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家の庭でも紅葉は楽しめる?赤黄緑と美しいコントラストにするポイントは

0円でかなうコト 金崎 順子

家の庭でも紅葉は楽しめる?赤黄緑と美しいコントラストにするポイントは

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秋の紅葉が美しい庭に憧れています。赤や黄に色づいた木々を眺めながら、休日の昼にお茶を楽しんだり夕暮れ時にお酒をたしなんだり。そんな贅沢な時間を味わえるように、紅葉を楽しむことができる庭づくりのコツを教えてください。

Q1 紅葉を楽しむことができる庭木には、どんな種類がありますか? おすすめを教えてください。

家と紅葉

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A1 紅葉を楽しむためには落葉樹を選んでくださいね。落葉樹は、秋の紅葉や春の芽吹きの新緑を楽むことができるだけでなく、冬には太陽のぬくもりを部屋に取り込むことができるので、庭木にはぴったりですよ。

種類もさまざまで、「ヤマモミジ」「コハウチワカエデ」「ヤマボウシ」「ハナミズキ」「ヒメシャラ」「エゴノキ」「クロモジ」「シロモジ」「オトコヨゾメ」「ドウダンツツジ」etc…、好みの庭木を探してみてください。

「ソヨゴ」や「ハイノキ」「アオダモ」などの常緑樹と一緒に植栽すると、紅葉が映えて見目良いですよ。ちなみに「秋の気温に日較差がある年は紅葉が綺麗」といわれます。さて、今年はどうなるでしょうか…。

Q2 赤く紅葉するか? 黄色くなるか? 植栽する前に知ることはできますか?

紅葉と黄葉

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A2 上記したように常緑樹の緑色とのコントラストを楽しみたいとなると、当然、赤く紅葉する樹と黄色に紅葉する樹を織り交ぜたいですよね。たとえば、赤く紅葉する樹にはコハウチワカエデやイロハモミジなどがあります。反対に、黄色く紅葉する庭木を選びたい場合はクロモジやシロモジがおすすめです。

ちなみにヤマモミジは、赤色や黄色、または赤&黄が混ざった「カスリ」と呼ばれる状態になるものなど、樹それぞれの個体によって色の違いがあるようです。見分け方としては、新芽が赤いと紅葉も赤くなるといわれています。

Q3 「葉が枯れた」「紅葉しなかった」なんて失敗談も耳にしますが、失敗しないコツを教えてください。

植える

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A3 たしかに「葉がパリパリになって紅葉が楽しめなかった」ということはしばしばあるようですね。これは主に葉に強い直射日光が当たったり、乾燥してしまったことが原因だと考えられます。

特に柔らかい葉を持つ樹は、常緑樹と組み合わせて植栽をして“明るい日陰を作る”といった工夫が必要になる場合もあります。また、樹の幹元に、50~80cmほどの高さの低木を植えることで幹元に直射日光を当てないようにし、乾燥を防ぐといった技もあります。ただし、樹によって日当たりを好むものや、日陰および半日陰を好むものがあるので、事前に園芸店などで情報収集されることをおすすめします。

最後に、すべての樹において言える失敗しないコツは、土の状態(水はけ)を良くしてあげることです。樹の根鉢よりも大きめの穴を掘って、保水&排水のよい土(腐葉土など)で植えることです。自然の山の土の状態を目指してください。

日本の庭

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今までは、秋の自然な風景として何気なく眺めていただけの紅葉。いざ、庭で楽しもうと思うと、紅葉するように育てるだけでもひと工夫が必要なんですね。いやはや自然って偉大!! だけども自然の山林にも負けない鮮やかな紅葉を楽しみたいので、愛情を注いで育て上げます!