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私にもあった誤送金事件、投資経験が役立った話【初心者株投資49話】

ドタバタ!株投資ルポ うだひろえ

私にもあった誤送金事件、投資経験が役立った話【初心者株投資49話】

世間を賑わせた誤送金ニュースに妄想ニヤニヤ、だがしかし!?

こんにちは、永遠の投資ビギナー、うだひろえです。

私が株式投資を始めて早数年、大儲けどころか常におっかなびっくりでうまいこと売買できずにいる、トホホな状態が続いています。

しかし!この数年の間に、こんな私でも「投資経験が役に立った!」なんてことがあったりするんですから、世の中捨てたもんじゃありません。

5月に世間を賑わせた、「4630万円誤送金」のニュース。皆さんの記憶にもまだまだ新しいかと思います。

結局はその大金のほとんどをネットカジノで溶かすという、にわかには信じがたい、まるでマンガのような話でしたが、そうは思いつつも「私だったらどうするだろう?」という空想に耽ったりもしました。

「私なら、ネットカジノなんていうハイリスクなものに賭けずに、株式投資するかな、1%でも46万円だし・・・10%なら・・・うふふ」なんてニヤニヤしたり。

しかし、しばらくニヤニヤした後で、ふと思い出して真顔になります。私もそういうことが昔あったんだった、と。

まさかの私にも誤送金があった!一瞬でひらめく脳にびっくり!

驚く女性
【画像出典元】「Tirachard Kumtanom/Shutterstock.com」

具体的な表現は避けますが、ある時、入金の確認をしていたら、「それ」に気づいたのでした。額は、わが家の家賃でいうところの、3カ月分ほど。私にとってはけっこうな大金です。何度も手元の資料を確認して、どうやら相手の間違いだろう、というところまで分かりました。

はて、これは、こちらから相手に伝えた方がいいのか?当然の疑問に、私の中から勝手に答える声がします。

「言われるまで黙っておけばいいのでは?」

そこからの妄想のスピード感と言ったら!「とりあえず株でも買おうか」「投資信託に分散した方がいいかな?」「ちょっと増やして、返せばいいんじゃない」一瞬でここまで考えるのですから、我が脳ながらすごいです。

しかし私のいいところは、ここでネットカジノやギャンブルなどにいかないところです。決して胸は張れませんが。投機(ギャンブル)の場合、資金が「ゼロ」になるリスクがある、というのは私でも分かっていることです。

だけど、投資なら。気づかないふりして2週間でも運用できたら。もしや。あわや。
しばらく考えますが、じゃあどうやって?とリアルなイメージを沸かせようとして我に返ります。いや私、投資で全然儲けてないじゃん!2週間とかで儲け出せたことないじゃん!と。

頼りない正義感よりも、投資の心得で道を選んだ結果・・・。

部屋でスマホを見る女性
【画像出典元】「stock.adobe.com/miya227」

投機でゼロになるリスクは分かっているのに、「投資でなら増やせる」と一瞬思ってしまった、自分の頭のお花畑具合にびっくりします。

いや投資にだってリスクはある。そもそも「増やして、返す」ことが絶対条件で、しかも短期間でなんて絶対無理。永遠の投資ビギナーではありますが、それくらい分かるもん!と、思い至りました。万に1つの可能性にかけて、結果マイナスをたたき出し、補填のために余計に払わなければならないなんて怖すぎます。

なので、結局15分くらい悩みましたが、素直に申告して返金しました。相手方にはとても喜んでもらい、「いや一瞬黙ってようかと思いましたけどね?」なんて笑い話にもできました。

4630万円のニュースでも、しばらくは「いや、でもこの額があれば・・・」と妄想がはかどりましたが、やはり「いや、その分マイナス%になった場合の金額も大きくなり、取り返しがつかなくなる」と思い、「まあ全額返金するしかないよね」という結論に至りました。

返金理由が「正義感」じゃないんかい!というツッコミは自分でもしますが、そこは人の心理。100%の自信はありません。私くらいの小物ですと、そこに頼ることこそがギャンブルです。

ならば、ゆるぎない事実として「投資には必ずリスクはある」ということと、投資するならリスクを背負う「覚悟」があるのか?ということ。投資の最初の一歩は「余剰資金で行う」ですもんね。そういった、いわゆる「投資の心得」でジャッジする方が、確実です。

ドタバタな投資生活ではありますが、そんな中でも培われたマネーリテラシーのおかげで、正しい道を選ぶことができたように思います。