母親から譲り受けたネックレス、祖母の形見の指輪。夫からもらった婚約指輪。留め金が壊れたり、デザインやサイズが合わなくなったりして、ジュエリーボックスで眠らせていませんか。家族の思い出のある宝石に、新しい魅力を吹き込むジュエリーリメイクをご紹介します。

思い出の宝石をスペシャルな宝飾品として蘇らせる

母親から譲り受けた宝石のネックレス。誕生日や結婚記念日に、夫からもらった指輪。ずっと大切にしたい特別な思い出の品物ですね。でも、どんなすてきなアクセサリーにもトレンドはあります。歳月がたつにつれて、服に合わなくなってしまったり、デザインに飽きてしまったり・・・。

宝石は身に着けてこそ、持つ意味があります。母親が娘に、夫が妻に、愛をかたちに変えて贈った品物だからこそ、生涯大事に使っていきたい。その願いをかなえるために、ジュエリーリメイクという方法があります。

指輪のデザインを変える、指輪の石をペンダントヘッドにする、ネックレスをイヤリングや帯留めにする、複数のネックレスや指輪をまとめて、長いサイズのネックレスに作りかえる。持っている宝石を活かして、今使える宝飾品にするアイデアはいろいろあります。

想いのこもった宝石をセミオーダーやフルオーダーでリメイクしませんか。どこにもない、あなただけの宝飾品は、お金をかける価値があります。

譲られた母親の指輪をエンゲージリングにリメイク

結婚式で花嫁が身に着けると幸せになるという4つのもの。そのうちのひとつが「something old」です。一般的には、先祖から受け継がれてきた伝統や富の象徴として、家に伝わる宝飾品を身に着けます。そこには、家の財産を受け継ぐ、家族の絆を深める、先祖(両親)の幸せな結婚生活にあやかるなど、深い意味がこめられています。

エンゲージリングでも、母親の指輪をリメイクして贈る人が増えています。画像のカルティエ風の指輪も立て爪ダイヤの指輪からリメイクしたもの。新婦の希望で、メインのダイヤの周囲に小さなダイヤをちりばめた花のイメージにデザインしてあります。かわいい＆ゴージャスな印象になりますね。

製作したのは豊富なリメイク実績で有名な「ラスフローラ 青山店」。価格は、リメイク費用6万3000円+脇石ダイヤ代金4万1000円+不足プラチナ代2万9288円。店舗は都内ですが、送料無料の宅配便を使って見積もり＆リメイクをしてもらえます。福岡からの注文例もありますよ。

姉妹で分け合ったダイヤをマリッジリングに

ふっくらとしたシンプルで個性的なマリッジリング「プロトン」。5石のダイヤが女性用のリングに使われています。ダイヤの大きさも配置もランダムなところがとてもおしゃれ。センスのいい女性に似合いそうな指輪です。

このダイヤのうち3石は、新婦の母親が持っていたダイヤを妹と2人で分け合ったものだそうです。マリッジリングに母親や妹との絆のダイヤを使うと、新しい暮らしの中で、いつも家族に見守られているような心強い気持ちになれそうですね。製作したのは福岡市内のジュエルプロショップ「spoon」。

「spoon」は、着け心地や機能性、強度や使いやすさを考えて、オリジナルジュエリーを製作。そして何よりも「想いをかたちにすること」を大切にしているお店です。家族との思い出がある大切な宝石を想いとともにリメイクして、さらに輝かせてくれますよ。

夫のカフスボタンが妻のブローチに

本真珠のカフスボタンとネクタイピンのセットは、冠婚葬祭はもちろん、ホテルでのパーティーなど改まった席にふさわしいアイテム。中年以上の男性なら、持っている人が多いのではないでしょうか。夫が長年愛用していたこのセットをブローチにリメイクした例があります。

元の姿からは想像ができない、華やかで気品あるブローチへと生まれ変わりました。「夫が愛用していた品をいつも身に着けていたい」という、妻の夫への愛が伝わってくる逸品です。

このブローチをリメイクしたのは天神の時計・宝石専門店「ハナブサ」。ネックレスの糸や留め金を変えるなどの簡単なリペアや、指輪の石をペンダントトップにするなどのプチリフォームもOK。指輪だったら、宝石を新しいデザイン枠にセッティングするセミオーダーがお手頃です。もちろんオリジナルなデザインで一新する本格的なリメイクにも、幅広く対応してくれますよ。

贈られた宝石にこめられているのは、家族の思い出、あなたへの愛。そのままジュエリーボックスの中で眠らせておくのはせつないですね。古い枠を買い取ってもらうなど、リーズナブルにリメイクする方法もありますよ。一度相談してみてはいかがでしょうか。