来シーズン後悔しない!衣替え直前の冬服メンテナンス
暖かな春風が吹いたら、クローゼットやチェストの中も春模様に変えていきたいですね。冬の間、ヘビロテだったコートやお気に入りのセーターのお手入れ、どうしていますか? 来シーズンも気持ちよくきれいに着るには、衣替えでしまい込む前のメンテナンスがとっても大事なんです。冬服のメンテナンス術を紹介します♪
冬服を長持ちさせる!ブラシかけ&部分洗い
衣替えのタイミングが案外難しいのがコートやジャケット。春先もちょっと羽織りたくて、クリーニングに出すのが遅くなりがちですね。でも、しみや汚れは時間がたつと落ちにくくなります。おうちメンテナンスできれいをキープしましょう。
おすすめしたいメンテナンス法は、豚毛の洋服ブラシを使ったブラシがけ。毛先を垂直に当てて、繊維の奥に入りこんだほこりや汚れ、花粉、服を食べる虫の卵などを払い落とします。手首のグリップをきかせて、上から下に払っていくのがコツですよ。
ブラシかけには、汚れ落としのほかに、押しつぶされた繊維に空気を送り込み、へたっている繊維を立たせて毛並みを調える効果があります。繊維にふわっとした質感を取り戻すことができて、生地に光沢がでてきますよ。セーターのお手入れにもブラシかけは効果的。カシミヤなどデリケートな繊維には、馬毛などさらにやわらかなブラシを使ってくださいね。
襟や袖口などの目立つ汚れは、部分洗いでケアを。おしゃれ着洗い用洗剤を指定どおりの濃度に薄め、洗剤液を作ります。目立たないところで試して色落ちしなかったら、洗剤液をしみこませたタオルで、そっと汚れを拭き取ります。こすり過ぎには注意してください。汚れが取れたら、水をしぼったタオルで洗剤成分を取り除き、さらに乾いたタオルでたたいて余分な水分を吸収し、干して乾かします。
黄ばみを防ぐ!衣替え直前の洗濯テク
衣替えで片付けるときはきれいだった服が、次のシーズンに出してみたら黄ばんでいたという体験がありませんか? 黄ばみの正体は繊維に残った皮脂やたんぱく質。最初は目立たなくても、時間がたつとはっきりしてきます。風呂の残り湯を洗濯に使っていたり、すすぎが十分できていなかったりすることが、黄ばみをもたらす原因になります。
衣替え直前の洗濯では、洗剤でしっかり洗ったあとに、普段よりも1回多めにきちんとすすぐのがポイント。すでに黄ばみが気になる服は、酸素系漂白剤での漂白がおすすめです。
ウールや絹などの動物性繊維には、液体タイプで中性の酸素系漂白剤を使います。30度くらいの湯が理想的。おしゃれ着洗い用の洗剤と一緒に入れて、しばらくつけ置きして押し洗いをします。のびやすいニットは10分くらいを限度にしましょう。
綿やアクリルなどには、弱アルカリ性で粉末タイプを使うとしっかり黄ばみが落とせます。40~50度の湯が効果的です。洗剤とともに30分くらいつけ置きして、洗濯機に入れて洗います。
虫食いやカビから守る!アイロンがけ&収納テク
お気に入りのすてきな服も、カビが生えてしまったり、虫食いで穴ができたりしたら台無しですね。カビや虫食いを予防する最初のステップは、衣類から湿気を取り除くこと。衣替えは晴れた日を選び、冬服はよく干してからたたむのがおすすめです。アイロンをかけると、衣類の乾燥もできて、除菌や殺虫にも高い効果があります。
つぎのステップは、冬物を保管する押し入れやクローゼットの除湿です。衣替えするときはよく換気をして、除湿剤や押し入れ用の除湿機、丸めた新聞紙などを使って除湿します。湿気は下にたまるので、大事に保管したい服は上に、除湿グッズは下に置いてくださいね。
衣替えでは防虫剤も必須アイテム。衣装ケース用、クローゼット用など、保管する場所に合わせて防虫剤を用意しておきましょう。防虫剤の成分は上から下に沈んでいくので、衣装ケースのような密閉容器では、いちばん上に置きます。クローゼットにハンガーで吊して保管する場合は、ほこりよけを兼ねた防虫シートが便利。有効期限にも注意が必要ですよ。
本格的な春はもうすぐ。衣替えに備えて、冬物のメンテナンスを始めてみてはいかがですか。もしも収納場所に困っているなら、クリーニング&保管サービスを利用するのも手。クリーニングをしてもらって、来シーズンまで、衣類にいい環境で管理してもらえますよ。