高い電気代、少しでも減らしたい!今すぐできる家庭の節約テク15選
2022年5月、大手電力会社は7月からの電気料金の値上げを発表しました。この電気料金の値上げはに加えて、テレワークや在宅勤務で家庭で過ごす時間が増えていたり、これから気温が上がってエアコンの需要が高まるとさらに電気代が上がることに。
今回は特に電気代がかさみやすい「テレビ」、「エアコン」、「電子端末(スマートフォン・タブレット等)、「電子レンジ」の4つの電気代節約術を調べてみました。
テレビの電気代節約術
コロナによる自粛生活で、最も使用頻度が高まったといわれているのが「テレビ」です。特にネット動画やオンラインゲームなどで長時間テレビを利用すると電気代が高くなります。
ディスプレイの明るさを下げる
ディスプレイの「明るさ」が高いほど消費電力が増えます。また、明るさが高いと液晶本体の寿命も短くなるので、明るさはできるだけ抑えて使うのがポイントです。
目安として、32インチテレビの明るさを「最大」→「中間」にすると、年間で約27kWh(700円程度)の節約になります。
周囲の明度に合わせて明るさを自動調節する「省エネ機能」を搭載したモデルもあるので、そのような機能を使うのも効果的です。
音量を下げる
スピーカーから出る音にも電力が使われているので、「音量」を下げた方が節約になります。必要最低限の音量で使うのが望ましいでしょう。
もしくはスピーカーより消費電力の小さい「TVイヤホン」を使うという方法もあります。ただし、音はそもそも電気消費が少ないため、節電効果は低めです。
小さいテレビ、新しいテレビに買い替える
テレビは、画面のインチ数の違いが消費電力に大きく影響します。
たとえば東芝のREGZA(S22シリーズ)を例にすると、年間消費電力量は24インチモデルで35kWh/年、40インチモデルで60kWh/年となっており、2倍近い差があります。
そのため、長期的な節電を考えるとインチの小さいテレビに買い替えるのも賢い選択です。
また、より技術の進化した最新のテレビの方が消費電力が少なくなります。古いテレビを使っている人は新しいモデルに買い替えるのも一つの方法です。
待機電力を削減
テレビは使用していない時でも「待機電力」が発生しています。
長時間テレビを使わない際には、電源ボタンを切るだけでなくコンセントから電源コードを抜き待機電力をゼロにすることが節電につながります。
エアコンの電気代節約術
「エアコン」の場合、運転時間の長くなる夏・冬に電気代がかさみやすいです。真夏には地道に節約していくことがポイントになります。
設定温度を下げる
夏場、エアコンの設定温度を1℃上げるだけで、約10%もの消費電力削減につながるといわれています(冬場は逆に1℃下げることで約10%の削減になる)。
冷房時は28℃、暖房時は20℃程度を目安とし、できるだけ外気温に近づけた温度で使用することが節約のポイントです。
自動運転モードを活用する
「自動運転モード」を使うと、設定温度に到達するまでは最大運転となり、設定温度になってからは弱運転や送風運転に自動で切り替わります。
エアコンが、自動的に最も効率の良い動作で部屋の温度を調整するため、電力の節約にもつながります。
風向きの調整
「風向き」を変えることで、部屋の空気を効率よく循環させられるため節電につながります。冷房は「上向き」、暖房は「下向き」で使うのが効果的です。
上向き・・・冷房時。暖かい空気は部屋の上部に溜まりやすいため
下向き・・・暖房時。冷たい空気は部屋の下部に溜まりやすいため
フィルターや室外機の掃除
エアコンの「フィルター」や「室外機」は、汚れていたりゴミが詰まっていたりすると、動作をさまたげ余計な電力を使うことになるので、定期的な掃除が節電につながります。
<掃除の目安>
フィルター・・・オンシーズンは2週間に1回程度の頻度
室外機・・・春先、秋先の冷房暖房を使いはじめるタイミングで一度掃除するのが望ましい
電子端末の電気代節約術
スマホやタブレットなどの「電子端末」も、コロナ自粛で使用頻度が高くなっている製品です。携帯機とはいえ充電する度に電気代は発生するので、節電対策は欠かせません。
明るさ、音量を下げる
前述したテレビと同じく、電子端末も「明るさ」や「音量」が高いと電気消費が激しくなりますので、必要最低限のレベルまで下げて使うことが節約になります。
ほとんどのスマホには「明るさの自動調節機能」が標準搭載されているので、活用しましょう。
スリープモード
スマホやタブレットを使い終わったら、すぐに画面を消してスリープ状態にすることも電力の節約になります。スリープまでの時間は1~2分程度と短く設定しておきましょう。
機内モードを使用する
スマホやタブレットは、Wi-FiやGPSの通信機能が常時動作しており、余計な電力が使われています。「機内モード」を使用することでこれらの通信を意図的にカットすることができます。
<機内モードで停止する通信機能>
・Wi-Fi
・Bluetooth
・GPS
・キャリアによるデータ通信
ただしデメリットとして、機内モードをONにすると電話・SMS・メールなどの着信がこなくなるので注意が必要です。
機内モードではなく、設定画面からWi-FiやBluetoothの通信を個別に停止させる方法もあります。
不要なアプリはアンインストール
アプリを何個も起動したままにしておくと、その分CPUの処理量が増え、電力の浪費になります。使わないアプリは停止することが節電対策となります。
また、アプリを停止してもバックグランドで機能が動作しているケースもあるので、あまり使わないアプリはアンインストールし、スマホにたくさんのアプリをインストールしないことも節約のポイントとなります。
電子レンジの光熱費節約術
「電子レンジ」は、500W、600Wと強い電力を使うので、電気代に注意が必要です。
庫内を掃除する
電子レンジ内に食材の汚れや焦げが残っていると、電波が上手く届かなくなります。結果的に温めにくくなり、余計な電力が必要になってしまいます。
庫内の壁やターンテーブルについた汚れを定期的に掃除し、電波を届きやすくすることが節電につながります。
ターンテーブルの外側に置く
ターンテーブル式の電子レンジの場合、ターンテーブルの中央よりもやや外側付近の方がマイクロ波が届きやすい製品が多いです。
そのため、やや外側に食材を置くと効率よく温めやすくなり、何度もレンジにかけて余計な電力を使うことを防げます。
電力会社の料金プランを見直す
「夜間プラン」など、時間帯で割安にする料金プランを用意している電力会社も多いです。
昼間はあまり家におらず、夜間に電子レンジやその他の家電を使うことの多い人であれば、料金プランそのものを見直してみるのも効果的です。
以上、電気代の節約方法について紹介しました。
今回紹介した節約術のほとんどは簡単にできるものなので、ぜひ今日から節電にチャレンジしてみてはいかがでしょう。