シンプルな革靴は男性が履くもの、というイメージが強いですよね。最近はそんなマニッシュシューズ「おじ靴」を履きこなす女性が増えてきました。ちょっと高いけど、一度購入すれば長く履けて愛着の湧く、上質なイギリス製シューズ。「いいものを長く愛用する」英国人が生んだ伝統の革靴ブランドをご紹介します。

紳士靴だけじゃない！ イギリス製シューズの魅力

トラディショナルファッション発祥の地であるイギリスは、革靴の本場でもあります。中でも、イギリス中東部のノーザンプトンは中世以来の長い歴史を持つ『革靴の聖地」として知られ、現在でも伝統ある革靴メーカーが集まっています。

イギリス製の革靴の魅力は、伝統を重んじたシンプルなデザインと頑丈な作りです。「質実剛健」とも評されるその仕上がりは紳士靴において語られることが多いのですが、その魅力にはまる女性も実は増えています。オシャレな女性に選ばれるイギリスの革靴ブランドを3つご紹介します。

これぞ正統派！ 「007」ジェームス・ボンドも愛用したCHURCH'S

欧米セレブの御用達であり、かのイギリスが生み出したヒーロー、007 ジェームス・ボンドも愛用したと聞くと、その人気がますますしのばれる有名ブランド「CHURCH'S（チャーチ）」。1873年にノーザンプトンで創業したチャーチの靴は、グッドイヤー・ウェルト製法と呼ばれる丁寧で繊細な工程で作られており、とにかく丈夫。頑丈で型崩れが少なく、しかも履くほどに足に馴染んでフィット感が増す、長く履くことを考えて作られた靴なのです。

女性に人気の定番シューズが「BURWOOD　LADIES（バーウッドレディース）」シリーズ。チャーチらしいかっちりした雰囲気でありながら、丸みを帯びたつま先がかわいらしくもあり、カジュアルにもドレッシーな装いにもマッチします。一足持っていればいろいろなシーンで履くことができますね。写真はバーウッドシリーズから白黒コンビのレースアップシューズ。おじ靴とはいってもオシャレ感があって、かわいいですね！ デザインも豊富です。

英国王室御用達の老舗ブランド！ 伝統と格式のTRICKER'S

英国王室御用達の革靴ブランド、TRICKER'S（トリッカーズ）。1829年創業、150年以上の歴史を持つトリッカーズは、ノーザンプトンのシューズメーカーの中でも老舗です。伝統を厳格に守って職人が作る革靴の品質は間違いなく一級品。重厚かつ美しいフォルムに魅せられる人も多数です。

メンズ、レディース問わずに最も有名なのがカントリーブーツ。ウイングチップと呼ばれる伝統的なデザインのブーツは、トラッドスタイルはもちろんデニムにもフェミニンなワンピースにも似合ってしまう、懐の深さ。履けば履くほど足に馴染んで愛着も湧く一生もののブーツは、彼氏とおそろいで履いても素敵です。

マニッシュシューズの真骨頂！ コスパにも優れたSANDERS

1873年創業のSANDERS（サンダース）は、伝統的なグッドイヤー・ウェルト製法と素材にこだわった靴を作り続けているノーザンプトンのシューズメーカーです。ほとんどのパーツで天然素材を使用しているにもかかわらず、生産機械や高度なコンピュータ制御システムの導入によ、りコストパフォーマンスにも優れた良質な靴を作り続けています。

サンダースといえばミリタリーシューズ。イギリス国防総省に供給される靴のほとんどをサンダースが納めているのだそうです。そのデザインはとにかくシンプル。それだけに、デニムやパンツ、スカート、ワンピースと、どんなアイテムに合わせても足元をしっかりとまとめてくれます。

レディースタイプの種類は少ないものの、シンプルな上質感と他のメーカーに比べてかなりリーズナブルな価格も魅力ですね！

お値段は少し張りますが、しっかりとお手入れをしながら長く履き続けることで、革製品ならではの味わいも出て魅力が増すイギリス製シューズ。マニッシュからフェミニンまで幅広いスタイルに合わせることも可能で、一足持っていると重宝しそうです。長く付き合えるお気に入りの一足を探して、おじ靴コーデに挑戦してみてはいかがでしょうか？