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高いガソリン代、節約するには「ガソリンカード」を賢く活用!

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高いガソリン代、節約するには「ガソリンカード」を賢く活用!

【画像出典元】「blindturtle- stock.adobe.com」

高騰が続いているガソリン価格。日々車をよく利用する人には痛い出費ですね。政府が行うガソリンの補助金制度も9月末で期限を迎えます。延長はしたものの段階的に縮小する方向のため、今後も楽観的ではいられないようです。

家計のためには少しでも安くガソリンを購入したい。そんなガソリン代を安くできるのが「ガソリンカード」です。最大20円/Lもの値引きが受けられるカードさえあり。

今回は、ガソリンカードの特徴やメリット、また、おすすめのカードについて紹介していきます。

ガソリンカードとは?

ガソリンの給油口とクレジットカードが一緒に描かれているイラスト
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「ガソリンカード」とは、ガソリンの給油にも利用できるクレジットカードのことです。

大手のガソリンスタンドである「ENEOS」、「出光」、「昭和シェル」、「コスモ石油」などの各社がガソリンカードを発行しており、インターネット上や店頭などから申込が可能です。

ガソリンカードを所持してガソリンスタンドにいけば、クレジット決済でガソリンを購入できるようになります。セルフスタンドの場合は、給油機にガソリンカードを差し込むことで給油が可能になります。

またクレジット機能をもつため、ガソリン以外の買い物でもクレジットカードとして使うこともできます。

ガソリンカードを使うメリットは?

給油口横のカード差し込み口にガソリンカードを挿入しようとしている
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ガソリンカードを使うメリットは、主に次のようなものが挙げられます。

<ガソリンカードのメリット>
・給油代が値引きになる、もしくはポイント還元される
・手持ちのお金がなくても、ガソリンが給油できる
・支払いがスムーズでおつりの取り忘れもない
・ロードサービスやメンテナンスなど、車関連のサービスも優遇して受けられる
・給油以外の買い物でもクレジットカードとしてポイントが付く など

この中でも特に大きなメリットとなるのは、一つ目のガソリン代の値引きです。

ガソリンカードを使うことで「ガソリン2円/L引き」のように、ガソリン代が直接値引きされます。もしくは「100円ごとに1ポイント」といったように、ポイントとして還元されるタイプのカードもあります。

給油だけでなく、洗車やオイル交換などのサービスを利用した分も値引きやポイント対象となるのが基本です。

金額として一年でどれくらいお得になる?

総務省「家計調査」によれば、2019年の1世帯(2人以上の世帯)の年間ガソリン消費量は約480L(480.268L)という結果が出ています。

仮に年間480Lのガソリンを入れ、ガソリンカードで「ガソリン2円/L引き」が使える場合、年間960円分のガソリン代節約になります(480L×2円/L=960円)。

なおこの2円/L引きはあくまで最低水準であり、カードによっては5円/L引きや7円/L引きであったり、最大20円/L引きのような特典が用意されているようなカードもあるため、さらなる節約を目指すことも可能です。

ガソリンカードの選び方

ENEOS風の広々としたガソリンスタンドの外観
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ガソリンカードにはさまざまなタイプがありますので、自身の使い方に合ったものを選ぶことも大切です。選び方のポイントを以降で紹介していきます。

1.利用頻度で選ぶ

ガソリンカードはたくさん使ってこそ意味を成しますので、利用頻度で選ぶのもアリです。

「いつも給油しているENEOSでカードを作る」、「家の周辺に出光のスタンドが多いので出光でカードを作る」といった選び方も効果的です。

ただし、同じ系列のスタンドであってもすべての店舗がガソリンカード支払いに対応しているとは限りません。そのため頻繁に利用する店舗においては、事前にガソリンカードが使えるかを確認しておいた方が賢明です。

2.給油やカードの利用量で選ぶ

月々の給油やクレジットカードの利用量の大小でも、最適なカードは変わってきます。

利用量が少ない人・・・「いつでも一律〇円/L引き」、「年会費無料」タイプのカードがおすすめ
利用量が多い人・・・「最大〇〇円/Lまで値引き」タイプの使った分だけ増えるカードがおすすめ

たとえば「出光カード」は、月々のカード利用額に応じて、使った分だけ値引き率が高くなります。ひと月にガソリン給油やクレジットショッピングで多額のお金を使うと、次の月のガソリン代が最大20円/Lまで値引きされます。

ただし、この手のカードは毎年1300円前後の年会費が発生するものが多いです。

そのため、あまり給油を行わない人であれば、割引率は低くなりますが、年会費無料の「いつでも一律〇円/L引き」タイプのカードがおすすめです。

3.給油以外の特典で選ぶ

ガソリンカードは給油だけでなく、クレジットカードとしての特典も用意されています。

<給油以外の特典例>
・スーパーなど系列の店舗での割引特典が付く(西友の買い物で〇%割引など)
・ホテルやレジャー施設の利用料割引
・旅行ツアーの代金が〇%引き
・海外旅行傷害保険
・ETCカードの年会費無料 など

この他にも各社でさまざまな特典を用意しているため、「クレジットカードとしてどう使っていくか」という観点も交えて選んでみるのも一つの選び方です。

おすすめのガソリンカード

ゴールド、シルバー、緑のクレジットカード3枚のアップ
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最後に、いくつかおすすめのガソリンカードをピックアップしていきます。

ENEOSカード

<カードの特徴>
・全国のENEOS系のスタンドで使えるカード
全国24時間365対応のロードサービス標準装備(レッカー移動10キロまで無料、路上修理30分まで無料)
・年会費1375円(税込)、初年度は無料
・利用者に合わせてC、P、Sの3タイプが選べる
・ENEOSカードCはキャッシュバックタイプ、カード利用料に応じて最大7円/Lまで値引き
・ENEOSカードPはポイント還元タイプ、1000円で最大30ポイント付与
・ENEOSカードSはスタンダードタイプ、年1回でも利用すれば年会費無料、給油はいつでも一律2円/L引き など

ENEOSカードの場合、どのカードにもロードサービスが標準装備されています。本来であれば何万円もするレッカーの移動や路上修理などが、制限範囲内なら無料で利用できるのが魅力です。

また、C、P、Sの3タイプがあり、自分に合ったものを選べるのがうれしいところ。

特にENEOSカードSであれば年1回でも利用すれば年会費が無料となり、その上でガソリン2円/L引きが利用でき、さらにロードサービスまで利用できるため、使い勝手がよいです。

出光カード

<カードの特徴>
・全国の出光系のスタンドで使えるカード
・給油量やカード利用料に応じて、最大20円/Lまで給油値引き
・年会費1375円(税込)、初年度は無料
・ETCカード年会費無料
・西友・リヴィン・サニーのお買い物5%割引 など

出光カードの最大のメリットは、使っただけ値引き率が増えていくことです。月に20万円以上カードを使うと、最大20円/Lまで値引きできます。20円/Lというのは業界でもトップクラスの値引き率です。

給油以外にも、買い物・旅行・車検代などもクレジットで支払えばカード使用量としてカウントされるため、普段からカード利用の多い人にはうってつけです。

また、出光カードとは別に「出光カードまいどプラス」というカードもあります。こちらは年会費無料、給油はいつでも一律2円/L引きのカードとなります。

シェルスターレックスカード

<カードの特徴>
・全国の昭和シェル系のスタンドで使えるカード
・給油量やカード利用料に応じて、最大ハイオク12円/L、レギュラー7円/Lまで値引き
値引き率は月単位ではく、半年単位で計算
・年会費1375円(税込)、初年度は無料
・海外アシスタンスサービス 「ハローデスク」 など

シェルスターレックスカードは、レギュラーよりもハイオクの値引き率が高いのが特徴的であり、ハイオクガソリンを使う輸入車ユーザーや高級車ユーザーと相性がよいです。

また、値引き率の計算は他社のように月単位ではなく半年単位となるため、月々のカード利用量に上下のムラがあっても、半年の利用量の総量が多ければ高い値引き率を受けることができます。
このようにガソリンカードを持っていれば、よりお得に給油することが可能となります。特に「地方で車を毎日のように走らせる人」、「ハイパワーでガソリンを多く消費する車に乗っている人」などであれば、ガソリンカードをもつメリットはより大きくなります。自分に合う一枚を探してみてはいかがでしょうか。