子供のスマホは格安SIMでも大丈夫?おすすめ4社をチェック
子供にスマホを持たせる際の心配点といえば、毎月の料金、そしてインターネットを手軽に利用できることのリスクですよね。とはいえ格安SIMを活用すれば、料金を毎月1000円程度に抑えることも可能です。
今回は、子供用のスマホを選ぶ際に押さえておきたいポイントをご紹介。また格安SIMはセキュリティ的に安心して利用できるのか、という疑問についても解説します。
子供のスマホ選びで気になる3つのこと
子供にスマホを持たせると、思わぬトラブルを招くこともあります。特に気になるのは以下の3点です。
・月額費用
・使用頻度
・セキュリティ
月額費用
ドコモ、au、ソフトバンクのような大手キャリアは、通信の安定性が高いですが、その分月額料金は高めです。一方「格安SIM」を提供している会社であれば、大手キャリアに比べて通信の安定性は劣るものの、月額料金が低めに設定されている場合が多いです。
格安SIMであれば月額1000円程度で使えるので、出費を抑えたい場合は格安SIMも選択肢に入るでしょう。
使用頻度
スマホの使いすぎは、単純に料金の問題だけでなく、スマホ依存症などを招き、子供の健全な成長や健康を妨げる恐れもあります。
利用時間を制限できる機能をもつスマホ(もしくはアプリ)もあり、そのようなツールを活用すれば子供のスマホ依存を防ぐこともできます。
セキュリティ
スマホがあれば、アダルトサイトのような子供には不適切な情報を閲覧することができたり、SNSで見ず知らずの人と交流したりと、保護者の目の届かないところでさまざまなことができてしまい、中には危険が伴うこともあります。
有害・不適切なウェブサイト、サービス、アプリなどをフィルタリングしたり、子供の利用履歴を閲覧できるスマホ(もしくはアプリ)もありますので、そのようなツールも積極的に使っていきたいところです。
キッズスマホってなに?
「キッズスマホ」というのは、子供向けのスマートフォンの総称です。キッズスマホは通常のスマホと同様に、インターネット、SNS、アプリなどを利用できますが、アクセス制限、位置情報の確認、利用時間制限など、子供を見守るための機能が搭載されていることが多いです。
なお、似た製品として「キッズ携帯」があります。こちらは通話やメッセージできる相手が限られており、防犯ブザー機能など、機能を最低限に絞っていることがキッズスマホとの違いです。
機器本体がキッズスマホとして設計されているタイプ
機器本体(デバイス)が最初からキッズスマホとして設計されている製品もあります。
たとえば、ドリーム・トレイン・インターネットが販売するAndroidスマートフォン「TONE e21」は、子供やお年寄りに安心して持たせられるスマホです。
子供のみまもり機能が標準で搭載されており、子供の位置情報、歩きスマホ、バッテリー残量などをAIが管理し、保護者に伝えてくれます。家族とだけ繋がれるメッセンジャー機能も搭載されています。
格安SIMをキッズスマホ化することも可能
また、一般的な大人向けのiPhoneやAndroidのスマホであっても、キッズスマホ化させることができます。
まず、みまもり機能やフィルタリング機能など子供向けのセキュリティ機能が用意されている格安SIMサービスと契約します。あとは契約後に提供されるSIMカードを手持ちのスマホ本体に挿入すれば、そのスマホがキッズスマホとしての機能を持つことになります。
その他、ソフトバンクの「ジュニアスマホ」サービスのように、大人向けに販売されているスマホ機種に対して、一部の機能を変更して、利用を制限するサービスもあります。
子供用スマホで重視したいセキュリティ機能
インターネットには危険な部分もあるため、子供にスマホを持たせる場合、セキュリティ機能が充実したスマホやSIMを選びたいところ。
特に子供用スマホで重視したいセキュリティ機能は以下の4つです。
・アクセスのフィルタリング
・アプリの制限
・時間制限
・位置情報の確認
アクセスのフィルタリング
出会い系サイト、アダルトサイト、暴力的なコンテンツなど、子供にとって有害となるウェブサイト、サービス、アプリなどを自動的にブロックし、アクセスできなくする機能です。
アプリの制限
インストールされているアプリの利用を制限する機能です。アプリの起動を一切できないようにしたり、もしくは時間を設定して制限することなどもできます。
たとえば「SNSで使えるのはLINEアプリだけにする」、「夜遅くまでゲームアプリで遊ばせないようにする」などの管理がこれらの機能を使ってできるようになります。
時間制限
スマホを利用する時間を制限する機能です。利用する時間帯を設定することで、その時間外ではスマホに自動的にロックがかかり、一切の操作ができなくなります。
位置情報の確認
スマホに搭載されているGPSを使って、子供の現在位置を確認できる機能です。最近では位置情報や移動情報をもとにAIが「歩きスマホ」を警告したり、子供が電車などに乗った際に親の携帯に通知してくれる機能なども登場しています。
子供対応のセキュリティ機能がある格安SIM4社
格安SIMにはセキュリティ機能が少ない場合もありますが、最近では、料金を抑えつつセキュリティ機能も充実させた業者が増えてきています。
LINEMO
「LINEMO」は、ソフトバンクグループが運営するSIMサービスです。3GBプランであれば月額基本料990円(税込)で利用可能です。またプラン問わず、LINEのトーク・音声&ビデオ通話はいくらでも無料で使えます。データ使用量が超過してもLINEアプリ関連の通信では速度制限が入りません。
また、PTAや塾などでも推奨されている子供向けのフィルタリングアプリ「i-フィルター」が無料で利用できます。
IIJmio
「IIJmio」は、インターネットイニシアティブが運営するSIMサービスです。2GB(音声プラン)であれば月額基本料858円(税込)で利用可能です。SMSプラン、データプランなどSIM機能を制限したプランであれば、さらに料金を抑えることも可能です。
また「みまもりパック月額550円(税込)」のオプションを付けると、「ウィルスバスターモバイル」+「i-フィルターforマルチデバイス版」が利用できるようになります。
NUROモバイル
「NUROモバイル」は、SONYグループが運営するSIMサービスです。VSプラン3GB(音声通話付き)は、月額基本料792円(税込)で利用可能です。NUROモバイルの場合も、データ+SMS、データ通信のみなどSIM機能を制限したプランであれば、さらに料金を抑えることも可能です。
セキュリティ面では、オプションとして、「i-フィルターforマルチデバイス版」を月額337円(税込)~で付けることができます。
トーンモバイル
トーンモバイルは、ドリーム・トレイン・インターネットが運営するSIMサービスです。データ容量無制限(ただし動画視聴は除く)+2つの電話番号が使い分けられるサービスとなり、月額基本料1100円(税込)で利用可能です。
また、独自の子供みまもり機能「TONEファミリー」を標準で搭載しており、子供やお年寄りでも安心して使えるSIMとして設計されています。
【TONEファミリーの機能一例】
・子供が自身の裸の画像などを撮影しようとすると、AIが自動で判別しカメラ機能をブロック
・SNSでのいじめから子供を守るために、家族とだけ繋がれるメッセンジャー機能を搭載
・GPSで子供の位置をみまもり
・スマホの利用時間制限、アプリの利用制限
など
以上のように、料金が安いだけでなく、子供向けのセキュリティ機能を充実させる格安SIM業者も増えてきています。大切な子供を守るために、セキュリティ面は重視して選んであげたいところ。親子で積極的に使っていき、スマホを使う上でのルールを一緒に勉強していく意識を持つことも大切です。