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貯金が減ると分かっていても物欲が収まらない…どうしたらいい?

FPにききたいお金のこと 権藤 知弘

貯金が減ると分かっていても物欲が収まらない…どうしたらいい?

【画像出典元】「Roman Samborskyi/Shutterstock.com」

30代女性Kさんからの相談内容

36歳、独身、実家暮らしです。貯金が楽しくてコツコツ貯め、現在約900万円あります。目標は2000万円ですが、ここ1年程毎月の貯金金額が減っており、1000万円への到達も厳しいです。コロナ禍でストレスが溜まり、ついネットで買い物をしてしまう習慣がついたのが原因かと思います。

頑張って貯金するべきか、自分の欲しい物を我慢なく買うか、その狭間で葛藤してます。物欲とお金との上手な付き合い方や考え方があれば教えていただけますか。

はじめに

Kさん、こんにちは。
いきなりですが、Kさんはこれから実現したいライフプランはありますか?
30代であれば結婚、出産など大きなライフイベントがあったり、マンションの購入や転職したりなどいろいろな可能性があると思います。そんなときに必要なのはやはりお金です。Kさんはコツコツと貯金するのが楽しみだったのが、新型コロナウイルスの影響で少し路線変更してしまったようですね。ご質問の「物欲とお金の上手な付き合い方」は、他の人も含め永遠のテーマともいえるでしょう。

お金の使い道は大きく3つ

お金の使い道は「消費・浪費・投資」の3つに分かれます

●消費

消費とは生活する上で必要な出費のことです。住居費や生活費、水道光熱費、生命保険料など日常生活を送るために不可欠な費用です。洋服代なども消費にあたりますが、高級ブランド品やなんとなく買ってしまったというようなお金の使い方は消費ではなく、浪費にあたりそうです。

●浪費

生活をするときに必ずしも必要がない出費です。なくても生活が送れるサービスやモノを購入することが浪費です。ストレス発散でネットショッピングを繰り返すのも浪費の一つと言えるでしょう。

●投資

生活する上ですぐに必要ではないけれど、将来的に役立つ出費のことを投資と呼びます。スキルアップするための勉強代や資格取得のための費用、貯金や資産運用も投資と言えます。

いかがでしょうか?
Kさんの場合は浪費の部分が少し増えているようですね。

お金を使う自分を責めないでください

お金を使うことは決して悪いことではありません。ただ、今は金額にあまり制限をつけずにお買い物をされているのではないかと思います。質問を読むとお金を使ってしまう自分に対して、少しネガティブな印象を持っておられるようです。この状況はあまりKさん本人にとっても居心地が良くないようですので、どうしたら良いかを考えてみましょう。

お金の使い方について考えてみましょう

お金を目の前に考える女性
【画像出典元】「stock.adobe.com/BSDC」

さてKさんはこれまで自由になるお金のうち、どれぐらいの収入に対してどれぐらいの割合で貯金をしてこられたのでしょう?36歳で貯金残高が900万円ということは、貯金している金額がかなり多かったと思います。それがコロナの影響で少し違う方向に行っているようなので、改めてお金の使い方を棚卸ししてみましょう。

(1)まずは今のお金の使い方を確認しましょう

Kさんはストレス解消のためにネットショッピングが増えたということですが、以前と比べていくらぐらい増えたのか確認しましょう。いつのまにかお部屋の中に買った記憶がないものが増えていませんか?

またクレジットカードはなるべく使わないようにしましょう。クレジットカードで買い物をしていると、支払額が多くても足りなければ貯金から出せばいいと思いがちです。ざっくりした内容でいいので支出をまとめてみましょう。

(2)先取り貯金をしましょう

まずは収入から先取りして貯金するお金を取り分けましょう。金額に関してはKさんの基準で良いと思いますが、まずは1000万円を目指すため、手取り収入の2割程度は貯金するように改めて習慣づけると良いでしょう。コロナが流行する前まではできていたことだと思いますから、改めて通帳の残高が増える喜びを思い出しましょう。

(3)浪費ではなく投資になるようなお金の使い方を考えましょう

日頃のご褒美でお買い物をしたりサービスを受けたりすることは良いことだと思いますが、ご褒美も回数が多くなりすぎると考えものです。お買い物を否定はしませんが、この一年で購入したけど使っていないものはありませんか?

衝動買いは誰しもあるものですが、できるだけ一時的な満足のためではなく、そのモノやサービスが自分をなるべく長く幸せにしてくれるような使い方を意識しましょう。

まとめ

上昇するグラフを手にする女性
【画像出典元】「stock.adobe.com/contrastwerkstatt」

貯金が多いことはライフプランにおける、人生のさまざまな選択を豊かにします。また相反するようですが、自分の気持ちを豊かにするためにお金を使うことも重要です。

Kさんの具体的な収入が分からないので推測となりますが、手取り収入のうち20%は貯金しましょう。20%分を先取り貯金し、その他の必要なお金を取り分けたら、あとは自分の使いたいことに使ってもいいと思います。

また、もし資産運用をしていなければ投資信託で積み立て投資をしてみるのはいかがでしょうか?マーケットの状況で資産価値が上下しますが、コツコツと運用して資産価値が徐々に上がっていけば「金融資産の残高が増える」という喜びを思い出せそうです。

貯金がすべてではありませんが、もう一度、2000万円へチャレンジするために、まずは1000万円を目指しましょう。きっと1000万円をクリアできるころには、昔の貯金好きだったKさんに戻れるのではないでしょうか?