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塩漬けの限界!ギリギリ利確と隣の芝生【初心者株投資52話】

ドタバタ!株投資ルポ うだひろえ

塩漬けの限界!ギリギリ利確と隣の芝生【初心者株投資52話】

ついにやってきた逃れられないタイミング。売らなきゃヤバいんDEATH!

ずらりと並んだ私の塩漬け銘柄。「いつか上がるさ」とのんびり構えているのも、いい加減どうにかしないといけなくなってきました。
はい、月末の引き落としが残高不足です。7月に日産自動車<7201>をナンピン(*)しちゃった分、足りなくなってしまいました。
私もこんなことになるとは思ってなかったんです。すぐに、売れるって思っていたんです・・・。

(*)ナンピン:保有銘柄の株価が下がったときに、さらに買い増しをして平均購入単価を下げること

でもこうなると、損切りセオリーなんてぶっとびますね。タイムリミットは引き落とし日。正確には引き出せるようになるまでには3営業日かかるため、もう少し前。意外と時間は残っていません。とりあえず保有200株のうちの100株を売りに出します。「言うてもマイナスにはしたくないな」という気持ちから、平均取得価格569円の上を狙っていきます。

じゃあ、570円を指値で。概算損益額は手数料も引かれて-14円。マイナスかい!ならばと、571円で。概算損益額は、+86円。そうか、もうちょっと欲しいな。590円?いや意外とキリのいい数字ってなかなか行かないから、589円にしてみる?すると+1886円になるし。少しでも、プラス、ホシイ・・・。

タイミングを自分で決めた結果、後悔はない!はず・・・

PC画面を見て頭を抱える女性
【画像出典元】「stock.adobe.com/fizkes」

なんてことをちまちまとやっていた8月上旬、日産自動車の株価は500~529円をウロウロ。589円はもちろん、取得価格569円も遠い気がしてきます。

しかし8月に入ってから、上昇気流を感じています。実際、8/12には538円、8/15には539円をマーク。このまま、行け~!タイムリミットの針の音が聞こえる中、震える手で株価をチェックするお盆休み。

しかし、そこはなかなかうまくいかず、539円の壁が越えられません。「がんばれ日産!540円でなら、売る!」この私が、マイナスでもいいから利確を望んだ瞬間でした。しかし8/17と8/19に高値539円をマークするのみ。翌週が本当のタイムリミット。上がれ~!と祈ることしかできず。

そして迎えた8/22、始値531円。8/23、終値527円。
ダメだこりゃ。上がらない。でも、売らなきゃ・・・!これが私のタイミングなんだ。

ギリギリのギリギリ、8/25の朝に売り注文。少し上がっている様子だったので535円で。前場(午前中の相場)で売れなかったら、午後はもっと下げる、しかない!

9:57、約定。概算損益額は-3514円。
良かった、のか?まあ、これは勉強代デスネ。タイミングを自分で決めるとこうなるっていうね。うん、しょうがない。

ところがそんな日産、8/31に高値553円をつけたのです。ノオオオ!!
いいの、次は来月590円で売るから・・・そこまでには上がるって信じてるから・・・。(懲りてない)

隣の芝生は青く見える!?いや確実に青い!着実に上がっているあの銘柄

PC画面を見て叫ぶ女性
【画像出典元】「stock.adobe.com/SHOTPRIME STUDIO」

さて、そんな感じで日産にぶんぶん振り回された2022夏でしたが、ずっと気になっている銘柄がありました。

三菱自動車工業<7211>(以下三菱自)です。言わずと知れた有名自動車メーカーですね。
株掲示板で日産の情報をチェックしていると、同じ自動車メーカー、EV事業などで手を組んでいることもあり、比較されることしばしば。しかもどうやら、「日産に比べて三菱自は好調」と言った調子です。

私、最初にその比較を見た時に、にわかには信じられませんでした。というのも、三菱自には、「以前、悪いニュースで賑わっていた」というイメージがあったのです。しかしそれが、8/31に日産が553円をつけた際、上がった理由を調べていたら、「三菱自が上がってるから」「日産が上がったのは三菱自のついで」のような言質を見かけました。

「三菱自、そんなに?」と情報を見てみますと、まず目に飛び込んできたのはチャート。なんと美しい右肩上がり!3カ月、6カ月チャートを見ると、キレイに上がっております1年チャート、2年チャートは、少しいびつな形でしたが、それでも現在に向かって上昇。そんなの知りませんでした。

ど、どうして?と5年チャート、10年チャートを見ると、2016年に1000円台から400円台にドカンと下がり、2018年に800円台にまで回復。そこからゆるゆると下がり続けて2020年末には100円台です。さすがの日産も落ちて300円台ですから、とんでもないことが分かります。それが、2年弱で、570円まで回復。爆騰じゃないですか!

過去のニュースをチェックすると、ドカンと下がった2016年は、三菱自動車が燃費試験に使うデータを改ざんしていたという「燃費試験不正事件」があった時です。
この悪印象は強く残っていて、先に書いたように今の「好調」が信じられないほどです。一度ついたイメージって怖いですね。

2018年から下がっているのはゴーンショックからのコロナ禍で、日産と同じ形だと言えそうです。それがなぜか!三菱自だけは上がっているのですから。隣の芝生の青さ、尋常じゃないです。

ちなみに今年だけでも、年初来安値が3/8で253円、年初来高値はこれを書いている時も更新され続けていて、9/5で577円です。なんと倍以上!いつもの皮算用で下唇を噛みます。そりゃあ日産の掲示板で「それに比べて日産は」とも書かれますよね。納得。

これはちょっと買ってみたい。いやでも高値掴みになるのでは?「私が気づいたらもう遅い」なのでは?しかも、ここまでの好調の理由を調べてみても「『eKクロスEV』が販売好調で期待感」なんてざっくりとした理由しか見つけられませんでした。先が読めなさすぎる!

なので今回も「想像で買ってみたとする」で追ってみることにしました。9/1に559円で設定。9/5で高値577円だから、今のところいい感じです。

ここでまた力をつけて、次の予算では、利益を確実に取れるようにします!