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社会人1年目が身につけるべきお金管理の方法とは?FPが解説!

ためる 中村 賢司

社会人1年目が身につけるべきお金管理の方法とは?FPが解説!

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新社会人になる皆さんは、初任給をどう使いますか?私が新社会人の頃を振り返ると、学生時代にお世話になった人や親にプレゼントをした記憶があります。残ったお金は、一人暮らしをしていたためにあっという間に生活費で消えていきました。

現在はFPとして多くの方に家計についてアドバイスしていますが、自分の若いときを振り返るとそんなに自慢できるものではありません。その自分の失敗を踏まえて新社会人の皆さんにアドバイスするとすれば、生活にかかるお金を使ってその残りを貯金しようと思っていてはダメということです。今回は、FPおすすめのお金の管理の仕方や貯金の方法を紹介します。

1. 「家計簿」で収支バランスをチェック

学生時代に一人暮らしをしていた人はある程度毎月のお金のやりくりはできるでしょうが、実家暮らしで新社会人になった人はいきなり大きなお金を初任給としてもらうので、どうやって使っていいか迷うところでしょう。

そんなときはぜひ家計簿をつけてみてください。

自分がどんなものにお金を使っているのか振り返ることができますし、1ヵ月のお金の支出を簡単に把握することができます。毎月の買い物をその家計簿を見ながら振り返り、必要なものや不要なものなど自分のお金の使い方をチェックしていくわけです。

小学生のお小遣い帳感覚でかまいません。お金を貯める近道は、お金の収支のバランスを把握することです。

家計簿と聞けば家計を管理する主婦がつけているイメージかもしれませんが、若い皆さんこそ家計簿は必要です。今はスマートフォンのアプリで簡単につけることができます。またはノートにレシートを貼るだけでも良いですし、カレンダーや手帳にその日使ったお金を記入するだけでもかまいません。

まずは自分に合ったお金管理の方法を見つけてください。

2. 「先取り貯金」と「積み立て投資」

貯金
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お給料から毎月必ず貯金がしたいという人におすすめの方法は「先取り貯金」です。生活費を使ってから余ったお金を貯金しようとしていてはダメです。

自分に合ったアイテムを使って毎月の生活費の予算を立てて、これぐらいは先に貯金しても大丈夫だなという金額を先に貯金します。そして残ったお金で生活費のやりくりをするわけです。1週間ごとの予算を決めておくのも良いでしょう。

特に一人暮らしの人は実家暮らしの人よりも生活費がかかるので、貯金がしにくい環境にあります。だからこそ、お金の管理に気を遣いましょう。賢く節約ができれば、一人暮らしでも毎月の貯金を頑張っている人はたくさんいます。

貯金ができるようになったら、その一部を積み立て投資に回すのも良いでしょう。新社会人となった20代から、毎月1000円でも2000円でも積み立て投資をすることで将来の蓄えに大きな差がつくことは間違いありません。

3. 新マネープランを作成して将来を考える

マネープラン
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毎月の生活費を把握して生活や仕事のリズムが取れてきたら、次はマネープランを作ってみましょう。

家計簿は1ヵ月ごとの収支を把握してお金を管理することが目的でしたが、マネープランとはその毎月の収支をもとに1年分の計画を立てて、さらにその年間の収支を10年間や20年間のシミュレーションをして、先々のお金の流れを計画していくことをいいます。

マネープランを作ることでいつ頃までにどれぐらいの貯金が必要か逆算して分かりますので、これからの人生を考える指針となります。

自分が欲しいものややりたいことが達成できるかどうか、そのマネープランで確認してみましょう。もし達成できないようなら、今のお金の管理や使い方を考え直すきっかけになるはずです。

まとめ

何度もいいますが、お金の管理の基本は収支を把握することから始まります。ただし、収支の把握だけでは意味がありません。家計簿もつけているだけではダメなのです。

1ヵ月を振り返り、翌月の生活費の予算を立てて計画的に貯金や投資をしていく。これを毎月維持することができれば完璧です。

恥ずかしい話ですが、私の20代はそれができていませんでした。だから今の若い世代の皆さんには、ぜひこれを20代から始めてほしいと思います。20代のうちにこのやりくりをマスターできれば、皆さんの未来はきっと明るいでしょう。