映画で見たあのチェアが手に入る?家具だってジェネリック!
有名な映画やインテリア雑誌に出てくるような名作と呼ばれるデザイナーズ家具は、憧れるけど予算より一桁高い・・・と諦める前に、検討したいのが「ジェネリック家具」。意匠権が切れたデザイン家具をメーカーが復刻版として生産した製品はジェネリックやリプロダクトと呼ばれ、購入しやすい価格で販売されています。おしゃれなインテリアを目指すならチェックしておきたい、ジェネリック家具の一例をご紹介します。
ジェネリック家具はどうして安いの?
日本での意匠権の期限(デザインの使用が限られる期限)は登録から20年。それ以降は復刻版として各メーカーが同じデザインのものを生産することができるようになります。
デザインや開発にかかるコストが抑えられますし、複数のメーカーが同じデザインのものを生産することで流通量が増えます。また、素材もメーカーが自由に選定できます。そういった理由で、一流デザイナーのデザインした家具が安価に購入できるのです。
デンマーク生まれのデザイナー、アルネ・ヤコブセンがデザインした有名な「Sプライウッドチェア(セブンチェア)」。正規品は1脚7万円以上ですが、ジェネリックなら半分以下の価格で購入できます。
慎重に選びたいジェネリック家具
ひとくちにジェネリック家具といっても作っているメーカーはさまざま。素材や生産国、仕上がり、価格もばらばらであるため、慎重に選ぶ必要があります。ネット通販でも手に入れることができますが、購入の際は、以下のような点を確認しておきましょう。
・ジェネリックやリプロダクトであると説明されている
・保証やアフターサービスが充実している
・販売店の連絡先(住所や電話番号)が明らかになっている
また、他の店舗と比べてあまりに安すぎる製品はそれなりのものであると考えたほうがよさそうです。
例えば、近代建築の三大巨匠ル・コルビジェの「LC2」の3人掛けソファは、非常に有名な作品であるためいろいろな店舗でジェネリック製品が販売されています。正規品では100万円以上するソファですが、ジェネリックではお値段もピンキリ。購入店舗をしっかり選びましょう。
まずは小物からチャレンジしてみても!
イスやソファ、テーブルなどの家具だけではなく、時計やランプなどの小物もジェネリック製品が存在します。大物はちょっと慎重に決めたいけれど、小さなものなら気軽にチャレンジすることができますね。
「ボール・クロック」は、アメリカの人気デザイナーで建築家でもあるジョージ・ネルソンの作品の中でも人気のある時計です。1950年代にデザインされたものですが、時を経た今でもポップでおしゃれ。子ども部屋に飾っても贅沢ではないお値段で手に入ります。
オシャレな家具をお値打ち価格で購入できるジェネリック家具について、ご理解いただけましたでしょうか?インテリア雑誌を片手に「あぁ、手がでないな」と諦めていた方もジェネリック家具を上手く活用すれば、憧れのお部屋を実現できるかも!また、その存在を知っておくことで正規品の価値への理解も深まりますね。