社会人1年目、一人暮らしの平均貯金額は?年間100万円貯める方法を解説!
新社会人として一人暮らしを始める予定の人も多いでしょう。お金で気になることといえば貯金のこと。
貯金は最初が肝心。まさに新社会人となった一年目の今がポイントです。 ここでしっかりお金を貯める習慣を身につければ、2年目、3年目では「貯金」があたりまえの体質となります。 新社会人の貯金平均額や、お金を貯める方法などをご紹介します。頑張れば社会人一年目で年間100万円貯金も可能ですよ。
新社会人の平均給与は月間でいくら?
新社会人の初任給。うれしさと同時に、貯金をしなければ・・・と決意をした人もいるでしょう。しかし、どのくらい貯金をすればいいの?いったい周囲のみんなはどのくらい貯金をしているのか?と疑問に思うことも多いはず。
そこで、なかなか人に聞けないお金事情のうち、まずは新社会人の平均給与から確認しておきましょう。
厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)」のうち、学歴別にみた初任給(男女計)の平均金額は、
大学院修士課程修了 23万8700円
大学卒 20万6700円
高専・短大卒 18万1400円
高校卒 16万5100円
となっています。
ただし、この金額から社会保険料や所得税などを控除されるので、実際の手取り金額はもっと少額。社会保険料は働いている都道府県によって違いますが、平均的な大学卒でおよそ手取り金額16万円前後といったところでしょうか。
厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)」
社会人一年目が毎月貯金すべき金額はいくら?
では、新社会人で手取り金額16万円と仮定して、いったい毎月いくら貯金すればよいのでしょう。
一般的には、手取り金額の10~20%が貯金の目安とされています。でも10%=1万6000円と20%=3万2000円では、単純計算でも12ヶ月後の貯金額は19万2000円と38万4000円で大きく違ってしまいます。
もちろんいくら貯金できるかは、それぞれの状況によって異なるので一概には言えません。しかし、もしも家賃が不要で奨学金返済などもなく、30%=4万8000円を貯金にまわせるのであれば、12ヶ月後には57万6000円。ひとまず手取り金額の3倍以上を確保でき、いざという時にも安心です。
ちなみに、金融広報中央委員会(日本銀行内)の、「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)」平成30年調査結果によると、20歳代単身世帯の金融資産のうち、預貯金の平均金額は72万円。ただしこれは、金融資産を保有していない世帯を含む金額で、金融資産を保有している世帯のみの平均は135万円となっています。
たとえ一人暮らしであっても、20歳代のうちにある程度の貯金をしている人は少なくないということでしょう。
金融広報中央委員会(日本銀行内)「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成30年調査結果」
貯金できない新社会人がお金を貯める方法は?
毎月確実に貯金するために最も効果的なのは、給与のうちまずは定額を貯蓄へ回してしまうこと。それも初任給から行うのがベストです。
社会人となって慣れた頃に、交際費や服飾費などの一度緩んだ金銭感覚を元に戻すのは、かなり困難なこと。また毎月お金が残ったら貯金しようとしてもなかなかできません。初めからないものとしてやりくりするのが、お金を貯めるいちばんの近道なのです。
そのためには、給与振込される生活用の口座と貯蓄口座は分けておくことが重要。生活用口座を光熱費や携帯代などの引き落とし口座とし、貯蓄用口座は純粋に貯蓄のみで減らないようにすることがコツです。もし意思が弱くて不安なら、銀行の積立定期や、勤務先によっては財形貯蓄を利用する方法もあります。
もちろん、今後給与が上がれば貯蓄の額も増やす。金額ではなく割合ベースを守りましょう。
新社会人が年間に貯めるべき目標金額はいくら?
ところで、新社会人が1年間で100万円貯めることはできるでしょうか?
もし毎月40%=6万4000円を貯金でき、冬に1.5ヶ月分のボーナスが出たとしたら十分可能です。意外と夢ではないかもしれません。
しかし初めからそれでは息切れしそうです。せっかく社会人になったのだから、ある程度自由にお金を使いながら、ムリなく達成できる長期的な目標をたててみてはいかがでしょう。
例えば30歳までに500万円!など、実現可能で、しかも実際に手にしたらうれしい金額に目標を設定すると、きっと毎月の貯蓄にも力が入りそうです。
貯金には目的を持つことも大切です。将来の結婚のため、マンションの頭金、独立資金、海外へ飛び出す趣味など・・・。社会人2年目、3年目・・・5年目、10年目ではいくら貯金をしておきたいのか、自分なりの目的を持って、ぜひ夢をかなえましょう!