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アドレスホッパーにそそのかされてシーシャ体験!?

「お金0.2から2.0まで」新しい経済のルールと生き方を考える 中村修治

アドレスホッパーにそそのかされてシーシャ体験!?

【画像出典元】「 Евгений Вершинин-stock.adobe.com」

ワタシ(中村修治)の自慢は、社会不適合者のお友達が多いことである。不適合者と言っても、犯罪を犯すようなことはしない。あまりに自由で、何して喰っているかわからない。当然、会社になど居座ることできない。各地のシェアハウスを渡り歩きながら、徒然にリモートで仕事をしている奴たちがたくさんいる。

「修治さん、シーシャが来てますよ!!」そんなことをアドレスホッパーの若者が言うものだから、まんまとそそのかされることにした。

シーシャとは「水タバコ」である

タバコのハッパにシロップを漬けたフレーバーを「炭」で燻し、香りと味がついた煙を一度水に通して濾過して吸う中東発祥の嗜好品。フレーバーと呼ばれる香り付けされたタバコのハッパは、製造工程で煮たり蒸したりする事で、ニコチンやタールのほとんどを洗い流されているので健康の害も少ないと言われている。

使用する水パイプは、かなりの大きさ。そのフォルムは、エキゾチックでインスタ映えする。昭和まれのおじさんがスグに連想するのは「ハクション大魔王」の壺。魔法にかかったみたいだ。

シーシャ体験のために訪れたお店は飲食店が並ぶ通りにあるオシャレなバー。月曜日の22時頃だというのに、ほぼ満席。確かに「シーシャは、来ている!」。背広組の方々はいない。最先端を競うような20代~30代の私服組ばかり。間違いなく、ワタシが最年長だ。

シーシャを吸う中村さん  

この高揚感は!?高校生の時以来だぞ!?

紙巻タバコを吸う人の割合は、減り続けている。日本たばこ産業(JT)によると、平成が始まった1989年の喫煙率は男女合計で36.1%だったが、2018年には17.9%へと半減。ピーク時の1966年(男女計49.4%、男性83.7%)からほぼ一貫して下がり続けている。

ワタシは、2000年元旦より禁煙をスタートした。約21年ぶりに、肺の中に煙を入れてみた。咳き込むことはない。甘いフレーバーの香りがする煙を吸い込むだけ。同行した人間と二股に分かれた長いホースの先の吸い口から思っ切り吸い込んで、鼻から、口から、吐き出す。めっちゃ楽しい!!この一体感は、何だろう!?

そうそう、あれだな!?高校二年生の時に、同級生とこっそり部室でタバコを吸ったあれだ。背徳感というやつだ。もうすっかり大人になってしまったから、この背徳感は、もうレジャーの域だ。ほんの束の間ではあるけれど、欲望のままに生きているワタシの部分が騒ぎ出す。この甘い香りの煙の中なら、知らない者同士でも不思議と仲良くなれてしまう面白さがある。

サウナとシーシャと仮想通貨

定職も定住も良しとしない若者たちが増えているという。何処にいたって仕事はできる。ネットで繋がることができたなら仕事を見つける方法はある。地方のシェアハウスやドミトリーがそれなりに稼働しているのには、そんなライフスタイルを追い求める進んだ奴たちが動き続けているからである。

ワタシが懇意にしているアドレスホッパーたちの話題は大きく3つだ。
「サウナ」と
「シーシャ」と
「仮想通貨」。

熱いのも、煙いのも、リアルで交遊するときのコミュニケーションツールなのである。「サウナ」でカラダを整え。「シーシャ」でココロを整え。本音の交流を心がける。言葉の壁を軽く超えるための道具だと理解できる。アドレスホッパーたちが追い求める「自由」にいちばんお似合いな通貨こそが「仮想通貨」なのだ。

新型コロナの収束が見えないというのに、アメリカ大統領選挙の目処がたったところで、仮想通貨であるビットコインが最高騰しているニュース(2020年11月10日)が飛び込んできた。世界で株価も高騰している。コロナ禍で使うところがなくなったお金だけが、自由に世界を飛び回っている。

シーシャを体験したバーでの、ワタシのお支払いは、ニコニコ現金払い。そして、カミさんの待っているいつもの家に帰った。社会に適合し過ぎていて、ちょいと恥ずかしい・・・。

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