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これであなたも貯金体質に!理想の「家計の黄金比率」とは?

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これであなたも貯金体質に!理想の「家計の黄金比率」とは?

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「赤字家計を何とかしたいけど、どこを節約すればいい?」「生活費を何にいくら使っていいのか、適切な予算の目安が分からない」など、日々の家計管理に悩む人にぜひ知ってもらいたいのが「家計の黄金比率」です。支出項目の理想の割合や目安について解説し、赤字家計をがっちり貯まる体質に変えるヒントを教えます。家計簿をつけるのが楽しくなりそう!

まずは1カ月の支出を固定費と変動費に分けるところから

家計に悩む
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「ぜいたくしていないのに、いつのまにかお金が減ってる」「どこを節約したらいいかわからない」。そんな悩みがあったら、まずはお金の使い方をチェック! 家計簿などで、お金の使い道と使った金額を記録してみませんか?  レシートのほかに、クレジットカードの利用明細や電子マネーの購入履歴、銀行口座の入出金明細、コンビニなどで支払った払込用紙などのチェックもお忘れなく。

1カ月間で使ったお金がわかったら、毎月一定額を支払うお金、つまり固定費と、行動や選択で使う金額が変わるお金、変動費(流動費ともいいます)に分けてみましょう。固定費は口座からの自動引き落としやカード払いになっていることが多く、使っているという実感が薄くなりがちなお金です。しかし、毎月の収入内で生活するには、固定費にいくらかかるか知っておく必要があります。

固定費の例として、家賃、駐車場代、各種ローンの支払い、保険料、新聞や雑誌の購読料、携帯電話の基本料金、インターネットの利用料、習い事の月謝や塾代、定期代、ケーブルテレビの視聴料、お小遣いなどがあります。定期購入しているサプリやコンタクトレンズの代金、月額制のアプリ代なども固定費に含めることもあります。

変動費は、食品や日用品など購入した品物の代金、光熱水道費、娯楽費など、固定費以外の支出です。やり繰りしながら使うお金といっていいでしょう。

理想的な支出割合は「固定費45%、流動費35%」

家計の黄金比率
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固定費の総額がわかったら、毎月の収入に対する固定費の割合を出してみましょう。実は、毎月の収入はそれなりにあるのに貯蓄できないというおうちでは、固定費として出ていくお金が多過ぎて、流動費として使えるお金が少なくなってしまい、節約しようにもできないことが多いのです。

ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんによると、貯蓄額の理想、収入の20%を実現する理想的な家計の支出の割合は、固定費が収入の45%、流動費は収入の35%。もしも固定費が収入の45%をはるかに超えている家計だったら、固定費そのものを見直す必要があります。固定費の見直しは、契約の解除や変更といった手続きが必要なことが多くて面倒ですが、一度削減できれば、無理なく毎月の支出を節約できます。流動費で節約するよりも、効果は大きいですよ。

固定費を減らす節約法には、保険の見直し、インターネットのプロバイダを変える、ケーブルテレビ等の視聴や定額制のビデオレンタルをやめる、携帯電話をキャリアから格安スマホに変える、などの手があります。賃貸なら更新時期に家賃の安い家に引っ越す、休日しか使わないなら車を手放すなど、思いきった方法も考えてみてはいかがでしょうか。
 

費目別で生活費の黄金比率と比較する

食費 黄金比率
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固定費の見直しができたら、つぎは何のためにかかったお金か費目別に集計して、使い過ぎをチェックしてみましょう。費目の分け方もいろいろありますが、一例を挙げておきますね。食費、住居費、水道光熱費、通信費、教育費、保険料、趣味・娯楽費、被服費、交際費、日用雑貨、こづかい、交通費、医療費、その他、預貯金。

集計しても、使い過ぎと判断するのが難しいことも。そこで参考にしてほしいのが、収入に対する費目別の理想な支出割合、黄金比率です。もちろん、家族構成や住んでいる地域でお金のかかり方が全く違いますが、どんなタイプの家庭でも共通している費目の黄金比率を紹介します。

食費15%
住居費25%
水道光熱費5~6%
通信費5~6%
被服費2%
預貯金18%
保険料は単身者で4%、子どものいる家庭で6%
などです。

いつもギリギリ、貯蓄ができないというおうちては、割合をオーバーしている費目を対象に、ムダを省き節約を考えてみてはいかがでしょうか。

現実的には住宅ローンを含む住居費など、節約しようがない費目もあります。しかし、オーバーしている分を把握し、どこを削って補うか考えてみることが大切。おうちの実情にあわせてアレンジしていくのがおすすめです。費目別の毎月の予算を意識するだけでも、家計がぐっと引き締まってきます。


家計の体質改善には、おうちの家計の実態を知ることが欠かせません。便利な家計簿アプリなどを利用し、黄金比率を使って家計の健康診断に役立ててくださいね。