クレジットカード、使い過ぎた!払えないとどうなる?10の対処法とは (3ページ目)
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奨学金が返済できない、住宅ローンが組めないというときは
20代の人から、「奨学金の返済とクレジットカードの返済どちらも大変で」といった相談がしばしばあります。この場合、奨学金は親御さんが保証人になっていることが多く、奨学金を延滞してしまうと保証人に連絡が入ってしまいます。
「親には迷惑をかけたくない」と奨学金を優先的に返済するという人もいます。その結果、クレジットカードの返済が遅れ、先に紹介したような状況へと陥ってしまうのです。
社会人となり、親に迷惑や苦労をかけたくないという気持ちは分かりますが、こういうケースでは少し冷静になって考え、奨学金制度の内容について確認してみましょう。
収入が少ない時、奨学金には一定期間の猶予制度があります。また災害や疾病などの場合は減額してくれる制度もあります。クレジットカードの返済よりも打つ手は多いのです。そういったことを踏まえた上で落ち着いて対処してください。
30代の人からは20代の時にクレジットカード返済の滞納をしてしまったため、個人情報機関にバツが付いており住宅ローンが組めないという相談事例もあります。
車の購入であればしばらく購入時期を先送りしても同様の車種を買うことはできそうですが、不動産はそうはいきません。検討している物件は唯一無二の存在でしょう。
せっかく子供の校区、値段などさまざまな条件にマッチした物件と出会ったのに、住宅ローン審査に落ちてしまい、購入を見送るということは避けたいところです。とはいえ、過去に戻ることもできません。
この場合は借り入れ希望額を減額することで審査に通る可能性があります。例えば夫婦でペアローンにする、両親に一定額を借りて頭金とすることで借入額を減らすといったことを検討してください。
また、銀行を変えることで審査結果が変わることもあります。例えば5つの銀行でダメだった人が、6行目で一定額であればと条件付きでローン審査を通過したということも。あきらめずに複数の金融機関に交渉することも覚えておいてください。
クレジットカード未払いについてのまとめ
「早めの対応がすべて」
未払いにしてしまうと、あなたの「信用」に傷がついてしまいます。とにかく気付いた時点でクレジットカード会社に電話連絡をするなど、早め早めの対応が大切です。以下3つが重要なポイントとなります。
・払えない場合は引き落とし前に連絡。分割払いなどに変更するという対応を
・カードローンや銀行のフリーローンなど引き落とし日に間に合う借り入れの検討も
・専門家や大切な人に相談し、根本的な解決を
クレジットカードがどのように誕生したのか?冒頭で紹介したレストランでのエピソードを思い出してください。現金がなくても決済できるという利便性を優先すべきで、お金がない、払えないのに欲しいものが買える、生活費が払えるというものではありません。
クレジットカードの利用方法を見直すことが家計管理全般を見直すことになります。
「支払ができない」という状況に陥ったのは、「家計の見直しをしなさい」というサインです。「今回何とか支払うことができた」で終わらせないで、しっかりと日々の収支はじめ家計を見直してくださいね。
クレジットカードについてのQ&A
Q.リボ払いで支払ってはいけない。と言われることが多いのですが、なぜですか?
A.リボ払いは、毎月5000円など事前に決めた金額で返済していく仕組みです。高額な買い物になるほど、負担する金利も大きくなり、なかなか元本が減らず長期間返済することになるほか、「月々5000円の返済」という気軽さから、つい無駄遣いをしてしまう可能性があるためです。
Q.自分自身の信用情報がどうなっているのか気になります。個人情報機関に自ら問い合わせることはできるのでしょうか?
A.できます。信用情報機関(CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター)にいずれも500円~1000円程度の費用で、自分自身の信用情報を確認することができます。今はスマホでも利用できますので、何か気になる点があれば事前に確認してみてください。