お金

「半沢直樹」からの〜 「NiziU」からの〜 「鬼滅の刃」にもあったもの。

「お金0.2から2.0まで」新しい経済のルールと生き方を考える 中村修治

「半沢直樹」からの〜 「NiziU」からの〜 「鬼滅の刃」にもあったもの。

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2021年がはじまった。58回目の新年を迎えている。どんな年にしたいのか!?と問われたら、ワタシ(中村修治)は「青臭いことを堂々と。かつタイミングよく言う年にしたい」と答える。2020年の大ヒットを総括したらそういう答えになるのだ。

半沢直樹に熱くなる!!

銀行マン
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平成ドラマNo.1の視聴率を叩き出した「半沢直樹」が7年ぶりに令和にも復活した。たった10話だったが、久しぶりにカミさんと一緒に、日曜の9時を楽しみに待った。最終回の平均世帯視聴率32.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。時代が変わっても変わらぬ熱狂を生み出した。

いちばん熱くなったのは、最終回のこのセリフだ。半沢直樹が悪徳政治家・箕部幹事長を公衆の面前で、次のように糾弾する。

「政治家の仕事とは、人々がより豊かに、より幸せになるよう政策を考えること。今この国は大きな危機に見舞われています。(中略)それでも人は必死で今を耐え忍ぶ。苦難に負けまいと歯を食いしばり、懸命に日々を過ごしているんです。(中略)そんな国民に寄り添い、支え、力になるのがあなた達政治家の務めでしょ。あなたはその使命を忘れ、国民から目をそらし、自分の利益だけを見つめてきた。謝ってください。この国で懸命に生きるすべての人に。心の底から詫びてください。」(TBSテレビ日曜劇場「半沢直樹」より引用)

なんだろこの正義感!?青臭いのが過ぎて涙が出てくる。なにより、コロナ禍の国民の気持ちを代弁してくれるかのごとくのこのタイミング。抜群の効果である。肝心なのは、仕入れた知恵や熱い思いを、絶好のタイミングで、自らが発動できているかどうか?である。いちばん大事なセンスは、発動するタイミングを逸しないセンスなのである。

J.Y.Parkさんに教えられる!!

虹
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2020年の外出自粛期間を楽しませてくれたのが「Nizi Project」だった。紅白歌合戦に初出場した「NiziU」が生み出された合同オーディションプロジェクトだ。集まった1万人から、たった9人が選抜される一喜一憂と成長を見守った。観たのは、ぜーんぶYouTube。好きな場面は、何度も繰り返して観た。笑

圧巻だったのはプロデューサーでもあるJ.Y.Parkさん。ワタシも小さいながらも会社の経営者。そのマネージメントと育成の手腕には脱帽。決して相手を傷つけることはないコメントに何度も心が震えた。

「謙虚は言葉や行動だけの謙虚ではなく、“心の謙虚”を意味します。自分自身が本当に足りないと思って、隣にいるみんなの短所ではなく長所だけを見て心から感謝すること。それが謙虚です」「才能がある人が夢を叶えられるわけではありません。自分自身に毎日ムチを打って、自分自身と戦って、毎日自分に勝てる人が夢を叶えられます」

オーディションに挑む女の子たちを、ちゃんとひとりの人間として尊重する誠実さが滲み出ている。「どんなときに、どんな言葉を発すれば良いか!?」は、本屋でもインターネットでも、気軽に仕入れられる。その類の情報は、等しく手に入る。簡単に学べる。しかしながら、成果には、ひとそれぞれに差が出る。どうしてこんな理不尽なことが起こるのか?

要は「いまがどんなときか?」を感知する能力の方が大事だということである。その感知能力を磨くのは、人間力に他ならないということをJ.Y.Parkさんに教えられた。

煉獄さんに大号泣!!

炎
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2020年の大ヒットと言えば「鬼滅の刃」である。映画『劇教版「鬼滅の刃」無限列車編』は、2020年12月6日の時点で興行収入288億円突破。このコラムが掲載される頃には、歴代1位「千と千尋の神隠し」の記録を抜いているかもしれない。

ワタシも、御多分に洩れず観た。Netflixでアニメを全編鑑賞して、映画の公開を待ち遠しく待っていた。クリスマスには、コミック本を全巻大人買いした。

「老いることも、死ぬことも、人間という儚いいきものの美しさだ!!!」「強さというものは、肉体に対してのみ使う言葉ではない」「俺は俺の責務を全うする!ここにいる者は誰も死なせない!!」「俺は信じる、君たちを信じる。」

これらは、映画「鬼滅の刃の~無限列車編」の重要人物として登場する煉獄杏寿郎のセリフである。煉獄さんは母の遺した「弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です。」という言葉を全身全霊で全うして、猗窩座の繰り出す血鬼術に立ち向かう。58歳にして映画館で号泣である。こういうことを真正面から言えるオトナになんでなれんかったのかなぁ!?煉獄さーん!!!と大号泣!!!

2020年のコロナ禍による自粛は、否が応でも自分自身を見直す契機となった。そして、自分に潜む卑しきものやおぞましきものや、弱き事実を、嫌になるくらいわかった。そのタイミングでの「鬼滅の刃」の大ヒットである。弱いから強くなりたい。弱いからの美しさというものがあるのだろうか!?と考えさせられた。

「半沢直樹」からの~「NiziU」からの~「鬼滅の刃」にもあったもの。それは「青臭いことを堂々と。かつタイミングよく言うこと。」という教えである。withコロナの時代は、みんな、不安なのだ。みんな、モヤモヤしているのだ。だからこそ、なおさらだ。

本年も、青臭くかつタイミング良く書く。ご愛顧のほど、どうかよろしくお願いします。