秘訣はいろいろありますが、料理の深みや旨味に欠かせないのが「だし」です。昆布やかつお節などで本格的にだしを取りたいところですが、時間がなかったり手間がかかったりするのが困りもの。そんな時におすすめなのが市販のだしです。無添加だしや液体だしなど、料理の味をワンランクアップさせてくれる、簡単＆便利なだしをご紹介します。

第5の味覚「旨味」はだしで決まる！

甘味、塩味、酸味、苦味など、人にはいろんな味覚がありますが、口の中で感じる味だけでなく、鼻に抜ける香りや風味は、この中のどれにもあてはまらない美味しさがあります。これが第5の味覚と言われている「旨味」です。料理の味を左右する旨味は、どんなだしを使うかによって仕上がりが大きく変わります。

料理に使うだしはいつも同じものを使っている、という方も多いと思います。でも「煮物がどれも同じ味」、「もっと美味しいって言われたい！」、そんな時はだしの素材にこだわって使い分けてみてはいかがでしょうか。

ほっとするおふくろの味。味噌汁にはリーズナブルな煮干しだし

＊煮干しだしの特徴・・・いわしやアゴなど魚の風味をダイレクトに味わえます。かつお節に比べ値段もリーズナブルで、味噌との相性も抜群なので味噌汁や麺類におすすめ。臭みが出やすいので粉末状のものを使うと便利です。

芽乃舎の「煮干しだし」はパックタイプのだし。国産の背黒･白口片口鰯の煮干しメインに、風味豊かな片口いわしを骨ごと粉砕し、真昆布や干しシイタケの旨味をプラスしています。だしパックは水の量や煮出す時間によってだしの濃さを調整できるので、料理によって使い分けできるのも便利ですね。

どんな素材とも相性抜群！昆布はオールマイティに使えます

＊昆布だしの特徴・・・真昆布、羅臼昆布など産地によってそれぞれ違う風味が味わえます。上品でやさしいので素材の味を生かした料理に最適です。かつお節と一緒に取る一番だしは、和食には欠かせない基本の味。

佐藤家のいきいき生活の「ねこぶだし」は、日高昆布の根昆布をベースにかつお節の美味しさが加わっただし。液体タイプなのでほかの調味料にもなじみやすく、鍋料理やドレッシングなどいろいろな料理に活用できます。濃縮タイプなので料理に加えるだけで味がグッと深まります。

シイタケの独特の風味は中華料理にも合うんです！

＊干しシイタケだしの特徴・・・シイタケは干すと香りや味が濃縮し、グアニル酸という旨味成分が増えます。 シイタケの独特な香りが苦手という方もいらっしゃいますが、昆布やかつお節などほかの素材と合わせることで美味しさもアップ。戻した時のだしとシイタケの両方が料理に使えるので、煮物や茶わん蒸しなどの風味アップにおすすめです。

タマチャンショップの「しいたけ粉末」は九州の豊かな自然の中で育った原木シイタケを使用。味や香りをそのまま粉末にした無添加だしです。

和洋のジャンルにかかわらず使える栄養満点な野菜だし 

＊野菜だしの特徴・・・ニンジン、セロリ、にんにくや玉ねぎなどの香味野菜をじっくり煮込んで取っただし。西洋料理ではブイヨンとして使われており、野菜の甘味や栄養を存分に味わえます。スープやソースなど和洋いろんな料理に使えます。

タマチャンショップの「タマちゃんの野菜スープだし」は、鹿児島産の黒生姜、ニンジン、玉ねぎなど九州産のこだわり野菜で取ったスープを粉末化。化学調味料や甘味料などは使用せず、素材の味そのものの美味しさを満喫できます。和洋中いろんな料理に使えます。

赤ちゃんの離乳食作りなら無添加だしが安心♪ 

赤ちゃんが口にする料理は、安心・安全にこだわった無添加のもので作りたいですよね。自然素材で作った無添加のだしなら、安心で栄養価も高いのでぜひ取り入れたいもの。薄味でもだしの風味で美味しく食べられます。

味楽家の「幸せだし」は、シイタケ、昆布、かつお節、あさり、焼きアゴ、ホタテ、いわしの煮干しなどを粉末にしたパックタイプのだし。調味料も不使用なので自然のそのままの味が楽しめます。

かつお節や煮干しのイノシン酸、昆布のグルタミン酸、シイタケのグアニル酸の3つが合わさると、旨味の相乗効果で料理の味もアップします。自分でだしを取るのはちょっと大変だけど、無添加や原材料にこだわった市販のだしを使えば、いつもの料理がもっとに美味しくなることも！

だしの風味がしっかりしていると、減塩にも役立つので健康が気になる方にもおすすめです。