MONEY

「奨学金」と「教育ローン」、大学の進学費用はどちらが賢い選択?

かりる

「奨学金」と「教育ローン」、大学の進学費用はどちらが賢い選択?

AID/a.collectionRF/Thinkstock

目次

お子さんのいるご家庭で共通する悩みといえば「進学費用をどのように準備するか」ではないでしょうか。そのなかでも大学進学にかかる費用は大きなものです。準備する方法として思い浮かぶのが奨学金と教育ローン。どちらを利用するのが得策なのかよくわからない方のために、利用条件や返済方法など、それぞれの違いをご説明します。

大学の進学費用を準備するいろいろな方法

選択肢

出典元:「SIphotography/iStock/Thinkstock」

大学の費用を準備する方法は預貯金や積立預金・学資保険など、何年も前から進学を見据えて行うほかに、短期的にお金を工面する方法として「奨学金」と「教育ローン」があります。

奨学金には、行政法人が運営する「日本学生支援機構奨学金」のほか、民間企業や大学の奨学金などさまざまなものがあります。また、教育ローンには、国が運営する「日本政策金融公庫教育一般貸付」や、銀行など民間の金融機関によるものがあります。

本記事では、同じ公的制度である「日本学生支援機構奨学金」と「日本政策金融公庫教育一般貸付」について比較します。

【違い1】成績や収入による利用条件

お金

出典元:「bieshutterb/iStock/Thinkstock」

まずは、それぞれの利用条件についてみてみましょう。

「日本学生支援機構奨学金」には成績基準があり、高校時代に一定の成績を修めていないと利用することができません。また、所得上限が設定されており、ある程度以上の収入がある場合は利用することができなかったり、申し込みできる種別が限られたりします。

一方、「日本政策金融公庫教育一般貸付」には成績基準はありません。ただし収入基準は決まっていますので注意が必要です。

【違い2】受け取り時期と受け取り方

高校生

出典元:「DAJ/Thinkstock」

次に受け取り方や受け取り時期についてみていきましょう。

「日本学生支援機構奨学金」は月々決まった額(3万円~6万円)を卒業まで受け取ります。それに対して、「日本政策金融公庫教育一般貸付」は上限350万円を一括で受け取ります。

また、「日本学生支援機構奨学金」の支給が始まるのは入学後で、早くても1年生の4月以降となります。「日本政策金融公庫教育一般貸付」は受験前でも申し込むことができ、申込み完了から20日程度で受け取ることができます。

入学前に振り込まなければならない入学金や初年度前期の学費が必要な場合は、奨学金では間に合いません。そんなときには教育ローンを利用することでカバーできます。

【違い3】返済時期と利子のつき方

奨学金

出典元:「gustavofrazao/iStock/Thinkstock」

貸与型の奨学金である「日本学生支援機構奨学金」と、「日本政策金融公庫教育一般貸付」は、いずれも返済が必要で、利子も発生します。

奨学金は、在学中は利子が発生せず返済は不要です。国の教育ローンは、在学中から利子が発生しますが元金は据え置きで、利子のみ返済が必要となります。どちらも卒業して就職すると元金+利子の返済が始まります。奨学金のほうが、在学中の負担が少ないといえます。

利子については、奨学金の第一種は無利子、第二種は利率固定方式0.33%・利率見直し方式0.01%(2017年3月貸与終了者の例)。教育ローンは1.81%の固定金利(2017年4月現在)と開きがあります。

まとまった金額を借りる奨学金や教育ローンは、利子を含めてトータルでいくらの返済が必要になるかが重要なポイント。その点では、同じくらいの金額を借りても利率が低い奨学金にメリットがあります。


比較してみると、どちらにもメリット・デメリットがあることがわかります。そのため、在学中の負担が少なくトータルの返済金額が少ない奨学金をメインとして、奨学金を使えない場合や足りない部分を教育ローンでカバーする「組み合わせ方式」がおすすめ。いずれにしても、お金が必要になった時点で慌てないよう、なるべく早い段階で資金の準備方法を検討しておくことが大切です。

卒業後に返さねばならない進学費用の負担は社会問題となっています。返済が要らない「給付型奨学金」の利用を検討するなど、将来の返済についても考えながら無理のない範囲で活用したいものですね。

App store
Google play