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コロナでボーナス見込めず毎月赤字、iDeCo始めるべき?/20代独身女性相談

うちの家計簿 世継 祐子

コロナでボーナス見込めず毎月赤字、iDeCo始めるべき?/20代独身女性相談

FPオフィス「フォルテシモ」へ依頼されたお客さまの家計簿を、mymoで診断する【うちの家計簿】今回は20代独身女性、会社員Tさんの家計簿です。

25歳独身女性Tさんの相談

家計が赤字で悩む女性
【画像出典元】「stock.adobe.com/samuel」

働き始めて3年目ですが貯金が30万円しかありません。毎年海外旅行に行くのが楽しみで貯金は後回しでなんとなくお金を使ってきました。月々の赤字はボーナスで補填してたのであまり気にしていませんでしたが、コロナの影響もあり、今後ボーナスは見込めないかもしれません。iDeCo(イデコ)を始めた方がいいかどうか悩んでいます。

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25歳Tさんの家計簿は・・・?

手取り17万8000円。現在の貯金は30万円です。月の家計は5000円の赤字になっています。
 

ボーナスをあてにしてはいけません

ボーナスは、企業の業績が悪化した場合、減額や支払いがなくなることがあります。
これまでは月々の赤字をボーナスで補填できていたので、お金に対して危機感を持ったことがなかったかもしれません。しかし、今の家計状態ではボーナスで支払い予定のものも貯金を切り崩して支払わねばならず、このままでは家計が破綻してしまいます。
貯金が底をつかないうちに家計の見直しをしましょう。

「自分への投資」の考え方

Tさんの家計では「習いごと費用」と「美容代」で合計3万8000円を支出しています。
これとは別に「お小遣い」で3万円支出しているので、「習いごと費用」「美容」「お小遣い」と自分のやりたいことへのお金が合計6万8000円となり、  手取りの38%を占めています。自分への投資は、毎月貯蓄ができる黒字家計の中で優先順位を立てておこなうようにしましょう。

今回のようなボーナスカットや、給与ダウンにも対応できるよう、常に半年分の生活費を緊急予備資金として貯金しておくことが大切です。

まず、手取りの10%~20%を貯蓄することを心がけましょう。Tさんの手取り17万8000円の10%だと1万7800円です。最低1万7800円は貯蓄し、残りの収入で自分へ投資をするようにしてください。

具体的には「習いごと費用」「美容代」「お小遣い」の6万8000円を、5万円の予算でできるように考えてみましょう。今の自分だけでなく、将来の自分にも継続して投資できるよう、継続可能な予算の中で自分への投資を考えるようにしてください。

習いごとはオンラインの活用を

オンラインで授業を受ける女性
【画像出典元】「stock.adobe.com/Rido」

英会話はオンラインやアプリでの受講を検討してみましょう。毎日30分程度のレッスンを受講しても月額7000円程度のものもあり、対面レッスンより費用は抑えられます。習いごとを諦めるのではなく、低コストでより良いものを探してみましょう。

Webサービスであれば教室に通う時間も節約でき、スキマ時間や深夜に時間を気にせず受講できるという魅力もあります。
ぜひ、比較検討し自分にあったサービスを見つけてみてください。

iDeCo(イデコ)は60歳までお金を引き出せません

「iDeCo」は、個人型確定拠出年金のニックネームで、個人が自分の老後のためにお金を積み立てる際に、住民税や所得税などにおいて税制上の優遇が受けられる仕組みのことです。
老後資金作りの制度のため、原則として60歳まではお金を引き出すことはできません。公的年金の上乗せとして、税負担を軽減することで老後のための資産形成を支援する仕組みです。

ですから60歳より前に使う目的のお金であれば「iDeCo」を利用するのはやめましょう。
Tさんの場合は、生活費の6カ月分(17万8000円×6カ月=106万8000円)の貯金ができてから始めてもよいと思います。現在30万円貯金がありますから、あと76万8000円。不況にも慌てることのない家計の基盤を作ることができます。

60歳になるまで引き出せないお金を今から貯めることは、今のTさんにとっては、「引き出せない」というリスクを抱えることになってしまうので、まずは赤字会計から脱却し、黒字会計が実現できてからiDeCoを始めることをおススメします。

目的預金を作成してみよう

赤字会計を脱却するためには、まず目標を立てることが大切です。半年分の生活費を貯めるために、Wallet+のアプリで目的預金を作成しましょう。

 

現在30万円の貯金があります。半年分の生活費の残り76万8000円を目標に月々手取りから2万円を積み立てていくと3年後には目標額に達成します!

 

アドバイスを受けたTさん談

iDeCoは友人から「やったほうがいいよ!」と教えてもらい、よく仕組みを知らないまま始めようとしていました。60歳まで引き出せないとは知らなかったので、もう少し貯蓄を増やしてから始めることにします。英会話もやめるのではなくオンラインレッスンに変更し、美容代も今の金額だと続けられないので金額を下げて検討してみます。手取りの10%貯蓄を目指します。

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家計簿診断を終えて

iDeCoは節税効果が高く、「元本確保型」と「投資信託」が選べるとても魅力的な制度です。
しかし、今の自分の目的や事情に合っているか検討してから始めるようにしましょう。
いつ使うお金を貯めたいのか、なんのためにお金を貯めるのか、いくら節税できるのか、継続できる金額かなど検討した上で選択すれば、大変魅力的な制度です。

まずは、赤字家計からの黒字家計へ移行しましょう。ひとつ実現できれば、また次のチャレンジへ。具体的に動けば必ず具体的な結果がでます。お金のことを考えるだけ、心配するだけで終えている方は多いのではないでしょうか。具体的に変えてみる、動くことでしか改善することはできません。コロナ禍の今だからこそお金と向き合っていただきたいと思います。