家事代行はシルバー人材センターがコスパ◎⁉料金やサービス内容は
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日々の仕事が忙しく、掃除や洗濯などの家事までなかなか手が回らないという方も多いかもしれません。そんな時に家事代行サービスへの依頼を考えるのであれば、地域のシルバー人材センターの活用もおすすめです。民間企業より料金設定が安いなどのメリットがあります。今回は、シルバー人材センターが行っている家事支援サービスや住まいに関する仕事内容についてご紹介します。
いろいろな仕事が依頼できる「シルバー人材センター」
シルバー人材センターは、60歳以上の人が登録し、請負や委託という形でさまざまな業務を行っている組織です。市町村単位でセンターが設置されており、都道府県知事から指定された社団法人として運営しています。
センターの会員は、どんな仕事ができるかを登録し、日程や仕事内容が合うときに仕事をしています。
食事の支度や洗濯などの家事支援サービスに加え草刈りや庭掃除も
シルバー人材センターに依頼できるのは「安全で軽微な作業」とされていますが、その仕事内容はさまざまです。
家事や子育て支援に関する仕事内容の一例はこちらです。
- 庭木の剪定
- 障子・ふすま・網戸の張替え
- ペンキ塗り
- 除草や草刈り
- 庭など屋外の掃除
- 食事の支度や皿洗いなどの調理作業
- エアコンや換気扇の掃除
- 室内の掃除
- 洗濯
- 留守番
- 買い物
- 保育園や幼稚園の送迎
- 子守りなど育児の手伝い
- 産前産後の保育や家事援助
- 下校後、保護者が帰るまでの子守り
対応できる業務の内容は、会員の登録内容によって決まるので、各センターによって異なります。依頼できる業務の詳細については、あらかじめセンターに確認しましょう。
民間企業より低額で依頼できるのがメリット
シルバー人材センターの料金は、一般的に民間企業より低額に設定されています。これは、シルバー人材センターの目的が「高齢者が仕事を通じて生きがいを得る」「業務を通じて地域社会の活性化に貢献する」というものだからです。
価格設定は、各センターや業務内容によって異なりますが、一般的には1時間あたりの料金で設定されています。
価格の例(1時間あたりの料金)
- 除草作業 1186円~
- 家事手伝い 983円~
- 子育ての手伝い 983円~
民間の家事代行サービスに依頼すると1時間あたり4000円ほどかかることが多いので、シルバー人材センターはかなり低額で依頼できます。
ただし、専門の民間企業であれば、道具の準備からすべてお任せできますが、シルバー人材センターに依頼するときは、掃除道具を依頼する側が準備しておかなければならないこともあります。
さらに、時間で費用が上がっていくことにも注意が必要です。掃除をお願いしたが予想以上に時間がかかった、など予定以上の時間がかかった場合は、その時間分の料金がかかります。
問い合わせの際、どんなことをお願いしたいかを詳細に説明し、見積をもらうようにしましょう。同時に、時間内で終わらなかった場合どうするかについて、事前に決めておくことも重要です。
まずは住んでいる地域のシルバ―人材センターに連絡を
シルバー人材センターへ依頼したい場合は、まずは最寄りのセンターへ問い合わせてみましょう。依頼したい内容に対応しているか、どんなことがしてもらえるかなど、電話やメールなどで詳細に相談し、金額を確認した後、希望日を伝えます。
センターでは、仕事内容と訪問日を登録会員に伝え、担当してくれる人を募集します。仕事を請け負える人が決まったら、仕事内容によっては下見をした後、実際の作業日を決定します。
料金の支払いは、仕事の完了後です。センターから請求書が送られてくるので、指定日までに口座に振り込めばOKです。
専門業者への依頼ではないことに注意
シルバー人材センターからくる会員は、専門の事業者ではありません。主婦経験が豊富な方や、専門スキルがある方もいますが、あくまで素人の方が「お手伝い」してくれるものです。
なので、水回りの掃除などを専門業者に依頼する代わりにシルバー人材センターにお願いすると、思っていたよりきれいにならなかった、ということもあります。
それでも、依頼したことは真面目に一生懸命取り組んでくれる方が多いので、自分でやるよりずっときれいにしてもらえることが多いようです。地域の元気な高齢者の方に家事をお手伝いしてもらう、という気持ちでお願いするようにしましょう。
また、特定の人を指名して依頼することは原則としてできない、ということにも注意が必要です。
子育て世代や共働き世帯は、ちょっとした家事も滞ってしまいがちです。そんなとき、シルバー人材センターは家事代行サービスに依頼するよりも低額でお願いできるメリットがあります。
依頼の際の注意事項にも留意して、上手に活用してみましょう!