「ローリングストック」で防災対策!サブスクなら簡単かも!
災害時のための備蓄方法として注目されている「ローリングストック(回転備蓄)」。合理的である反面、マメに補充しないといざという時に「ない!」という事態が起きてしまうのが欠点ですが、サブスクであれば定期的に送られてくるのでローリングストックをスムーズに行えます。
今回は、ローリングストック備蓄とおすすめのサブスクサービスをご紹介しますので、理解を深め災害に備えましょう。
災害と備蓄
大地震などが起きると、断水が生じ、飲み水が確保できない恐れがあります。また物流がストップすれば、スーパーやコンビニに行っても商品が品切れとなり、食材や生活用品が購入できない状況になる可能性も考えられます。
大災害の場合、ライフラインの復旧に1週間以上かかることもあるため、最低「7日×人数分」の備蓄が望ましいと言われています。
何を備蓄すればいいの?
農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」では、災害時の備蓄例として、以下のような食品や生活用品が挙げられています。
【家庭備蓄の例(1週間分/大人2人の場合)】
・水 2L×6本×4箱(1人1日およそ3L程度)
・カセットコンロ
・カセットボンベ×12本
・米 2kg×2袋
・乾麺(そうめん2袋、パスタ2袋)
・カップ麺類×6個
・パックご飯×6個
・牛乳、シリアル
・レトルト食品(牛丼の素、カレー等18個、パスタソース6個)
・肉や魚の缶詰(お好みのもの18個)
・日持ちする野菜類(たまねぎ、じゃがいも等)
・調味料(砂糖、塩、しょうゆ、めんつゆ等)
・梅干し、のり、乾燥わかめ等
・インスタントみそ汁、即席スープ
・野菜ジュース、果汁ジュース等
など
参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」より
ご覧のように、災害時に備えてたくさんの食品や生活用品が必要です。上記はあくまで例となり、ご自身の生活や家庭環境に合わせて備蓄品を選定、調整しましょう。
災害中に水分不足になると命に関わることもあるため、水は十分に用意しておきたいところです。
また、災害時には栄養失調になりやすいため、タンパク質のとれる缶詰、ビタミンや食物繊維をとるための野菜やサプリメントなどを用意しておくと心強いです。加えて家が倒壊したりすると、調理ができない環境に陥ったり、料理をする気力すらなくなることもあるため、カップ麺やレトルト食品など、簡単に食べられるものも一定量用意しておいた方が安心でしょう。
ローリングストックとは
ローリングストック(回転備蓄)とは、災害時用の備蓄手段の一つであり、合理的な備蓄方法として注目されています。
「普段使っている食品を多めに購入し保管しておき、賞味期限が近いものから消費し、消費した分を買い足す」という流れを繰り返すことで、備蓄する食品をローリング(回転)させていきます。日常的に使っている食品を備蓄として兼用するイメージであり、無駄なく効率的に備蓄をすることができるのです。
ローリングストックのメリットは?
倉庫などに水や食品を何年も保管しておく通常の備蓄方法は、賞味期限がネックとなります。たとえば、「保管していた備蓄品の賞味期限がほとんど切れていて災害時に食べられなかった」「災害に遭わず、賞味期限が近づいた備蓄品を一気に食べることになった」など、賞味期限切れによるトラブルが起きやすいのです。
ローリングストックであれば、古い備蓄品は都度消費していく形となるため、賞味期限切れによるトラブルが減ります。
ローリングストックのデメリット
ローリングストックのデメリットは、身近な場所に保管スペースが必要となることです。頻繁に備蓄品を入れ替えていくため、屋外の倉庫などではなく、家の中の出し入れしやすい場所に一定量の備蓄品を保管するスペースが必要となります。
また、消費した分の買い足しを忘れると、いざ災害が起きた時に備蓄品が足りなくなってしまうため、こまめに買い足す習慣を身に着ける必要があります。この点に関しては、後述するサブスクを利用すればある程度カバーすることができるのです。
サブスクをうまく活用したローリングストック
ローリングストックとの相性がよいのが「サブスク」です。
サブスク(サブスクリプション)は、定額料金(月額や年額)を支払うことで、一定期間、商品やサービスを利用できます。最近は音楽、書籍、車までさまざまな品がサブスクで利用でき、食品においてもサブスクサービスが続々と登場しています。
たとえば、定期的に食品や水などを自宅に届けてくれるサブスクサービスもあり、契約しておけば自動的にローリングストックの状態が作れます。
サブスクがおすすめなのはどんな人?
サブスクによるローリングストックが向いているのは以下のような人です。
・買い足しを忘れやすい人
・面倒くさがりでついつい買い物を後回しにしてしまう人
・買い物にいく手間を省きたい人
・マンションの高層階などに住んでおり荷物を運ぶのに苦労する人
など
ローリングストックの定期便おすすめ4選
ローリングストックに使えるサービスが続々と登場していますが、その中でも特におすすめのものを厳選して4つ紹介します。
日清食品「カップヌードル ローリングストック 定期コース」
日清食品グループが販売する災害時向けサブスクサービスです。定期契約すると『カップヌードル』や『カレーメシ』といった日清の主要カップ麺・カップライスが計9食分、3カ月おきに宅配されます。
また、食品に加え、カセットコンロ、 カセットボンベ、保存水、計量カップ、片手鍋、LEDライト、フォーク、軍手、リュックベルトをセットにした防災備蓄セットも購入可能です。
・カップヌードルローリングストック 入替用9食セット:2376円(税込)※3カ月ごとにお届け
・カップヌードルローリングストックセット+入替用9食セット:初回1万5730円(税込)、2回目以降2376円(税込)※3カ月ごとにお届け
フェリシモ「非常食安心セット 9食(3日分)」
大手通販会社「フェリシモ」が販売する非常食ローリングストックセットです。炊いたご飯を急速乾燥した「アルファ化米」が計9食、3日分入った非常食セットで、味は4種類あり、月1回宅配されます。
アルファ化米は、賞味期限が長く、お湯が沸かせないときは水でも作れるため、災害時には心強いお米です。アウドドアや旅行でも携帯できるため、災害時以外にもさまざまな使い方ができます。
・引き出しや本棚にスタンバイ 非常食安心セット 9食(3日分)入りの会:3240円(税込)
BimiStock (ビミストック)「防災食定期便」
「いざという時に美味しい備え」をコンセプトに、ただお腹を満たすためだけでなく、バリエーション豊かでおいしさにこだわった常温保存食品を定期的に届けてくれるサブスクサービスです。カレー、ビーフシチュー、ステーキ、スパゲッティ、玄米ご飯など、普段食べるような定番の料理メニューが中心のため、仮に災害が起きなかった場合でも、古いストック分をおいしくいただけます。
スタンダードコースとプレミアムコースの2つのプランがあり、いずれも3カ月毎に宅配されます。
スタンダードコース:6840円(税込)
プレミアムコース:7980円(税込)
mr.kanso(ミスターカンソ)「たべたく缶詰セット」
「缶詰専門店mr.kanso」が販売する「缶詰」にスポットをあてたサブスクサービスです。約300種類の缶詰の中から毎月4~6缶セレクトして届けてくれます。魚、焼き鳥、だし巻き卵、茶碗蒸し、チーズケーキ、果物など、多種多様な缶詰が毎月届くため、災害時だけでなく、普段の料理の付け合わせや、おつまみなどに使うこともできます。
・【缶詰のサブスク】たべたく缶詰セット「食べながらたくわえる」缶詰の定期便~食べながら防災・減災を:3000円(税、送料込)
以上、ローリングストックとサブスクについて解説しました。ローリングストックは合理的な備蓄方法ですが、ついつい買い足しを忘れてしまうことがあるのが注意点です。その点サブスクを使えば、自分で意識しなくともローリングストックができるので、備蓄品の管理が面倒な方はサブスクを活用してみてはいかがでしょうか。