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体感温度を上げる加湿器、コスパ良く上手に使うには?

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体感温度を上げる加湿器、コスパ良く上手に使うには?

【画像出典元】「New Africa- shutterstock.com」

寒さがやってくると同時に、乾燥も到来します。お部屋の空気を潤すには「加湿器」が最適ですが、本体価格以外に電気代などのランニングコストも気になるところ。

今回は本格的な冬が来る前に知っておきたい、加湿器の効果、種類、ランニングコスト、コスパよく使う節約術などを紹介していきます。

加湿器の効果についておさらい

加湿器の蒸気吹き出し口のアップ
【画像出典元】「Kentaro Hayashi stock.adobe.com」

ウイルス感染を防ぐ

インフルエンザなどのウイルスは、低温、低湿度の環境で活性化しやすく、高温多湿で弱まりやすいといわれています。湿度は一般的に50~60%程度がよいとされており、加湿器で湿度を下げることでウイルス感染の予防につながります。

さらに湿度を適切に保つことで、喉や気道粘膜のバリア機能の低下を軽減できるため、ウイルス感染予防につながります。

花粉対策

加湿器で湿度を上げると、花粉は水分を含んで床に落ちるため、空気中を漂う花粉が減ります。

ただしそれだけだと、また舞い上がってくることもあるので、加湿器を使った後は、床をモップなどで拭く、掃除機をかけるなどして、落ちた花粉を除去することも大切です。

体感温度が上がる

体感温度は湿度も関係します。同じ温度でも湿度が高いとジメジメとした生暖かさを感じますが、反対に乾燥し湿度が下がっていると肌寒く感じてしまうこともあります。

加湿器で湿度を上げ体感温度を上げることで、暖房代の節約にもつながります。

加湿器は全4タイプ!特徴と電気代を比較

加湿器のタイプ別特徴

1.スチーム式

青い水が透けてみえる加湿器
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スチーム式加湿器は、水を加熱し蒸気化するタイプ。加湿力は高く電気代も高め。蒸発させるため殺菌力があり衛生的にもよいです。吹き出し口が熱くなりやすいので注意。

2.気化式

勢いよく水蒸気を噴き出す白い加湿器
【画像出典元】「DimaBerlin stock.adobe.com」

水を吸い上げたフィルターに風を当てて蒸気化するタイプ。加湿力は低く電気代は安めです(この4種類の中で最も電気代が安め)。ややファンの音が響きます。

3.超音波式

長方形型のスタイリッシュな卓上加湿器
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水を超音波で霧状化させるタイプ。加湿力は低く電気代は安め。静かですが水滴が散りやすい(雑菌が繁殖しやすい)のが弱点です。

4.ハイブリッド式

近未来的なデザインのハイブリッド型加湿器
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気圧式もしくは超音波式にヒーターを組み合わせたタイプです。加湿力、機能、電気代のバランスがよいですが、本体の値段は高めです。

電気代に80倍もの差がでる

電気代で見ると、気化式→超音波式→ハイブリッド式→スチーム式の順に高くなります。

製品にもよりますが、気化式とスチーム式では電気代に80倍以上の差がでることがあります。

電気代を節約するという意味では気化式がおすすめですが、その分気化式には、加湿力が低い、ファンの音が響くなどのデメリットも存在しますので一長一短です。

電気代以外のランニングコストはいくら?

加湿器のカバーをあけタンクを取り出す
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フィルター代

フィルターは消耗品であり、製品や使い方にもよりますが、2年に一度程度の交換が必要になります。

気化式やハイブリッド式に使われる大型のフィルターだと、値段は2000円程度になることがあります。超音波式の給水スティックであれば、5~10本で1000円以下となるのが一般的です。

掃除・メンテンナンス代

フィルターはカルキ汚れや雑菌が溜まりやすいため、1カ月に一度程度掃除が必要です。

1%に薄めた「クエン酸」を汚れた箇所やパーツに30分程度つけたあと、拭き取れば綺麗になります。少量の水で溶かした「重曹」を布につけて拭き取るという方法も。

クエン酸や重曹はホームセンターなどで数百円で購入できます。100円ショップなどでも販売されています。

加湿器をコスパ良く使う節約術

マンションの窓際に加湿器を置く
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適切な場所に置く

置き方を以下のように工夫することで、効率よく稼働し、コスパ向上を狙えます。

・エアコンの風が直接当たらない場所に置く(加湿器センサーの誤作動防止)
・部屋の真ん中あたりに配置、全体的に拡散するように加湿する
・窓際から離す(窓辺だとすぐに蒸気が冷やされ結露となり、蒸気が広がりにくいため)
・床から30㎝以上高い場所に置く(冷たい空気が溜まりやすい床を加湿すると結露となり、蒸気が広がりにくいため)
・家具から10cm以上離す(近すぎると蒸気で家具を傷める)
・出入り口や換気扇の近くに置かない(せっかく加湿した空気が外部に逃げてしまうため)

ポイントとしては、冷たい空気が集まりやすい場所から遠ざけることです。冷たい空気は飽和水蒸気量(空気に溶けられる水蒸気の量)が低いため、加湿してもすぐに「結露」となり、加湿につながりにくいためです。

夜間の睡眠時はオフ

夜間は気温が下がるため、それに合わせて飽和水蒸気量も少なくなり、溶けきれなかった空気があふれ、湿度は自然と上がっていきます。

つまり夜間は湿度が何もせずとも高くなりやすい状況であり、そこに加湿器まで稼働させてしまうと過剰な加湿となり、結露やカビの原因になることもあります。

よほど湿度の低い日でない限り、睡眠時は加湿器は使わない方が、身体のためにも、節約のためにもよいでしょう。

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以上のように、加湿器というのはタイプによって効果や電気代も異なります。またそのパフォーマンスを十分に発揮させるには、掃除やメンテナンスをかかさず、正しい置き方で使うことも大切です。冬の住環境をコスパ良く快適にしていきましょう。