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最近よく聞くソーシャルレンディングって何?興味はあるけど…

FPにききたいお金のこと 権藤 知弘

最近よく聞くソーシャルレンディングって何?興味はあるけど…

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インターネットが普及するにつれて、投資の方法も増えてきています。今回はクラウドファンディング型の投資に興味はあるけれど、よく分からないので不安が大きいという30代男性からの相談です。

30代男性からの相談内容

クラウドファンディング型の投資やソーシャルレンディングと呼ばれるものが流行っているようですが、株や投資信託と比べるとあまり馴染みがなく、運営している会社もさまざまで何だか少し怖く感じます。それらに投資するにあたってのメリットやデメリット、注意すべき点を教えて下さい。

ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングはインターネット上で完結する投資方法で、投資をしたい個人投資家と資金調達したい企業、それを仲介する金融業者の3者間で行われます。

資金の流れとしては、投資家がソーシャルレンディング事業者を通じて企業にお金を貸し出し、企業側は投資家から借りた資金で事業を行い、投資家に対して利息と借りた資金を返すイメージです。

ソーシャルレンディングのメリット

近年注目を集めているソーシャルレンディングの特徴として以下のようなものが上げられます。

・最低投資金額が1万円程度
・年率、数パーセント~10パーセント程度の高い利回りが期待できる
・投資期間中はほったらかしで運用できる

最低投資金額が比較的低く、運用期間中はソーシャルレンディング事業者が実務を行うため、投資家は何もする必要がありません。そのため、分散投資の投資先の一つとしては魅力的です。

ソーシャルレンディングのリスク

リスクとリターン
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どんな投資方法にもリスクがありますが、ソーシャルレンディングにはどんなリスクがあるのでしょうか?

元本保証がない

ソーシャルレンディングは預貯金とは異なる金融商品であり、株式や投資信託などと同じように元本保証がありません。そのため投資する以上は、元本割れのリスクを受け入れる必要があります。

途中解約できない・途中売却できない

ソーシャルレンディングでは、募集時に満期までの期間を表示しています。3~4カ月の商品もあれば、満期まで1年以上の商品もあります。この満期までの期間中は、途中で解約したり、売却することはできません。

延滞リスクがある

投資先の企業の事業がうまく行かず、途中で支払われる分配金や満期時の償還金の受け渡しが遅れる可能性があります。個別の企業名を出すことは控えますが、過去にも延滞事故が発生したこともありますので気になる方は調べてみることをおすすめします。

ソーシャルレンディング事業者の破綻リスクがある

ソーシャルレンディングの運営元が経営破綻すると、出資していた資金が返済される可能性が少なくなります。

ソーシャルレンディングのオススメ投資方法

5段階の星マーク評価
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リスクはありますが、少額で投資できるソーシャルレンディング。では、このソーシャルレンディングを使った運用方法を考えてみましょう。

余裕資金の一部で投資する

ソーシャルレンディングの運用資金には、当面使う予定のない余裕資金を使いましょう。それも余裕資金のすべてではなく、一部にすること。元本割れのリスクがあるほか、運用期間中は途中解約ができないため、非常時などで使いたい時にも使えないリスクがあります。あくまでも余裕資金で行うことをおすすめします。

投資先を分散する

預貯金や他の金融商品にも資産を分散しながら行いましょう。ソーシャルレンディングの投資先も分散すれば、貸し倒れなどのリスクを下げる効果が期待できます。

投資のタイミングを分散する

一度投資をすると満期になるまで現金化できません。そのため、まとまった資金を一度に投資するのではなく、投資をするタイミングも分散すると良いでしょう。

事業者をよく選びましょう

ソーシャルレンディング事業者の多くは、企業規模が大きくありません。大手だから安心とは限りませんが、上場しているような事業者を選ぶと破綻リスクは下げられるでしょう。

まとめ

インターネットの普及とともに投資方法や投資先も多様化してきました。投資先の一つとして、ソーシャルレンディングを選ぶのも良いでしょう。

ただし、銀行など金融機関からの融資ではなくソーシャルレンディングで資金を集めようとしている企業は、事業の規模や商品力などがぜい弱といったケースもあります。そのため、募集時の利率や満期にあたる償還時期を守ることができない可能性も考えておきましょう。ソーシャルレンディングはあくまで分散投資先の一つと考え、主たる資金を運用することは控えた方が良いと筆者は考えています。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。