コロナ禍3回目のボーナスシーズン到来!FPなら今年はこう使う
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間もなく夏のボーナス時期。ボーナスを仕事のモチベーションのひとつにしている方も少なくないでしょう。コロナ禍で迎える3回目のボーナスは、業種によって期待できる、または期待できないという2極化の傾向が見られるのではないでしょうか。
このようなコロナ禍だからこそ、今まで以上にお金の賢い使い方が大切になってきそうです。
今回はボーナスが支給された場合に、どのようなお金の使い方・貯め方がおすすめなのか、FPの中村がご紹介します。
夏のボーナスはいつ支給される?
夏のボーナスの支給日は、公務員と民間企業の会社員で支給日が異なります。
公務員のボーナス支給日は、夏は毎年6月30日、冬は毎年12月10日と法律で定められています。(支給日が土日祝日の場合は、その前の平日)
これに対し民間企業のボーナス支給日は会社によりまちまちです。一般的には6月中旬から7月中旬という企業が多いようです。
2020年、2021年の夏のボーナスはどうだったのか
コロナ禍で業績が低迷した企業が多く、夏のボーナス支給額は過去2年間で減少傾向にあります。これは公務員も同じです。一般職国家公務員(管理職を除く行政職職員)のボーナスは民間企業の水準に合わせて決められているため、下記のように2021年は減少しています。
日本経済団体連合会(経団連)が毎年発表している「夏季賞与の一時金平均妥結額」(※)の調査結果によると、民間企業のボーナスは下記の通り2年連続で減少しました。
(※)集計した企業は原則東証一部上場企業(従業員500人以上、主要21業種大手257社)
民間企業のボーナスは、企業の業績が良くその利益を従業員に還元する場合や、個人の営業成績が良く会社への貢献度が高い場合に支給されます。大企業であれば支給額にそれほど大きい増減はなく安定しているようですが、中小零細企業では毎年大幅に増減することもあります。
減少傾向とはいえ、月給の数カ月分が支給されるボーナスは仕事をしていく上でのモチベーションになりますよね。
皆さんは2022年夏のボーナスの使い道をもう決めていますか。ここからは、「ズバリ、FPの私なら2022年はこう使う!」というおすすめの使い道を3つ紹介していきます。
FPの私ならこうするボーナスの使い道①
まずは私がおすすめするボーナスの使い道は「貯める」です。
ここ数カ月、円安や原油高・原料高の影響で物価が徐々に上昇しています。毎月のやりくりが大変になっているご家庭も少なくないでしょう。そんなご家庭は、まずは使わずに貯めておくことが重要です。
生活防衛費や緊急予備資金として、定期預金や個人向け国債に預けておくことをおすすめします。中でも個人向け国債(変動10年)の金利は2022年に入ってから上昇傾向にあり、2022年5月の金利はなんと0.17%となりました。ただ普通預金に預けておくだけでなく、少しでも金利が高い所へ預けて貯めておきましょう。
FPの私ならこうするボーナスの使い道②
続いて私がおすすめするボーナスの使い道は、家族のため、自分のために「使う」です。
後先考えず無駄遣いをするという意味ではありません。コロナ禍でどこへも出かけられなかった期間が長かったので、そのストレスを発散させるため、心を豊かにするため、体を休めるためにも、旅行に行ってみてはいかがでしょうか。
観光産業もコロナ禍で大変でした。旅に出るということは自分の知見を広げるだけでなく、経済活性化にも繋がります。自分のため日本経済のために使うことをおすすめします。
また、資格取得のため本を買う、学校へ通うというのもいいでしょう。そう、自己投資ですね。この自分のために使ったお金は将来あなたに大きなリターンを与えてくれるでしょう。
FPの私ならこうするボーナスの使い道③
最後におすすめする使い道は「投資」です。
FPがおすすめするボーナスの使い道で一番に登場しても良いキーワードですが、コロナ禍の今、投資よりも「貯める」「使う」ほうが今年らしい使い道だと私は考えています。
とはいえ、将来的な金利上昇やインフレに備えるためには投資・資産運用が欠かせません。ここ数カ月、世界の株価は乱高下しています。こんな時(株価が下がってる時)に投資を始めるのはとても不安でしょう。
買い時なんてFPの私でも分かりません。だから積み立て投資がおすすめです。時間を分散することで購入単価も平準化されます。まだ投資を始めていない人は今年のボーナスをきっかけに投資を始めてみてください。
既に投資をしている人はその投資金額を増額するのも良いでしょう。毎月積み立て投資をしている人は積み立て額を増やすことを検討してみてください。
まとめ
今回紹介した3つ以外にも、家計の赤字を補填する、壊れかけている家電製品の買い替えをする、車の車検代にまわす、住宅ローンを繰り上げ返済する、など計画している方もおられるでしょう。
ボーナスの使い道は考えるときりがありません。それだけ毎月の給与では実現できないことができるチャンスなのです。公務員、会社員にとって嬉しい夏のボーナス時期の到来、あなたは何に使いますか?
※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。