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コロナ禍で売れなくなった意外なモノから「ニューノーマル」を深く考えてみた!!

「お金0.2から2.0まで」新しい経済のルールと生き方を考える 中村修治

コロナ禍で売れなくなった意外なモノから「ニューノーマル」を深く考えてみた!!

【画像出典元】「beats- stock.adobe.com」

ワタシ(中村修治)は、従順な人間である。この社会の窮屈な同調圧力に反発はするものの、断固たる反対の態度を突き通せるわけもなく、言われた通りに「マスクをする」「手を消毒する」「新型コロナなんてただのインフルなんて言わない」。腰砕け野郎のニューノーマル野郎である。

・・・でだ!?その「ニューノーマル」を語るなら、緊急事態宣言が出された直後より、解除後のことの方に目を向けることの方が正確だと思うわけだ。ジタバタしていたあの頃より、緊急事態解除後にこそ「ニューノーマル」は、現れると考える。これが、時代に従順な戦略プランナーの矜持である。

全日空は5000億円超の赤字、JR九州は284億円の赤字

2020年10月21日に、全日空は、主に長距離国際線で使う大型機25~30機を削減する方針を固めたというニュースが流れた。2021年3月期の最終的なもうけを示す純損益が5000億円前後の赤字になる見通しだというのだから、旅客運輸事業社は、確かに大変だ。地元のJR九州さんだって、JR九州は24日、これまで未定としていた2021年3月期の連結業績予想を発表し、純損益が284億円の赤字(前期は314億9500万円の黒字)に転落する見通しを示している。

そんな天文学的な赤字のお隣で、とても小さな消費財のお話に目を向けたい。だって、そちらの方がニューノーマルっぽいし、わかりやすいからね。

口紅や酔い止めが売れない「ニューノーマル」はNormal!

マスクをすることがノーマルな暮らしになると、当然、マスクで隠れる部分を飾る化粧品の類は売れなくなる。外出自粛となれば、クルマやバスや飛行機にも乗らなくなる。鎮暈(ちんうん)薬=酔い止めが売れなくなるのも必至。人と会う機会も少なくなると着飾ることをしなくなる。家にいるならコンタクトより眼鏡で済ませばいい。「ニューノーマル」のノーマルは、容易に想像がつく。

キャラメルやガムが売れない「ニューノーマル」がNew!!

しかし、コロナ禍緊急事態宣言中と解除後では、売れなくなった商材に若干の違いが生じて来ているという。「売れなくなった意外なモノ」。それは、「キャラメル」と「チューインガム」である。この現象は面白い!!これぞ「ニューノーマル」のNewの部分だ。ちなみに、キャンディ市場全体も3月以降減少に転じ、前年比 7.5%減の390億円に縮小傾向にあるというニュースも耳にしたばかりだ。

リモートワークは「ながら消費」を激減させる!!

通勤や通勤時に、口が寂しい。仕事をしていたら小腹が減る。人に会うときは、口臭エチケットを気にしている。要するに「・・・ながら」で消費して、問題を解決してくれていた消費財が「キャラメル」「キャンディ」「ガム」である。その消費が激減しているのが「ニューノーマル」なわけである。

巣篭もりやリモートワークは「・・・ながら」していないということである。他者との関わりが調整できる。自分で自由に時間を使える。ストレスがない。そういう環境を与えられた時、人間は「・・・ながら」消費をしない。これって裏返すと、多くの人たちが、時間に余裕がなかった。みんながストレスを抱えていたということ。「ニューノーマル」は、「・・・ながら」消費をしなくても良いくらいヒマになった暮らしが実現しているとも言える。

いまさら聞けない『GDP27.8%減』って!?どう最悪なのか!?

実は、ヒマでしょ!?お小遣い欲しいでしょ!?じゃあ、体験バイトをせよ!!

「ニューノーマル」は、教養格差を拡げる!!

敬愛する中島らも氏は、こんなコトバを遺している。「教養とは、学歴のことではなく、一人で時間をつぶせる技術のことでもある」と。キャラメルやガムを食べなくてもいいほどのヒマな暮らしを実現した時ほど、教養は試される。「ニューノーマル」になればなるほど、教養の差で産まれる格差は、大きくなる。

ワタシは、あんまり勉強もできる方ではないので、中島らも氏のコトバを信じて「一人で時間をつぶせる技術」だけは、磨いてきたつもりである。一人で時間をつぶしていると、自分のダメなことに愕然とするし、所詮なんもできんことも明白になるんだけど、また、誰かに会いに行きたくなる。家に帰ろうと思う。そこらへんの人間らしい感じや心の動きみたいなものが、「教養」ってものの本質じゃないかと、最近、わかってきた気がする。