コロナ禍で結婚を望む男性増?結婚費用や新しい結婚式のカタチは
監修・ライター
コロナ禍でなにかと制限も多く、鬱々とした気持ちを抱えている人も多いかもしれません。
しかし、コロナ禍にあっても婚活熱は衰えておらず、むしろ盛り上がりを見せていることをご存じでしょうか。
コロナ禍において「人とのつながり」が改めて見直されたことはもちろん、誰かと過ごす時間の貴重さに気づいた人が多いことが背景として考えられます。
そこで、今回は、コロナ禍で結婚に対する意識がどのように変化したのかをはじめ、コロナ禍での結婚費用や新しい結婚スタイルについてまとめてみました。
コロナ禍がもたらした結婚に対する意識変化
2020年からいま現在にかけて、未だ世界で猛威をふるっている新型コロナウイルス。
新型コロナウイルスの感染拡大とともに「ステイホーム」や「リモートワーク」が推奨されたほか、多くの飲食店は酒類の提供禁止や時短措置等を強いられました。
自粛期間はもちろんのこと、さまざまな場面で家族や職場をはじめとした人間関係の縮小を余儀なくされた結果、精神的に辛い思いをした人も多いのではないでしょうか。
そうした中、コロナ禍で「人とのつながり」を再認識した人も多く、特に婚活層において大きな意識変化が見られました。
「マリアージュ総研 by結婚相談所比較ネット」が実施したアンケート調査によれば、コロナ禍で結婚したい気持ちが強まったと答えた人は7割に達し、メンズタイムズが実施したアンケート調査でも「コロナ前後で結婚に対する意識が変化した」と答えた独身男性は全体の約55%に達し、調査対象の過半数が前向きな姿勢を見せています。
婚活スタイルの傾向にも変化が見られる
コロナ禍以前とwithコロナ時代では、婚活サービスの利用動向にも変化が見られました。
「婚活パーティ」や「街コン」など不特定多数の人が対面で集まる婚活手段から、「マッチングアプリ」や「結婚相談所」といった1on1の対面あるいはオンラインを主としたサービスの利用へとシフトしたのです。
結婚相談所もそうした需要に応え、オンラインサービスの拡充に注力するなど、従来になかった取り組みに力を入れています。
今の若者世代はネットを介した出会いに抵抗を感じにくく、コミュニケーションツールのひとつとして利用している人も多いことから、今後もそうした婚活スタイルが支持されていく傾向にあるといえるでしょう。
コロナ禍での結婚費用について
株式会社リクルートが企画制作するゼクシィでは、2020年4月から21年3月に挙式または披露宴・ウェディングパーティを実施した人を対象に結婚式に係る調査(「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」)を実施しました。
その調査によれば、ウェディングパーティ総額の平均は292万3000円となり、全国調査を開始した2005年以来、最も低い値をマークする結果に。
また、コロナ禍の影響によって、予算や金額を当初の予定より縮小して実施した人の縮小金額は平均124万8000円となっています。
金額が大幅に縮小された背景として、招待客の減少やウェディングイベントの取りやめなどが考えられるでしょう。
中には、招待客を減らすことで盛り上がりに欠けるのではと心配する方もいるかもしれませんが、少人数婚にはメリットも多く存在します。
一例として、ゲスト一人一人への細やかな配慮ができるほか、アットホームな結婚式を演出できるでしょう。
実際に、挙式費用の平均は下がっているものの、招待客一人あたりの料理+飲み物費用の平均は年々増加傾向にあります。
このように、コロナ禍での結婚式は費用をおさえつつも、従来以上に「おもてなし」を重視する傾向が高まっていることが見て取れるでしょう。
増加が見込まれる結婚式の「新しい兆し」とは
コロナ禍は結婚式の形式にも影響を与え、「ハイブリッド結婚式」と呼ばれるオンラインを活用した形式や、親族・友人とを分けた「二部制」、少人数・親族だけでの結婚式なども新しい形式として広がっています。
残念ながら結婚式自体を取りやめてしまったカップルも少なくありませんが、コロナ禍での実施を悩み抜き、おもてなしを大切にしながら結婚式を挙げたカップルの絆は強まり、満足度も高い傾向にあることも事実です。
また、「コロナ禍でも楽しめる結婚式を!」と考えている式場も多く、実際に全国の会場では感染症予防対策を整えたうえで心から楽しめるアイディアが続々と生まれています。例えば、感染予防を兼ねたオリジナルのマスクケースをプレゼントしたり、お出迎えの際に新郎新婦がスプレー除菌をすることで楽しい除菌タイムを演出している式場などが見受けられます。
この記事を読んでいる人の中には、これから結婚式を控えているものの、どこかコロナへの不安がぬぐい切れず、少し気分が落ち込んでいる方もいるかもしれません。
しかし、コロナを理由に諦めてしまう前に今一度プランナーさんにアドバイスを求めてみることをおすすめします。
感染症対策と並行しつつも、きっと素敵なアイディアを提供してくれるはずです。