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FPが新社会人に贈る「注意すべきお金の使い方」

ためる 権藤 知弘

FPが新社会人に贈る「注意すべきお金の使い方」

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通帳
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新社会人の皆さん、新しい環境にも慣れてきましたか?これからお給料をどう使っていくか考えていますか?今回は社会人になったからこそ気を付けたい、お金に関する話です。

1.収入と支出のバランスを考えるべし

収入支出のバランス
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当たり前の話ですが、収入以上の支出はできません。環境が新しくなると何かと物入りになり当初の支出が多くなるのはやむを得ない部分はあります。

だからといってこのタイミングでクレジットカードのリボ払いやカードローンに安易に手を出してしまうと大変なことになってしまいます。

2.クレジットカードのリボ払いやカードローンに手を出さない

なぜなのか?
1)  金利が高い(15%程度が一般的)
2)  高額利用でも毎月の支払いが定額+手数料で済むため残高が減りにくい
3)  カードの利用限度額まで「あっ」という間に残高が増える
4)  その結果、他のカードに手を出し多重債務へ

ここで支払い例を見ていきます。
 

【利用額20万円 毎月5000円を基準にしてリボ払い】

リボ払い

20万円を返すために5万円を超える手数料が必要なのですが、それよりも多重債務への入り口になりやすいことが心配です。収入と支出を把握し、自己管理ができるまでカード利用は公共料金や通信費ぐらいにしてください。

3.生命保険は急がずによく考えて選ぶべし

配布される給与明細、ついつい手取り金額だけを見てしまいます。が、他にもたくさんの項目で控除(天引きされているもの)されています。

その中で「健康保険料」という項目に注目です。この健康保険料は保険証をもらうための会費と思ってください。この会費を支払うことによって公的医療サービスを安く受けることができます。日本の公的医療サービスは充実しているので、医療保険やがん保険などの加入は慌てずによく検討してみましょう。また扶養親族がなければ、終身保険や定期保険など死亡保障の加入も急ぐ必要はありません。

4.自動車の任意保険は必須

車の事故イメージ
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自動車やバイクなどに乗り始めた方、任意保険は加入済みですか? 生命保険はよく考えてといいましたが、こちらは必須です。

任意保険は事故が起きた際に相手側に補償を行うための保険です。現在は対人補償(被害を受けたヒトへの補償)・対物補償(壊してしまったモノへの弁償代)のどちらも補償額無制限プランが一般的です。年齢が若いと保険料は高くなりますが、任意保険未加入であれば運転しないというぐらい大事な必要コストとして考えてください。

5.うまい話はありません

「確実にもうかる」なんていう話があれば無視しましょう。また自分で説明できないことは、やらない方が良いでしょう。今の時代はネット上にありとあらゆる情報があふれています。ネットの情報をうのみにして怪しい投資話や聞こえの良いもうけ話にだまされないように。いったん深呼吸してよく考えましょう。

もし判断に困ったら恥ずかしがらずに会社の先輩や親御さんなどに相談してもいいですね。

世の中、うまい話はありません。