日本人が1年で最もお金を使う日は一体いつなの?
あけましておめでとうございます。本年もmymoをよろしくお願いいたします。
日本人は季節に敏感な国民だといわれており、それはお金の使い方にも表れています。お正月、バレンタイン、新学期、GW、夏休み...と、季節の行事に合わせた支出が増えているのです。
それでは、日本人が一年のうち最もお金を使っている日はいつだと思いますか。大晦日?お正月?それともクリスマス?総務省統計局による2022年度の「家計調査」から、その答えや理由を探ってみましょう。
一年間で最もお金を使うのはいつ?
日本人が一年で一番お金を使う日は、1月1日元旦です。
「家計調査」家庭収支編には、日別支出という項目があります。日別支出は1日にいくらお金を使ったかを表すもので、これによると「二人以上の世帯」(以下、消費支出の金額はすべて「二人以上の世帯」)の一日当たりの消費支出平均は7000円弱。それに対し、2023年1月1日の消費支出は1万1820円と、4000円超上回っていました。
元旦といえば、自宅や実家でおせちを食べながらゆっくりするイメージがありますね。しかも最近は元旦が休み、というお店も増えてきています。その中で多くの家庭では、一体何にお金を使っているのでしょうか?
なぜ最もお金を使う日は元旦なの?
なぜ一年で最もお金を使う日が元旦なのか、その答えも「家計調査」の中にあります。消費支出の品目を見ていくと、他の日と比較してずば抜けて高いのが交際費です。「家計調査」のデータを見ていくと、元旦の交際費は約5896円、1月2日は約2091円、1月3日は928円、それ以降は35~200円程度と、お正月期間のみ高いことがわかります。
つまりこれは、お年玉。元旦が一年で一番お金を消費する日なのは、お年玉をあげることが理由だといえます。
2023年のお正月はまだコロナ禍だったので、2024年のお正月の交際費=お年玉は、前年よりも増えるかもしれませんね。
1年間で二番目に出費が多い日は?
ちなみに、2022年度で二番目に支出が多かった日は、12月30日です。金額は約1万629円。例年なら大晦日が二番目にお金を使う日となることが多いのですが、2022年の大晦日は土曜日でした。そのため、1日前倒しで30日が二番目にお金を使う日となったのかもしれません。
消費支出の品目を見ていくと、おせちの用意のためか、約6234円と食料品が最も多いことがわかります。面白いのが、31日大晦日には「日本そば」の支出が増えていること。年越しそばのための支出なのでしょう。
また、ガソリン代という品目も他の日と比べ支出が多く、実家に帰る、旅行するといった理由から車での移動が増えたためと考えられます。
季節の行事によってさまざまなお金の使い方がある
年末にはこのほかに、下着や歯ブラシの支出が増えたりする傾向も。新しい下着や歯ブラシで新年を迎えたい、という気持ちの表れでしょう。また、クリスマスにはケーキ代が増え、1月2日は福袋の影響か、被服及び履物の支出が増えるといった傾向もあります。
2月にはチョコレートの購入が増え、春になると文房具の支出がグッと上がります。このように、日々の支出を追っていくと、日本人の季節の暮らしというものが見えてきて面白いですね。
物価高が続き、今年も家計のやりくりは大変なことが予想されます。しかしお金の使い方にメリハリをつけることで、季節の行事も楽しめ、より日本人らしい豊かな暮らしにできるかもしれません。今年一年、どんなお金の使い方をするのか、年初めに考えてみませんか。